小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

鈴虫のこと

2021-08-22 | 日常

長く続くコロナ禍の中では、さすがに気分が晴れやかという訳にはいかず、これがコロナ鬱なのかと思うこともしばしばですが、長雨のあとの残暑のぶり返しに夏の疲れが出てきていることも確かです。

庭も雑草が占拠し
ほとんど花も咲いていませんが

リースに茎挿ししたベゴニアがまぁるく根付いてくれました
真夏の救世主「ルドベキアタカオ」

でも夕方散歩をすれば、空に浮かぶ雲は秋を感じ、出会う植物にも夏の終わりを感じることがあります。
鈴虫の音はいっそう大きく、先日我が家にやってきた息子はその鳴き声を聞いて「うるさくないの?」と余計なことを言っていました。私は鈴虫の保護者で世話係でもあるので、そのように感じたことはありません。
ところが、最近面白い記事を目にしました。「日本人は虫の音を聴くと季節を感じるが欧米人はただの「ノイズ」としてしか聞こえない」というのです。これは日本語が大きく関係していて、音を直感的にとらえる欧米人と比べて、日本人は言葉と同じように捉えるのだそうです。そういえば、童謡の「虫の声」ではまつむしがチンチロチンチロチンチロリンだし、鈴虫はリンリンで、キリギリスはガチャガチャと、虫の声を文字で表記する国も日本以外はほとんどないそうです。
この違いがとても面白かったので、パリ在住歴の長い友人にラインで聞いてみると「フランスでは虫の声にはほとんど無関心に見受けられます。詩の中にもあまりでてきません。小鳥はよくでてきますが」という返事でした。
夏から秋にかけて鳴く虫の声を聴いて季節を思い浮かべることができる日本人はなんと風流なことかと思います。

虫の苦手な人には申し訳ないのですが

羽をこすり合わせて鳴くオス(上)とメス(下)

コメント (4)
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