小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

少し遠出して・・・伊豆の梅と河津桜

2016-02-13 | 小さな旅

ほんものの春ではないと思いながらも、今日の暖かさに厚手のセーターを脱ぎ、
身が軽くなったぶん、庭仕事にも手をつけたくなりました。
ところが、春一番を思わせる強風に喉も目にも違和感が・・・今年もまたスギ花粉の洗礼を受ける季節が
やってきたようです。本格的な春はまだ少し先のよう。

今週はじめ、真白い富士山がくっきりとどこからでも見えるほど見事に晴れた日、
伊豆方面を車で走りました。新東名高速でぐっと伊豆半島へのアクセルが楽に思えるようになりました。

修善寺の梅林は、古刹修善寺から歩いて30分ほどの小高い丘陵地帯にあり、
ちょうど咲き始めた頃で古木も多く、すべてが咲き揃ったらどんなに見事かと思いました。

三島には、ランチにうなぎを食べるつもりで立ち寄ってみました。三島のうなぎが美味しいのは、
その豊かな富士山の伏流水によるものとか(肝心のランチのうなぎの写真は撮り忘れてしまいましたが)
市内にはたくさん湧水がでていますがその一つ柿田川湧水群にも寄ってみました。


その湧水は豊かな森を育み、湧水の流れに沿って遊歩道が続いています。脇には交通量の多い国道も
通っているのですが、これだけ豊かな自然が残されているのは、富士山による大きな贈り物なのでしょう。

数十か所と言われている水源からは、ボコボコと水が湧き出ていました。

近くの公園の河津桜がちょうど見ごろを迎えていました。

飛び立つのを忘れているかのように、蜜を吸っているメジロの姿をしばらく楽しむことができました。

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玉川上水を歩く 最終回

2016-01-18 | 小さな旅

冬の寒さも戻った先週の金曜日、ウォーキング仲間と玉川上水の最終ポイントを目指して、
京王線下高井戸駅から終点四谷大木戸までを歩いてきました。

玉川上水は、徳川の時代に多摩川上流の羽村の取水口から四谷大木戸までの約43キロの水路が引かれ、
江戸に暮らす人々の飲み水や防火用水、農業用水として活用されていたと言われています。

私たちは月一度のウォーキングで、43キロを歩き通したことになりますが、露天掘りのために(現在でこそ
都内の一部は暗渠となっていますが)気持ちのいいウォーキングコースを歩くことができました。

玉川上水のスタート地点羽村取水堰(2015年3月)

最終日のスタート地点は下高井戸橋。甲州街道とほぼ並行に水路はコンクリート下を通ります。

京王線代田橋駅付近から、甲州街道を離れ、細い水路が顔を出しましたがほとんど水の流れがありません。
レンガの水路壁面に当時の面影があります。

水路に沿って、緑地帯と細長い玉川上水公園が続きます。
子供たちの絵からイメージしたゆずり橋は、アーチ橋、窓のある橋とアイデアが取り入れられていました。

水路が埋められ、公園として整備された場所もあれば、水路の景観を留めている場所もあります。

高層ビルが迫ってくるといよいよ都心に入ってきました。
玉川上水が流れていたことを現在に伝える文化学園前のモニュメント
そこには、「明治時代に新宿駅構内の地下に設けられた、玉川上水の煉瓦造りの暗渠(あんきょ)をモチーフとし、
当時の煉瓦を一部使用した原寸大で再現したもの」と説明がありました。

                                            玉川上水の終点「四谷大木戸跡碑」
喧騒とした山手線を越えて、新宿駅南口から新宿御苑を目指します。
新宿御苑の北東側に玉川上水跡地があり、散策路が続いています。

この北東の角近くに玉川上水水番所跡があり、玉川上水の終点です。
上水はここから江戸市中に供給されたことになります。

それにしても、この43キロを工事8ヵ月で完成したというのはまさに驚きです。
歩き終えて、この玉川上水が現代の貴重な土木遺産であることをあらためて考え直す機会となりました。

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師走の銀座は

2015-12-11 | 小さな旅

温かい師走を迎えています。年末の慌ただしさは、年の瀬の身を切るような寒さの中で感じるものですが、
この暖かさでは年の瀬の押し迫った感じもあまりなく・・・というのは私だけなのかも知れませんが。
昨晩、コンサートで銀座に出かける機会があり、少し開演までの時間もあったので、新橋から銀座通りを
「一人銀ブラ」をフラフラと歩いてみました。

夜に銀座を歩くということも久しく、しかし、驚きました。歩道にあふれんばかりに紙袋を両手に提げた人の波。
今年の流行語大賞にもなった、これが「爆買い」の外国人観光客の波だったのですね。
中国語(?)が行き交い、一瞬外国にでも迷い込んだよう。
道路には大きな観光バスの送迎でしょう、あっちにもこっちにも駐車していました。
実は、銀座のイルミネーションにも期待してきたのですが。通りの街路樹に飾られたイルミネーションが、
その観光客のパワーに圧倒されたかのよう!少し控え目にも見えました。
銀座4丁目の交差点を過ぎて日本橋方面に進むと、いくらか観光客も少なくなったように思いましたが。

消費が低迷されていた銀座に、高級ブランド店や免税店が増えて銀座の経済は潤ってきているのでしょうか。
それにしても銀座の景色がすっかり変った印象でした。


ショーウィンドウを覗けば、そこにはかわいいクリスマスが、ほっとする思いでした。

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境川の源流へ

2015-05-19 | 小さな旅

季節外れの台風の動きが気になったり、南からはすでに梅雨入りが発表されたりと、めまぐるしい天候の変化に、
季節感をじっくり味わう間もなく、季節は進んでいます。

先週は、ウォーキング仲間と境川河口から52キロの最終地点境川源流へ行ってきました。
この川は文字通り相模の国と武蔵の国を流れる川で、神奈川県から東京都町田市を流れる2級河川になります。

最終日、横浜線相原駅から出発です。
この日は夏日で日差しが強かったのですが、それでも風は爽やかでウォーキング日和の快適な一日でした。

交通量の多い町田街道沿いを、川は蛇行を繰り返しながら川幅はどんどん狭くなって、川床が見えるほど
澄んでいきます。


水源のある山並みが大きくなるにつれて、川の源流が近いことを感じさせ、水路はずんずん山の中に入っていきます。

やがて、大地沢青少年センターの敷地となり、木道を歩きながら自然観察やフィールドアスレチック、
キャンプ場などの施設も整っていました。


更に奥に踏み進んでいくとすでに川は沢となり、2つの沢が合流した地点には源流の標識があり、
湧水の流れを確認することができました。

大きな川幅も、水流の激しい川も、すべてがこの源流の一滴から始まるのかと思うと、感慨深いものがありました。

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玉川上水を歩く 第1回

2015-03-21 | 小さな旅

近所の仲間と今年もウォーキングのスタートを切りました。2012年は多摩川河口から奥多摩湖まで歩き、
次の年に大山街道を、昨年は江の島から境川を源流に向かって歩きました。
今回で町田市相原の源流まで辿り着く予定でしたが、この1カ月は雪も残り足場も悪いことが予想されたので、
先週に玉川上水の起点羽村取水堰から東京都四谷大木戸(現在の4丁目交差点付近)までの43キロを
歩き始めました。

