僕と猫のブルーズ

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伊坂幸太郎「砂漠」

2010年08月02日 | 伊坂幸太郎
伊坂幸太郎さんの「砂漠」を今日読み終わった。
「告白」がかなりヘビーな内容だったのでポジティブな作品が読みたくて
帯の「世界はきっと変えられる」の惹句に惹かれて購入。伊坂作品は初めて。

読後の感想は「読んでよかった」と「西嶋サイコー!」だった。
登場人物は仙台の大学生4人。「砂漠(社会)」に出る前の日常を描いてる。
主人公は矢鱈滅多熱く理想を語るおデブさん西嶋。
ともかくコイツのキャラが最高。見かけはカッコ悪いが言う事が素晴らしい。曰く。

「俺たちがその気になれば、砂漠に雪を降らすことだって余裕でできるんですよ」
「この国の大半の人間たちはね、馬鹿を見ることを恐れて何もしないじゃないですか。
 馬鹿を見ることを死ぬほど怖れてる馬鹿ばっかりですよ」
「偽善を嫌がる奴に限って、自分のためには平気で嘘をつくんですよ」
「今目の前で泣いてる人を救えない人間がね、明日世界を救えるわけがないんですよ」

名言だらけ。熱いな・・熱すぎる。しかもコイツは口だけじゃなくて行動する。
あきらめないでがんばって奇跡を起こす。
読んでて痛快だった。拍手喝采だった。

この作品青春ドラマとしてホント優れていると思う。
西嶋以外のキャラのココロの揺れも丁寧に描かれていて好感を持てた。

伊坂さんの作品は多数映画化されている。これもそのうち映画化しないかな?
でもキャスト誰だろう。西嶋・・合う俳優さんいるかな?
いっそ俳優さんじゃなくてサンボマスターの山口隆クンなんか合ってそう。
それか銀杏BOYZの峯田クンも合ってるかも(細身だけど)
西嶋に惹かれるクールビューティ東堂は誰だろう?香椎由宇かな?杏?

伊坂作品、2冊目も早速購入(^_^;
次は「グラスホッパー」に挑戦します。異能の殺し屋たちが主人公。
「砂漠」とはまた別のテイストを楽しめそう。

なんか久しぶりにハマリそうな作家さんに出逢った感じ、じっくり堪能しよう♪
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