小さな庭

デジタルな仕事について20数年、だからという訳でもありませんが、アナログな世界に惹かれます。

「はにわ展」へ

2024-12-02 | 日常

先週から今週にかけて、毎日晴天が続いています
イチョウ黄葉が黄金色に輝き、カエデの紅葉も色づき始めました
日差しがたっぷり注ぎ、秋を十分に楽しまなかったぶん、出かけるのがとても気持ちいいです



博物館前のイチョウと落葉樹の紅葉

今、開催されている東京国立博物館の「はにわ展」が今月8日には終わってしまうので
予定を調整して、午後3時になってしまったのですが駆け込みました
とても混んでいると聞いていたのですが、
遅い時間でもあったのでスムーズに会場に入ることができました

今から1750年ほど前の350年間の古墳時代に
王の墓に立て並べられていた素焼きの埴輪が約120件、一堂に会していました

古墳時代の6世紀、埼玉県熊谷市の野原古墳で出土した「踊る人々」

王の祭りに際して踊る姿、近年では馬の手綱を曳く姿という説も
素朴でシンプルな姿がなんとも愛らしい

埴輪 天冠を付けた男子 6世紀
肩まで垂らしたヘアスタイルに両手を前に捧げている男子

三角形の冠の廂の先端に7つの鈴
なかなかの美男子

馬形埴輪 5世紀
古墳時代に朝鮮半島から渡来し、農耕や軍事、儀式などで活躍

たくさんの馬具を身につけている「飾り馬」

埴輪としてはじめて国宝となった 「挂甲の軍人」

サムライのルーツ なかなか凛々しい

挂甲の軍人(彩色復元)

表面に色が塗られた痕跡があり、
解体修理に際して、その結果 白、赤、灰の3色が塗り分けられていた

同じ工房で作成された可能性のある、兄弟のようによく似た埴輪が4体
これらは国内外の博物館・美術館に別々に所蔵され
本展覧会で一堂に集められたのは史上はじめて

私のお気に入りの武人は、右から2番目
アメリカのシアトル美術館に収蔵されていて、ただいま里帰り中
廂の奥が少し寂し気に見えるのは・・・

鹿型埴輪
後ろを振り返ったポーズをとる、「見返りの鹿」

大きな角を持っている牡鹿だけど、表情が優しい
胴部には焼く時に空気を抜く穴があけられている

さぁ、12月を迎えてしまいました
これからますます慌ただしくなるのでしょうか・・・

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする