第3日目
3日目は9時にホテルを出発、地下鉄を乗り継いでガウディの代表的な建築であるサグラダ・ファミリア聖堂を見学しました。
1882年に着工してから未完の世界遺産として知られていますが、2026年には完成とか。
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大きすぎて全容がカメラに収まりません
チケットは予約制で、入館は時間で指定されていました。私たちはすでにネットで購入済みでしたので、入館まで外部の建築を見て回りました。それにしてもその大きさには圧倒されます。
教会は東側の「生誕のファサード」と西側の「受難のファサード」に分かれていて、その各ファサー ドには4本ずつの鐘塔が立っています。
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全体的には厳かと言うよりは丸みを帯びたポップなデザインという感じがしました
いよいよ聖堂内部に入ります。荷物検査などのセキュリティーチェックもありました。
生誕のファサード入口の彫刻はよく見るといろいろな動物が蔦の葉に隠されていて、孫たちがとても喜んでいました。
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サグラダファミリアの主任彫刻家を務める日本人彫刻家の外尾悦郎氏が手掛けたものだそうです
聖堂内に入ったとたん、巨大な大理石の柱が林立しステンドグラスからは七色の光が差し込み、この異空間にただただ驚きました。
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ステンドグラスを通した光は聖堂内で七色のグラデーションに
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遥か遠くの天井までステンドグラスの光が届き、淡い色を放しています
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天井近くの柱はさらに分散して、それは巨大な樹木が枝分かれしているように見えます
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主祭壇には50個のランプに囲まれ十字架にはりつけになったキリスト像がありました
外の生誕のファサードの彫刻もこれでもかと言うほど、細かくほどこされています。父ヨセフを象徴する「希望の門」イエスを象徴する「慈愛の門」、母マリアを象徴する「信仰の門」
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一方、東側の受難のファサードは、生誕のファサードとまったく雰囲気を異にしています。彫刻が雑なのではと思うほど直線的です。「最後の晩餐」から「イエスの埋葬」までが物語になっていて、日本語ガイドでも聞きながら見ないととても理解できませんでした。
すでに十字架上で死んでいるイエス。左側にはマグダラのマリアがひざますき、聖母マリアもいます
この衝撃的なサグラダファミリア聖堂にすっかり疲れ果ててしまいましたが、ランチをとった跡、元気を出してガウディつながりで、グエル公園に行きました。世界遺産にも登録されているガウディの作品群のひとつで、庭園住宅です。
ギリシャ劇場のように半円形をしている広場
バルセロナ市内が一望でき、遠くには地中海も見ることができました。
まず、ガウディらしい奇抜なデザインの高架橋が見えてきます。この下はまっすぐな柱と斜めの柱が組んであって、うまく上を支えている感じがします。回廊としても調和されています。石と煉瓦でつくられた柱の上にはヤシの木も並んで、自然と調和しているのがガウディの世界観でしょうか。
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建ち並ぶ柱のなかに1本だけ、洗濯籠を頭に乗せた女性の柱があるために
「洗濯女の回廊」とも呼ばれています
こちらも予約チケット制の入場でした。まず入場すると楕円形の広大なテラスになっていて、周りはモザイクのタイルのベンチで縁取られています。
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タイルの模様は明るく可愛く座り心地もよく、このタイル装飾はガウディの弟子の作品
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手前の建物は管理人室と守衛の家
この庭園の中央の階段上に列柱ホールがあります。このホールに上がる階段はモニュメント階段と呼ばれてとても可愛いモザイクの破裂タイルが貼られています。ガウディは曲面体にも貼れるように廃材で色別にわけて適切なサイズに割って使ったようです。階段中央にある蛇の噴水とトカゲの噴水。ここにもカラフルなタイルが使われていました。階段上の列柱ホール。ギリシャ建築からヒントを得たという86本のドーリア式の柱が立っています。
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帰りは、外食も疲れたのでデパ地下で買い物をして、ホテルでおうちごはんとしました
第4日目
フランクフルトに帰る日ですので、息子たちには荷物を空港の近くの一時預かり所に持って行ってもらい、私たち夫婦と孫のひとりはピカソ美術館に一足先に行くことになりました。地下鉄を乗り継いで最寄りの駅に下りたのですが、なかなか美術館の場所がわからず迷ってしまいました。私と夫の拙い英語で聞くのですが、答えてくれるスペインの人たちは親切でおしゃべりなので英語の言葉が多すぎて分からず、9歳の孫の英語力に助けられました。
ピカソ美術館は奥まった路地の先にありました
ピカソの9歳からの作品がありその早熟ぶり、天才ぶりが伺えるものでした。
この日のランチは、最後のバルセロナということで、これまた最後のパエリアを堪能しました。
前菜はイベリコ豚
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珍しい麺のパエリア
午後は、2日目にも訪れたカテドラルの近く、2日目には探し出せなかった王の広場を探して寄ることにしました。カテドラルのすぐ裏手にありました。
ローマ時代の城壁が残るゴシック建築に三方囲まれた空間で新大陸到達の航海から戻ったコロンブスが、
女王に謁見するために上がった階段が残っていました
夕方には、太陽の照り付ける街、熱い人々の街バルセロナを後にして、フランクフルトに戻りました。