今秋は、ほんとにいろいろな経路で台風がやってきました。
大阪高槻にある両親のお墓参りに、お彼岸に当たる先週、兄妹3人とその配偶者合わせて6人
で出かけました。
折しも台風16号が近畿地方に上陸という天気予報にどうなることかと思ったのですが、なん
と墓前に着く頃には雨が一時的に小雨になり、両親が私たちが到着するのを首を長くして待っ
て、風雨を一時的に鎮めてくれたのかなと不思議な気持ちになりました。
傘をさしながら、お墓まわりのお掃除から・・・
夏の観光シーズンが終わり、紅葉には早い京都は、比較的静かなのではと思いきや、シルバー
ウィークとも重なり、悪天候の京都でしたが相変わらず観光客はわんさといました。
1日目は、京都駅からJR嵯峨野線で天龍寺に向かいました。
ここは、嵐山のシンボル渡月橋にも近く、連日の雨で桂川は水量も多く、橋桁間近まで濁流と
なって流れていました。ここを訪れた翌日には、冠水したとも聞きました。
足利尊氏が建てた天龍寺
天龍寺の嵐山と亀山を景観とした借景庭園は、国の史跡・特別名勝指定第一号に指定され、
観光客も多く、特に外国人の多さが目立っていました。
花寺としても名高く、秋の草花がしっとりと雨に濡れ、趣のあるものでした。
嵯峨野に広がる竹林の径を歩く頃には、運よく雨も止んできました。
空気もひんやりとする竹林のトンネルを歩きます。
竹林の近くにある常寂光寺は、藤原定家の山荘があったとも伝わる日蓮宗のお寺で、山号は小倉山。
この小倉山の懐にある境内は、青々とした楓ですっぽり包まれたよう!。紅葉はどんなに素晴らしい
ことかと思います。
2日目、激しい雨のなか、ホテルからも近いこともあって東寺に立ち寄ってみました。
雨も激しかったので建物に入り、金堂、講堂に安置されている仏像をじっくり見ることにしました。
特に講堂の21体の仏像によってあらわされた立体曼陀羅の世界には圧倒されました。
それにしても、台風はこのとき一番京都に接近していたかもしれません。
軒からも、激しく雨が落ちます。
ここ東寺の毎月21日に行われている弘法市(骨董市)が翌日だったので、もう一度訪れ、
たくさんの出品を楽しみました。
私も、京都在住のアーティストの作る天然石のネックレスを安く買いましたよ。
毎年、お墓参りの時に訪れる京都ですが、この大雨の京都もまた忘れられない3日間となりました。