小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

京都2日間

2023-10-20 | 旅行

コロナ禍だった3年間、遠く大阪・高槻の地に眠る両親のお墓には兄妹揃ってお参りすることができませんでした。
やっと今週、兄妹とその連れ合い総勢6人で京都に泊まって、翌日にお墓参りをすることができました。4年ぶりに揃って両親の墓前にお参りすることができ、両親もきっと喜んでくれていると思います。

京都に着いて半日、時間があったので、仁和寺と蘆山寺に足を伸ばしてみました。

仁和寺
仁王門(京都3大門のひとつ)に足を踏み入れるとその広大な境内にまず驚きます。
そういえば、子供たちがまだ小学生の頃、夏休みに来たことがあったのですが、
あまりの暑さに門の前で引き返したことを思い出しました。

この日は、この仁和寺で藤井聡太竜王が8冠達成後
初の竜王戦第2局が行われていて庭園などには入ることができませんでした


ですが、5年ぶりの特別拝観で金堂裏堂の貴重な五大明王壁画を見ることができました
金堂(国宝)
仁和寺の最も重要なお堂、慶長18年に造営

皇族が住職を務める「門跡寺院」
板扉には菊花の飾金具


屋根の上に配されているのは亀に乗る黄安仙人
亀は3000年に一度、水面に顔を出すといわれ、黄安仙人は
その亀を5回みたそうで、永遠の象徴になっていると言われているそうです

五重塔
寛永21年、3代将軍・徳川家光の寄進によって建立


仁王門の金剛力士像

経堂と観音堂の屋根の美しさ

少し色づき始めた紅葉


蘆山寺
午後4時近くになってしまったのですが、閉館間際の蘆山寺を訪れました

紫式部の曽祖父の中納言藤原兼輔から、叔父の為頼、父の為時へと伝えられた邸宅で
紫式部はこの邸宅で一生の大部分を過ごし
この地で源氏物語を執筆したといわれている

白砂と苔の庭で、紫の桔梗が咲く 平安朝の庭

少し暑すぎるほどの秋晴れの晴天に恵まれまれた2日間でした。

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「2023セイジ・オザワ 松本フェスティバル」

2023-09-03 | 旅行

先週、松本で開催されている「セイジ・オザワ松本フェスティバル」に行ってきました。
昨年で30周年を迎えたこのフェスティバルは、毎年長野県松本市で行われている音楽祭。母体は指揮者小澤征爾氏、世界で活躍する演奏家が一堂に会するオーケストラです。
現在小澤氏は、体調不良で自ら指揮をとることはできないのですが、小沢氏が指揮をしていた頃はほとんどチケットを入手することが難しかったようです。このフェスティバルをセットにした1泊2日のツアーがあったので、早速申し込み、珠玉の音色を楽しんできました。

翌日は松本市美術館で松本市出身の前衛芸術家「草間彌生」の作品を観てきました

水玉模様が原点
幻覚や幻聴に悩まされた幼少期、そんな苦悩の日々から生まれた「水玉」

 自らに襲い掛かってくる幻覚や幻聴から自分を守るため
水玉模様で埋め尽くす儀式であるとされています

長野県北志賀高原にあるロープウェイ竜王で標高1770mの「ソラテラス」へ

運が良ければ雲海をみることができるということですが、山の上はこの日も夏日
ただ、秋の花が咲き乱れ、秋の訪れを感じることができました

マツムシソウ

   オミナエシ                  フジバカマ

吾亦紅                ノコギリソウ?

       トリカブト             アキノキリンソウ

リンドウ                   コスモス

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八重山諸島旅行記

2023-06-23 | 旅行

コロナに感染したのがほぼ1か月前!しかも旅行から帰った翌日から体調を崩したので、なんとなく旅行記を纏める気力もなくそのままでした。
ただ、記憶はどんどん忘却の彼方にいってしまうので、思い切って写真の整理はしておこうと簡単に纏めてみました。

いちど、石垣島、西表島、竹富島など八重山諸島群と言われる小さな南の島に行ってみたいと思っていたものの、はるか遠く・・・
ところが羽田から石垣島の直行便を利用すると2時間半、えっ、そんな時間で沖縄の先まで行けるのかと思い、思わずツアーに申し込みました。3泊4日、亜熱帯への旅の出発です。
お天気は神のみぞ知る!季節も季節、沖縄地方は梅雨入りと聞き、当然雨かと思っていたのですが、それが高曇り時々晴れでした。
4日間の滞在中、雨が降るということもありませんでした。ただ、空港を下りるとやはり湿気のある空気に南国を感じました。
石垣島は、沖縄県では3番目の大きな島、台湾からはわずか277キロしか離れていません。
夕方、バスでホテルに直行、ホテルで荷物の整理をしてから、またバスに4,50分揺られて、団体用のレストランで島野菜と豚肉のしゃぶしゃぶの夕食をとりました。会食中に、三線を弾きながら歌う島唄を聴いて、あぁー本土から遠く離れた地、石垣島に来ているのだなという実感がわいてきました。

2日目
ホテルの場所は、石垣島の南、島の中心地に近く、離島への石垣港ターミナル駅も近い便のいい場所でした。
近くに桃林寺という八重山列島で最古の仏教寺院がありました。琉球王国王朝7代目によって創建されたという、朱塗りと独特な瓦葺を持った建物でした。



山門の仁王像と金剛力士は沖縄最古の木造建築
本土の神社建築には見られないボタンを浮き彫りにした棒状の肘気

波と鬼が彫られた蛙股、唐獅子など

築190年を経た赤瓦古民家(国の重要文化財)




離島桟橋入口に面したところに「730交差点」

1978年7月30日の交通法の改正で自動車の対面交通が右側通行から
左側通行に変更したことを記念した碑

離島ターミナル
ここからフェリーや小型船が離島と石垣島を行き来しています

船に乗って西表島に向かいます。所要時間は40分ぐらい

西表島
八重山諸島最大の面積を持ちながら、島の大部分は河口に広がるマングローブ林と
亜熱帯の原生林が占めています

「東洋のガラパゴス」と称されて、多くの自然が守られています。
このジャングルの中にイリオモテヤマネコやヤンバルクイナが生息しているのでしょうか

マングローブは、海水と淡水が混じる汽水域に植生する植物の総称で、
遊覧船で仲間川添いに1時間ほど観察ツアーを体験することができるようになっています

満潮時には水中から顔を出すマングロープ
引き潮と満潮ではまるで異なるそうです

ユニークなのは種は地面に突き刺さって発芽する言われています


由布島
西表島の南東、わずか400メートル先に由布島があり
その間を水牛車で15分かけてのんびりと渡ります


水深も満潮で水牛の膝ぐらい、牛車をギーギーと引きながら
ガイドさんが奏でる三線と水牛との息はぴったり、ゆらりゆらりと島に渡ります


渡った島は植物園になっていました
ハイビスカスやブーゲンビリアなどの亜熱帯の植物が咲いています

3日目
この日も、石垣港より船で10分、竹富島にでかけました。茅葺や赤瓦屋根の伝統的な集落景観を楽しみにしていました。島の人口は327人(令和5年)で駐在所もないそうです。


白砂を敷き詰めた道とサンゴ積みの石垣


国の「重要伝統的建造物群保存地域」に指定されています

村の人たちが、この集落を大切に守っている思いを感じました

竹富のビーチ「コンドイ浜」
ここは白い砂浜とコバルトブルーの海で有名ですが、梅雨の晴れ間で碧い海と青い空とまではいきませんでしたが、白い砂浜と波の静かな遠浅のビーチがどこまでも続き、フリーの旅行であれば予定を変更してゆっくりと滞在してみたいなと思いました。


見渡す限り水平線

「星の砂」で有名な皆治浜
 砂浜に手のひらをつけるとたくさんの砂がつき、その手についた砂の中から星の砂を探します
砂浜の近くには星の砂が入ったキーホルダーが販売されていました

4日目最終日
お昼の便で帰るので空港に向かう途中、石垣島随一の景勝地と言われている川平湾(かびら)に寄りました。透き通った海に、小さな緑の島々が浮かぶ美しい湾、ここは塩の流れが速いために遊泳禁止になっています。


船底がガラスになっているグラスボードが浮いています
乗船したまま水中を観察できるボートで、ボートの底がガラス面になっています

その透明度は天候や潮の満ち干など時間にもよって多少ちがうのだと思いますが
いろいろなサンゴ礁をみることができます
そのサンゴ礁の陰にはクマノミも泳いでいました
1時間近く船底を見ていたので、私は船酔いしてしまったのでした


思い切って行った、八重山諸島の旅はなかなか貴重な体験でした!
まさか、その翌日からコロナになるとは・・・

 

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孫に会いに行く

2023-04-16 | 旅行

春爛漫と咲き誇る桜に気を取られていたら、いつのまにか桜は散り、気がつけば木々の新芽が若葉色の新緑に変わるようになりました。

心地よい陽光が木々の隅々まで届き、春があふれ出しています。小さな庭も草花が次々に芽吹き成長して花を咲かせています。にぎやかになってきました。

先週は、関西の大学に入って一人暮らしを始めて一年たった孫に、夫と会いに行ってきました。関西空港に降りて、お正月以来の孫と対面!背がまた伸びスッキリ見えましたが、少し痩せたかなとも思いました。

大学構内を案内してもらったり、彼のアパートにも寄ってみました。今どきの学生らしい生活用品が揃って、居心地いい空間を感じました。
高校生のころ、よく「また、お弁当箱を出していない!」と娘(彼の母親)に叱られていた、あの彼とは大違い、部屋もきれいに片付いていました。

この日の宿泊を和歌山のホテルにとったので、レンタカーを借りて彼と一緒に根来寺、和歌山城や紀の川、黒潮市場などを訪れました。

根来寺(ねごろじ)
高野山で真言密教を収めた覚鑁(かくばん)上人によって開かれた新義真言宗の総本山です
開山以来900年の歴史があり、中世の趣があります

大塔高さ40メートルを誇る木造建築は日本最大で国宝です

聖天池に浮かぶ聖天堂は朱塗りの壇で根来塗として有名(重要文化財)
常光明真言殿 覚鑁(かくばん)上人が奉安されている


和歌山城
和歌山市のシンボル 外周は2キロメートル

天正13年に豊臣秀吉が紀州を平定し、弟の秀長に命じて創建


連立式天守閣
石垣は、石の表面を粗く加工して接ぎ合せて積んだ「打ち込み接ぎ」


紅葉渓庭園と御橋廊下(西の丸と二の丸を結ぶ廊下橋)

紀の川
市内をゆったり流れる、和歌山市の母のような川

有吉佐和子の小説「紀ノ川」
明治から昭和にかけて川の流れを表象とした女三代にわたる歴史小説を
思い浮かべました


黒潮市場
新鮮な魚介類が揃った市場で、とくにマグロが有名

店先で選んでその場でどんぶりに
みかんジュース、いったい何個分のみかんが凝縮されているのだろう

あっという間に時間は過ぎ、翌日は授業があるという孫とは夜まで一緒に過ごし、大学のこと、アルバイト、友人、一人暮らしのことなど、話をすることができました。
孫と過ごした楽しい一日でした。

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「立山・黒部アルペンルートと上高地」ツアー3日目

2022-08-05 | 旅行

3日目 上高地散策

3日目は文句なしの晴れ、上高地への期待が高まります。上高地を訪れたのはいつのことだったかと、確か20代の頃、西穂高登山の時に訪れて以来でした。ほぼ50年ぶりかな・・・

昨日の宿泊先信濃大町のホテルからバスで上高地に入ります。
上高地は自然保護のために、パーク&ライド方式を採用していて、直接上高地に行けるのはバスか、タクシーのみ。
10:30にバスターミナルに下りました。 バスの集合時間は午後1時30分 3時間のフリータイムがあります。

予定では明神池まで片道1時間、往復2時間なのでランチタイムを入れても1時過ぎには戻れると踏んで、出発しました。

上高地一番のビュースポット、清流梓川に架かる河童橋

日本屈指の山岳リゾート地

河童橋より穂高連峰

梓川沿いに木道の遊歩道が整備されています。

針葉樹林に囲まれた岳沢湿原

深い針葉樹林、苔むした樹木、清流が流れ、変化に富んでいます


明神池
穂高神社境内にあり神域になっています
常に伏流水が湧き出ているために冬も凍らず「鏡池」と呼ばれています

ひょうたんのような形をしていて2つの池のようにみえます
一之池


二之池

透明感あふれる水面が空を映し、神秘的な風景


  明神池祭壇                つり橋の明神橋

130年の歴史を誇る山小屋「嘉門次小屋」

もう少しゆっくり散策したいところでしたが、時間内に効率よく観光地をまわるというツアー、
結局、集合場所には時間ギリギリで到着したのでした。また、今度はゆっくり訪れたいものです。
でも3日間、盛沢山のスケジュールをこなした楽しい旅行でした。

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「立山・黒部アルペンルートと上高地 」ツアー 2日目

2022-08-05 | 旅行

2日目 立山黒部アルペンルート通り抜け
宿泊は富山市内でした。朝8時半立山駅にバスで向かいます。

立山駅~(立山ケーブルカー7分)~美女平標高977メートル(立山との標高差500メートル)

立山杉の生育する美女平
その昔女人禁制を破って入山した尼僧が、杉に替えられたという伝説が残ります

美女平~(高原バス50分)~室堂標高2450メートル(標高差1473メートル)


高原バスはどんどん高度を上げていきます
350メートルという日本一の落差を誇る名瀑「称名滝」
称名渓谷から4段となって一気に流れ落ちます


立山アルペンルートと言えば「雪の大谷」連休頃まで見頃でしょうか
夏はここまで解けていました

立山の稜線から雪渓がみえます

室堂~(散策)~みくりが池 標高2450メートル

室堂のシンボル「みくりが池」約1万年前にできた火山湖
ガスがかかってさえいなければ、湖面に立山連峰を映し出してくれるはずでした

周囲約630メートル、水深約15メートル

チングルマ まもなく長い羽毛状の毛をつけます



イワギキョウ               トリカブト


ヤマハハコ                 イワカガミ

周辺はハイマツ帯で、ライチョウ(特別天然記念物)の生息地ともなっています。ちょうどハイマツ帯の中に動くものが・・・、どうもライチョウの親子がいたようです。周りのハイカーたちが「あそこあそこ」と指差してくれるのですが、私の眼力ではどうしてもみることができませんでした。残念!
散策を終えて室堂駅に戻るころには雨が降ってきました。

室堂~(トロリーバス10分)~大観峰展望台標高2316メートル

断崖絶壁にせり出した大観峰展望台は、屋上以外、外へ出ることはできないのですが
 運悪く雨脚が強く、視界はゼロ!
晴れてさえすれば、黒部湖から後立山の大パノラマがみえるはずだったのですが、残念!


大観峰展望台~(立山ロープウェイ7分)~黒部平標高1828メートル


大観峰の標高2316メートルから黒部平1828メートルまでロープウェイで降下
高低差500メートルの間に支柱は一本もないということですが、まったくみえません


                 後立山方面を望む

黒部平~黒部湖(黒部地下ケーブル5分)標高1470メートル



黒部ダムは、黒部川水系の黒部川に建設された水力発電用のダム
7年の歳月と1千万人の人出をかけて昭和34年に完成


その貯水量は2億トン(東京ドーム160杯分)
高さ186メートルで真っ白いしぶきを上げながら放物線状に落ちる様子は迫力あります

黒部ダム~(トンネル電気バス16分)~扇沢標高1433メートル

ほぼ1日かけて、富山県の立山駅から長野県大町市の扇沢駅を結ぶほぼ30キロメートルをロープウェイ、ケーブルカー、電気バスなど様々な乗り物を乗り継いで移動してきました。

3000メートル級のアルプスの眺望(この日は姿を出してくれませんでしたが)、高山植物との出会い、澄んだ空気など、山好きにはたまらない一日を過ごすことができました。

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「立山・黒部アルペンルートと上高地」ツアー 1日目

2022-08-04 | 旅行

今日は雨で少し凌ぎやすいのですが、この1週間猛暑が続きました。横浜でも36度超えを記録し、コロナ禍でなかったとしても、もうステイホームを決め込んで、エアコンの部屋にドップリ。
「運動不足になっちゃうなぁー」とか言いながら、身体を動かすことさえ忘れてしまっている今夏です。

さて、7月29日から3日間、「立山・黒部アルペンルートと上高地」ツアーに夫と参加してきました。
先週は夏型が安定した好天気に恵まれていたのですが、標高2000メートルまで高度を上げると夏山の天候はがらりと変わり、北アルプスの全貌は残念なことになかなか姿を見せてくれませんでした。
ただ、久しぶりに交通機関から宿泊まで、旅行会社任せの楽ちんな旅を楽しむことができました。 

1日目 黒部渓谷とトロッコ電車
北アルプスに深く刻まれた日本有数のV字形の谷「黒部渓谷」、この渓谷を縫うように走る観光用のトロッコ電車。その昔、水力発電の発電所建設の資材運搬用鉄道として開発されたのがトロッコ電車の始まりだったそうです。今では、黒部渓谷の観光として多くの人が訪れています。

ベンチ型の4人掛けですが、ほとんど一人で専用、渓谷を見下ろしたり、山側の緑の深さと、時には顔を出すサルに手を振ったりして片道1時間、深い谷底を覗きながらスリリングな景観を楽しみました。


うなづき湖
宇奈月ダム完成によって生まれた人口湖。湖面はエメラルドグリーン


新柳河原発電所

湖に浮かぶヨーロッパの古城を思わせる 水路式の水力発電所

鐘釣河原
トロッコ電車は宇奈月駅をでてからほぼ60分で鐘釣駅に到着します
戻るまでの時間が1時間ほどあったので、黒部川の河原を散策しました

階段を下りて河原にでます。温泉マークが気になるところでしたが
なんと河原の石をどけただけで、あちこちからちょうど適温の温泉が出て
足湯をたのしむことができました

黒部万年雪展望台
山に降った雪が雪崩によって谷に積み上がり、雪の塊となった「万年雪」
すでに夏は万年雪の形状も不明瞭でしたが・・・(写真左側)

御神体として信仰された岩山
その昔、ここ鐘釣温泉は未開の地で山越えをしなければ
たどり着けなかった湯治場であったころ、無事を願って
山の神様に祈りを捧げたと言われている岩山

復路も渓谷から吹く爽やかな風を全身に浴びながら
開放的なトロッコ電車に揺られて宇奈月に戻りました。

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お盆休みが終わって

2019-08-19 | 旅行

今夏の梅雨明けは7月29日でした。例年より遅かったにも関わらず、その後の夏の暑さには辟易、この暑さはいつまで続くのだろうかとすでに夏の疲れが出てきています。

相変わらずの猛暑だった先日、プリンタのインクカートリッジを購入して、その袋を車の中に置いたまま、1時間ばかり用事を済ませてから帰宅。早速プリンタのインクを交換しようとカートリッジの密着テープをはがしたところ、なんとインクが吹き出してきました。
膝は真っ赤(インクの色はマゼンタ)慌てましたが、取り敢えずカートリッジをセットして周りをふき取りました。多分、これは暑さからインクカートリッジが膨張したためだろうと思いました。駐車していた車中の気温は相当上昇してたのだと思います。
履いていたズボンが白の綿だったために、すぐに漂白剤にいれて洗ったらきれいにインクは落ちてシミは残らなかったのでほっとしたのですが、とんだ猛暑による事件でした。

この夏休みは、家族と東京の青梅市にある多摩川の釜ヶ淵自然公園の河原でBBQをしました。
この釜ヶ淵自然公園は、多摩川が大きく湾曲した地形で、河原は広く、川の流れもゆるいのでBBQや水遊びに適しています。


多摩川が大きく蛇行して自然も豊かです。
鮎美橋が架かり、国の重要文化財の指定を受けている「旧宮崎家住宅」


今夏はレンタルバーベキューを利用してみました。
火の準備から食材、器材、片付けゴミの処理までもおまかせできるというサービス。


川底も見える綺麗な流れで、小さな魚を見つけたようです。
中州に、椅子を持ち込んで涼をとっている大人もいました。

 

お盆休みも終わり、帰省していた子供たち家族もそれぞれの夏休みを終えて帰り、また静かな日常が戻ってきました。

 

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ヨーロッパ旅行記8 ~スイス・ツエルマットの4日間(後半)~

2019-07-20 | 旅行


2日目
朝起きると、雨は止んでいたものの肌寒く、ただホテルの窓からは雪の付いたアルプスの峰々が見え隠れしていました。
朝食後、予定通り、ハイキングの支度をして地下ケーブルカーで標高2288メートル、スネガ展望台まで高低差683メートルを一気に上がります。


凄い角度の地下ケーブルカー、かなりのスピードで斜面を上がっていきます

下りると空気がさすがにヒンヤリと、やはり残念なことにマッターホルンは雲の中

4000メートル級の高さは雲が邪魔をしてなかなか全容をみることができません

ハイキングコースはここスネガからツエルマットまで下るというコース

眼下にみえるのはライゼー湖、まずこの湖を1周しました


足元には可愛い高山植物が夏を待ちわびるかのように咲いています

まもなく、フィンデルンの集落にでました

小さな集落の間を縫ってつづら折りの急坂を下ります

やがて針葉樹林帯に入り高山植物の種類は少なくなっていきますが、木の切り株を利用してキノコの彫刻(?)がありました。この切り株は今回のハイキングでいろいろなところで見かけました。


                 ハイキングの標識は至る所にあり迷うこともありませんでした


ツエルマットの村に2時間ほどでつきました

一度ホテルに戻って小休止したあと、午後はツエルマットの街を散策しました。
日本の妙高高原と姉妹都市を提携しているというプレート

1865年にマッターホルン初登頂を果たしたエドワード・ウィンパー候
初登頂の栄光と下山中に4名が遭難死した悲劇と、切れたロープのエピソードが頭をよぎります


村には馬車と電気自動車のみ、排気ガスをシャットアウトする環境への試みが伺えます

 3日目
朝起きたら、なんとか青空も覗くお天気に回復していました。この日はマッターホルンの姿がスイス随一と呼ばれているゴルナグラードを目指します。
ツエルマットを流れるマッタ―フィスパ川は氷河から流れ出る水で乳白色をしています。ツエルマットの村からマッターホルンが見えるビューポイントと言われているこの橋から見ると、マッターホルンは墨絵のように見えました。


まだ雲がかかっていましたが、そのうち晴れるのを期待して出発しました

ゴルナグラード登山電車で、ゴルナグラード展望台まで急斜面をのぼりながらおよそ30分高度差1469メートル。電車両脇の景色は、アルプスの山々がくっきりとその雄姿を見せはじめました。

この登山鉄道はアルプス登山ブームの全盛期の1898年に開通したというのですから驚きです。

ゴルナグラードの展望台につきました。標高3100メートル、さすがに雪も多く寒いです。


マッターホルンがある西側はなかなか雲が取れませんが、
鋭くとがったアルプスの山々が見事に現れました。
私はこの景色を見れただけでも十分だと思いました。(夫は諦めきれない様子)