思えば、この羽村取水堰は多摩川ウォーキングの時も立ち寄ったところ、桜のつぼみはだいぶ膨らんで
いましたが、咲き出すのは少し先のようでした。

43キロのこの水路を庄右衛門と清右衛門という2人の兄弟が工事を請け負って8カ月で完成したということで、
現在でも驚きです。

多摩川から取水された水のこれから長い旅の始まりです。水流は露天掘りであったということなので、
しばらくは武蔵野台地のせせらぎの中を歩くことができそうです。


                             澄んでいる水は、水鳥の足ヒレまでくっきり見えます。


第3水門の下流側では水量が大幅に減り、ぐっと穏やかな表情になります。

今回歩いた羽村取水堰から西武立川駅まではよく整備された水路沿いを歩くことができました。
緑深い公園も多く、ホタル公園など、蛍の生息地であることも納得できます。

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いよいよおばあちゃんの原宿に

2015-01-27 | 小さな旅

先週末、東京駒込方面に出向いた折に、一度は「おばあちゃんの原宿」と呼ばれている
巣鴨とげぬき地蔵尊に足を運んでみたいと思っていました。
もう、私もおばあちゃんと言われるのには十分な年頃、この聖地にいよいよ踏み入る時がやって来ました。

巣鴨の駅に下り立って5分も歩くと、巣鴨地蔵商店街の入り口になります。
またこの商店街通りは旧中仙道でもあり、その昔から1番目の立場として当時から賑わっていたようです。
商店街の入口にある「眞性寺」には3メートルほどのお地蔵があり、
江戸六地蔵尊のひとつに数えられています。

商店街の入り口からまっすぐ歩いて行くと、都電荒川線の庚申塚駅に着きます。その長さは800メートル、
その間を巣鴨地蔵通り商店街と呼んで、たくさんのお店がほとんど隙間なく並んでいます。

個人の商店街が厳しい状況下の中で、なんと活気ある街でしょうか。

この商店街に入ってまもなく「とげぬき地蔵尊」と呼ばれている高岩寺があります。


境内の観音様には長蛇の列!「洗い観音」とも呼ばれて病気や痛いところを洗うと効き目が
あると言われています。
一代目の観音様は、たわしでゴシゴシ洗われて磨滅してしまい、現在のニ代目は白い布で洗うように
なっているようです。


そして、なんといってもとげぬき地蔵尊にお参りした後の楽しみはこの商店街! 
お年寄りにとって魅力的な商品が山積み、それにお店の人はとっても気さく、「店内のトイレはご自由にお使いください」
なんて出ているし、商品の値段が安い、と三拍子揃っています。

巣鴨商店街のシンボル的な赤パンツのお店、これを履くのはなかなか勇気が入りそう。
果たして誰がいったい買うんでしょうか。

ところが、5分も歩いて気が付きました。あまりおばあさんが目立つほどいないのです。
お年寄りと言うのにはまだ間のある人たちが、この通りを占拠しているほど、食べ物の人気店の前には長い列だし・・・。

きっと、ほんとのおばあちゃんは、こんな混んでいる週末の寒い日なんかには来ないのでしょうと、
観光客のひとりである私は考えました。

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黄葉のハイライト イチョウ

2014-11-19 | 小さな旅

朝晩と日中の気温差が激しくなり、空気は乾燥して澄みわたると、木々は紅葉や黄葉の条件が揃って、
急激に色鮮やかに色付き始めます。

桜が咲き出す頃も気分は浮き立ちますが、それと同じように紅葉の頃もまた、この時期を逃すまいと
紅葉前線が気になります。

歩く仲間と行く毎月恒例のウォーキングは、今月は「立川昭和記念公園」。


東京ドーム40個分もある広い園内には、モミジやハゼやハナミズキが赤く、ユリノキやイチョウは黄色に色付き、
ちょうど見頃を迎えていました。


落ち葉の絨毯に特等席が用意されていました。



特にカナール(噴水)の両側と、語らいの並木道は圧巻です。


黄金色に輝くイチョウ





日本庭園付近には、モミジや楓の紅葉が、花が咲いたように鮮やかでした。




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東京国立博物館の庭園が開放

2014-10-28 | 小さな旅

東京国立博物館の庭園は、普段は観ることはできないのですが、春と秋の2回だけ庭園を開放していると
聞いたことがありました。
秋晴れに恵まれた先週末、紅葉には少し早いかなと思っていたのですが、
秋の上野公園にも足を運びたくなり、思い切って出かけてみました。

上野公園内はあちらこちらで大道芸が繰り広げられ、それは賑やかでした。
ところが、東京国立博物館に入館し、そのまま庭園に回るとそこは静寂の中、人もまばらで、
この庭園が開放されていることを知っている人はどうも少ないようでした。

広い庭園にはいくつかの茶室が点在し、都会の中の凝縮した自然の中に、茶室と池がしっくりと溶け込み、
日本の「わびとさび」の精神を私がどれだけ理解できているかは疑問としても、この閑寂な世界を
じゅうぶん味わうことができました。


茶室のひとつ 「六窓庵」と「応挙館」


                            池泉から博物館の本館を望む


                            少し色づきはじめた庭園と 池の向こうには茶室「転合庵」

 絵を描く人も庭園の景色の中に

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箱根仙石原は、銀色の絨毯

2014-10-05 | 小さな旅

御嶽山噴火は、戦後最悪の火山噴火となってしまいました。さらに、追い打ちをかけるように台風18号が
接近、被害が最小限であってほしいと祈るばかりです。

一昨日10月3日は真夏を想いおこすほどの気温上昇。ところが、この日は運よく箱根に!
さすが陽射しは強いものの、高原を吹く風は爽やかでした。

高原の秋の空は一層高く、浮かぶ雲はいずれがイワシ雲か、うろこ雲か、
どれも表情が豊かで思う存分、広い空に泳いでいるように見えます。



仙石原の台ケ岳北側斜面一帯に広がるススキ野原、銀色に染まるのには少し時期が早かったかなと
思いながら、一歩草原に足を踏み入れてみたら、
色づいたススキが草原を覆い、見事な銀色の絨毯と化していました。



太陽の光を受けて、光り輝いています。


箱根湿生花園にも足を延ばしてみました。少し紅葉が進み、赤・黄色に色づいているものもありましたが、
足元の草花はまだ賑やかでした。

マツムシソウ、サワギキョウ、ホトトギス、リンドウと秋の花が勢ぞろい。
紫式部の実は宝石のように輝き

一方、湿地のカヤトの仲間は黄金色に色付きはじめ、箱根仙石原に秋が深まりつつあることも感じました。

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秋の一日を クレマチスの丘

2014-09-16 | 小さな旅

気持ちよく晴れた連休の一日を、静岡県三島にある「クレマチスの丘」にでかけてきました。
もちろん、クレマチスの季節からは外れていたのですが、原種のシクラメンをこの季節みることができる
ということと、世界一のコレクションを誇る「ベルナール・ビュフェ」美術館を観るのが目的でした。

園内はとても静かで、広々とした芝生の上は気持ちいい爽やかな風が吹き抜け、
いつまでもここに留まっていたいような・・・、
丘の上をゆったり流れる時間につい、半日の予定がほぼ一日をこのクレマチスの丘で過ごすことになりました。


原種シクラメンは期待とおり可憐で、少し頼りなく頭をもたげ風に微かにゆれていました。

この季節、暑さを乗り越えて開花はじめた秋咲きクレマチスの花は、色も形もぐっと締まって、
春とまた違った表情をみせていました。


繊細な長いしべを持つ「ネコノヒゲ」


庭園には、イタリアの彫刻家ヴァンジの作品が点在しています。



このクレマチスの丘から少し離れた森の中に、ビュフェの美術館があり、私はビュフェの描くモノトーンの世界が
大好きなのですが、ここではまた違ったビュフェの絵画に触れることができました。


他にも井上靖文学館やフォト・ミュージアムがあり、今回は回りきれなかったので、違う季節にまた訪れて見たいと
思いました。

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