僕と猫のブルーズ

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ソングライターズ3最終回

2011年07月10日 | 七尾旅人
昨夜は「ソングライターズ3最終回」。七尾クンの後編。
眠気をガマンしてみました。

ワークショップは七尾クンが福島について歌った「圏内のうた」に対して
学生さんがアンサーソングを書く構成。
「圏内のうた」のあまりに率直な歌詞に胸がグサリと来た。
対する学生さんの作品も素晴らしい。一生懸命作ったんだろうなぁ、ひたむきに考えたんだろうなあ。
ワークショップでは珍しく元春がリーディング。七尾クンがサウンドとコーラスをつける。

見てて聴いてて苦しかった。ある学生さんも「苦しい」と感想を言っていたけど正にそう。
優れた表現に触れるとココロが痛くなる。苦しくなる。
元春と七尾クン、2人とも闇の向こうの光を見出そうとしてた。
一方で七尾クンが編んだサウンドには絶望や暗闇、苦しみが描き出されていた。
希望、光と絶望、闇が混然一体となった凄いパフォーマンスだった。

七尾クンは「150の歌詞全部採用したい」「ただ1つの声にも耳を傾けるのがロック」と
言っていた。彼の作品もそう。どのアルバムも必ず闇や絶望に光を当ててる。
暗い部分を切り捨ててない。凄く誠実なアーティストなんだ、と思う。

ただ、彼のアルバムを聴いているとその誠実さ故、色々やり過ぎてる気もする。
3枚アルバム聴いたが1枚ごとに内容が大きく変る。
「これぞ七尾旅人」って言う固定イメージを持ちづらい。
光も希望も闇も絶望も、あらゆる音楽スタイルを呑みこもうとしてる気がする。
だから正直わかりにくい。でも。。。それはそれでオモシロい。みててドキドキする。
彼が今後どんな方向に進むのか?はフォローしていきたい。

「ソングライターズ3」の最終回、いろいろ考えさせられた素晴らしい回だった。
ボクとしてはこのシリーズ今回で完結しても良いと思う。
3回のシリーズを通じてじゅうぶん楽しんだ。
まだ呼んで欲しいゲストもいるけど・・・・まぁそれはイイかな?

というのは、ある意味みているボクが「優れたものを見せてもらって当然」と
慣れてきたような気がするから。そして「もっと強い刺激を」求めてる気がする。
このままシリーズ4、5と続けると「もっともっと凄いモノを見せてくれ!」
と要求を高くしそうな気がする。
「素晴らしいパフォーマンスを見せてくれて当然」のワガママな視聴者にはなりたくない。

その意味では昨日の元春と七尾クンのパフォーマンスはサイコーだった。
行き着くところまで行き着いた気がする。だから、この辺でイイ潮時かも知れないな。
本音を言えばDVDに完全版を収録して発売して欲しい気もするが(^^;

最後に昨日だけでなく全編通して受講生の学生さん達が素晴らしかった。
何かを獲得しよう、得ようという真っ直ぐな姿勢。真剣且つ前向きな姿勢。
学生さんの描いた詩も真っ直ぐでひたむきで何かを伝えたいという意志にあふれてた。
だから、その辺のありきたりなラブソングよりよっぽどココロにとどく。

このシリーズの主役は元春、ゲストではなく受講生の学生さん達と思う。
で、彼らは主役を十分演じきってた。
自分で考え自分で創り、自分で表現し、他人にチャンと意見を伝えてた。
その真摯な姿勢にはホント感銘を受けた。見ていて色々学習させてもらった。

余計なお世話だけど、受講生の皆さんには是非創作活動を続けて欲しいな。
で何れはスポークンワーズのイベントを開催して欲しい。
キミ達は素晴らしい。キミ達の未来は明るい。期待してるよ(何様だ?(゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ☆)

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