眼下には、見事にくねった氷河が続きます

本来はゴルナグラード鉄道の中間駅リゥフェルベルク駅(2582m)からハイキングをする予定でしたが、まだ積雪が多く断念せざるを得ませんでした。そこでさらに下の中間駅リッフェルアルプ駅(2210m)からツエルマットまで歩くことにしました。


ほぼ森林樹林帯の限界地帯であるので、高山植物はあまり期待できませんが
きもちのいい森林浴を楽しむことができました。


まるで、アルプスの少女ハイジの物語のなかに迷い込んだようです。

この日も午後2時ごろにはツエルマットに戻ることができました。

ツエルマットで一番古いレストランで遅いランチをとりました。

店内にはアルプスの長い歴史を刻んだ登山家や雪のシーズンや登山シーズンに
リゾート地として訪れた白銀のスターたちの写真も飾られていました。

ツエルマットには、昔ながらの風景を残す古い地区が保存されていました。


高床式の穀物倉庫で、ネズミなどが倉庫に上がってこれないように
倉庫の床と小屋を支える柱の間に円盤状の石が積み重ねられていました。

ツエルマットに滞在して3日、天候は回復に向かっているように思えるものの、まだマッターホルンを見ることができず、次の日はいよいよ最終日となります。
夫と話して、翌日はチューリッヒに5時間ほど寄ったあと、ドイツとスイスの国境の街コンスタンツで1泊する予定でしたが、翌朝が快晴であればもう一度スネガの展望台でマッタ―ホルンを見てみようということになり、翌朝の天候に期待して休みました。

4日目
さすがに早く目覚めて、カーテンを開けると日の出にはまだでしたが、雲一つない快晴で天気は回復していました。ヤッター!
朝食を済ませ荷物を纏め、チェックアウト後、荷物をホテルのフロントに預けて出発しました。

ツエルマットの村を流れるマッタ―フィスパ川、この川に架かる橋からみえるマッタ―ホルンは絶好のフォトスポットだと言われています。まず、この橋を通ります。


そこで見たこのマッターホルンの姿に唖然としました。
4日目でやっと姿を見せた雄姿に言葉を失いました。感激ひとしおでした。

すぐにケーブルカーに乗って、スネガ展望台に向かいます。

期待通りの朝日を浴びたマッタ―ホルン
スイス側から見えるマッターホルンは北壁と東壁
この北壁の絶壁はまさにこの山の凄さを物語っています


ライゼー湖の湖面は風もなく逆さマッターホルンを見る絶好のチャンス


360度の大パノラマ!雲一つない真っ青な空
パラグライダーから見るマッターホルンは、鳥になった気分でしょうか・・・

マッターホルンをはじめアルプスの山を 十分に堪能して、12時にツエルマットを出発しました。
途中チューリッヒを経由して、ドイツとスイスの国境の街コンスタンツに着いたのが夕方5時でした。

          コンスタンツはローマ帝国皇帝の名前から、ホテルにも中世の壁画が

コンスタンツはドイツとスイスの国境となっているボーデン湖の西に位置しています


ホテルにチェックイン後、まだまだ陽は高く、夕飯を食べにコンスタンツの街にでました。さすがに疲れていた上に街の様子もわからず、取り敢えず英語のメニューのあるレストランに入り、サーモンのグリルとサラダを食べました。


これがさっぱりしてとても美味しかったのは、旅も終盤、ほっとしたせいでしょう。

翌日、4時間半の列車の旅を終えて、フランクフルトに戻りました。なにか、フランクフルトがとても懐かしい感じがしたのは、それだけ今回の鉄道の旅が緊張の連続だったのかも知れないと思いました。日本の温かい懐に戻ったようでホッとしたのも事実です。また3週間という長い間、世話になった長男家族に感謝です。

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ヨーロッパ旅行記7 ~スイス・ツエルマットでの4日間(前半)~

