春の兆しを感じたのもつかの間、北風が吹き荒れた先週、2回目の大山街道ウォーキングを決行しました。
三軒茶屋からの出発です。二子玉川までのルートには2つあり、世田谷ボロ市通りを通る上町線ルートは江戸前期までは
大山参りに利用されていたそうですが、江戸後期には、現在の246号線を通る新町経由が近道として開け、こちらがメイ
ンになったようです。
あえて、私たちは今回史跡などが多く残る上町線ルートを選びました。
ところが、三軒茶屋を下りたとたん、この入り組んだ道路を地図とおりに歩くのに迷い苦労しました。
まず世田谷通りから少し外れて、東急世田谷線を横切り、江戸五色不動の一つである目青不動に立ち寄りました。
前回の表参道の街並みと違い、ここ世田谷通りは交通量も人も多く、庶民の生活が息づいている感じがしました。
三軒茶屋駅から下高井戸駅までを結ぶこの東急世田谷線はたった2両の路面電車です。住宅地の中をまるで縫うように
走ります。都民の足として大活躍!以前、緑色の旧式電車だった記憶はまだ新しいと思ったのですが、すっかりスマートな
姿に変わっていました。
現在の東急世田谷線と すでに保存されている旧型車両
少し旧道を外れて世田谷城址へ、お濠もほとんど残っていませんが、この世田谷城の主要部だったとされている豪徳寺へ
も寄ってみました。
ここには、井伊直弼のお墓もあり、とても寒い日でしたが、いくつかのグループがこのお墓に訪れていました。
なお、ここは招き猫の発祥の地という説があり、江戸の初期にニ代藩主・井伊直孝が鷹狩の帰り道、寺の門前で手招きし
ていた猫のおかげで雷雨から救われたという伝説にちなんでいるのだそうです。
街道沿いに世田谷代官屋敷跡があり、ここのカヤぶきの表門と主屋は国の重要文化財に指定されています。
中には見事な梁と柱が時代を物語っています。庭には「さんしゅゆ」の木があり、すでに蕾の先が薄っすらとクリームがか
って、この花が咲く春も間もない気配を感じました。
敷地内に世田谷郷土資料館があり、資料館の前には道標兼石塔が建っていました。ここが交通の要衝だったことがわか
ります。館内では世田谷の歴史が詳しく説明されていました。
すでに、ここでお昼を過ぎてしまい、寒い日であったこともあり、三軒茶屋に引き返しランチとなりました。
歩行時間3時間でした。
10日間ほど留守をします。コメント欄を閉じさせていただきます。
まだ厳しい寒さが続きます。どうぞ、お身体に気を付けて