2019-07-16 | 旅行

1日目 ベルンで途中下車
6月10日から4日間、ICE鉄道で国境を越えてドイツからスイスに入りました。
フランクフルト8時50分発、ベルンにはお昼の12時56分着です。

座席指定券もすでに前日に購入済みだったので安心していたのですが、指定券にワゴンNO.(車両)と座席番号が書かれていたにもかかわらず、車両の場所を見つけるまでホームを右往左往することになりました。


乗る列車の車両番号は直前に駅のホームで確認することができます
(その規則性があるらしいのですが私には最後までさっぱりわかりませんでした)
まぁ、なんとか順調に滑り出しました。

国境の駅(バーゼル)はどこの駅とも変わらず、少し停車時間が長いかなと思う程度でした。ヨーロッパEU諸国間は入国審査もないので移動に関してはほとんど意識することもなく、国境を通過することができます。

ベルンに着いて、荷物をコインロッカーに預け、次は夕方5時発の列車の予定なので、4時間の市内観光をしました。

スイスが長く中立を保ってきたので、ベルンは大戦中の爆撃などで壊されることもなく
現在でも中世の姿をそのまま保っている丸ごと世界遺産の街です。


石造りのアーケード(ヨーロッパ最長のショッピング・プロムナード)が続いています。
そのアーケードに挟まれるようにして赤いトラムが走っています。


街の至ることろにある水飲み場、この泉は中世から人の喉を潤してきたそうです。

泉のデザインもカラフルで楽しいものでした。100か所以上あると言われる泉はメインストリート周辺に多くみられるようです。


パイプ吹きの泉         アンナ=ザイラーの泉        正義の女神の泉

メインストリートのほぼ中央に時計塔が時を刻んでいます

1530年に作られた天文時計と仕掛け時計
天文時計は盤面中央に地球があって天動説をテーマにした天文版になっていました。 

アーケードを進んでいくと、アーレ川に架かるニーデック橋に着きます。

夏季になると、このアルプスの冷たい雪解け水のアーレ川でベルンっ子は泳ぐのだそうです

                     中世の雰囲気が残る街並み

夕方5時6分ベルン発の列車に乗り、乗換駅Visp(フィスプ)で、スイスの在来線に乗り換えツエルマットに入ります。
ベルンからはスイストラベルパス(スイス国内の鉄道・バス・湖船などが一定期間乗り放題になるチケット)で、チケットを買う手間と苦労は半減できる上に、言葉の不自由な旅行者には大助かりです。

スイスアルプスの天気が気になる所でしたが雨はやむ気配もなく、1時間あまりでVisp着、スイスでは公共交通機関の接続が正確に移動できるようネットワークされているようで順調に乗り換え、さらに1時間あまり、窓が大きく広い景観列車で、雨で曇っていましたが、スイスらしい田園風景を楽しみました。
列車のテーブルには地図が印刷されていました。

ツエルマットは夕方7時に到着しました。標高1602メートルのマッターホルン登山の基地ツエルマットは降り立つとさすがにひんやりしていました。
ホテルは駅から5分ほどでしたので、まずチェックインしてメインストリートを歩いてみました。まさに観光地といった感じで、お土産物屋さんとレストラン、時計店(さすがスイス)、チョコレートのお店などが軒を連ねています。お昼も慌ただしかったので、夜はスイス料理を食べようと気合を入れて、英語でメニュー表示のあるレストランを探して早速、スイスの代表料理チーズフォンデュとラクレットを注文しました。

ラクレットはお皿に溶け出したチーズをナイフですくいながらジャガイモなどにつけて食べます。

チーズフォンデュはお鍋に溶かしたチーズにパンやじゃがいも、酢漬けした野菜などを絡めて食べます。

とても美味しかったのですが、味も濃く、量も多く、すぐに満腹になってしまいました。
ホテルに戻っても、雷ゴロゴロで雨のやむ気配はしませんでした。長い長い一日が更けていきました。

コメント (3)
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