僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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仙台市若林区に行って来た2 

2011年09月19日 | 東北のためできること
昼休みに少し眠る。涼しくなる。体力回復。ヨシ!やるぞ。
午後からもひたすら掘る。掘ってる内に黒い泥がどんどん出てくる。臭い。
リーダーに聞くと「ヘドロ」だそう。津波の影響でこんなモンが出てるんだ。
後、蝉が鳴かないし、蚊もいない。土の中からミミズも出ない。異常気象の所為か?
休憩中に農家のおばさんとお話しする。ここら一面は津波のため立入禁止区域になったそう。
今は仮設住宅に住んでいて、畑の手入れのため定期的に通っているそう。
津波の時は2階に避難して無事だったけど近所の平屋に住んでいる方は亡くなったとの事。
「何時、戻れるんでしょうねぇ」と笑っていたけど当然答えることは出来ない。

ひたすら掘る。倒木、瓦礫、ガラス。どんどん積み重なる。土嚢も山ほど出来る。
都度チームリーダーが的確にサポートしてくれる。学生さんも率先して動く。
此処には「指示待ち、教えてくれなくちゃ出来ません」なんて言う奴はいない。
みんな、自分で考えて自分で動く。そしてその中に自分も居る。とてもキモチいい。

途中で疲れてくる。手が止まる。手の皮が剥けて痛い。でも逃げるワケには行かない。
若い皆さんが頑張ってるのに年上のオレが逃げちゃ恥ずかしいでしょ?
夕方まで作業して一通り終る。後は業者さんが整地して再利用を考えるとの事。
とりあえずオレがやったことは確かに他人様(ひとさま)の役に立ってる。ウレシイ。

普段会社で頭脳戦、裏を掻く仕事ばかりやってて、誰かの役に立ってるなんて実感は無い。
今回はそれを得られた。単純にキモチいい。
作業終了後、メンバーと懇談。みんなこの場所のこれからを心配していた。
こんな風に整地すべき場所はまだまだ山ほどある。海岸の瓦礫撤去も10月まで掛かる。
半年過ぎて、復興はようやく始まったばかりなんだ。それは肝に銘じておこう。

バスが迎えに来て、温泉ランドでお風呂と夕食。労働の後の風呂はキモチイイV(^^)
リーダーが「皆で一緒に呑みましょう」と言ってたけど店が分からず迷子に(゚゜)\バキ☆
独りで寂しく王将で晩御飯&祝杯。嗚呼、集団行動が出来ない奴(^^;)ゞ

嫁に電話する。「オレはやりとげたぞ!」と勝ち誇ると「ハイハイ」とアッサリした返事。
ま、このクールなところが嫁のイイところだけど、ね(^_^;

帰りのバスの中で、Coccoやタテタカコを聴いて今日1日を想い出す。
オレは少しは役に立てたのかな?仙台のために何かを出来たのかな?・・ワカラナイ。
でも、実際に役に立ってるのはオレじゃなくて。NPOや支援企業の皆さん。
色んな調整をして情報を集めて、人を集めて・・・大変な仕事だ。
オレはGBの仕掛けに乗っかって1日作業をしただけ。言うならば日帰りバイトと同じ。
被災地の支援のためには行政も大事だけど、こういった心あるNPOを支援する事も大事では?
その辺も考えなくちゃ、な。そんなことを思いつつ爆睡した。

東京には早朝4時半に着く。寝起きで即解散。余韻を噛み締めるヒマもなし\(T▽T)/
なんか、グダグダで終ってしまったなぁ。ま、いっか(^^;)ゞ

原宿に入ると「がんばろう!東北」の風鈴が。東京に居るときはこういう掛け声は
「偽善」にしか見えなかったけど東北から帰って来て見ると何か嬉しかった。

電車の中は朝帰りの若者でイッパイ。このコたちの中に被災地の事は欠片でもあるのかな?
無いんだろうなぁ。ま、イイさ。無くても。仙台では多くのキモチいい若者に会えた。
被災地のことを我が事として捉えて頑張ってる若者が確かにいる。それでイイじゃないか。

地元の駅に着く。一息つく。朝焼けの空がキレイ。仙台で見た夜明けを思いだす。

帰宅するとヨモギがひたすら甘えてくる。オレが居なくて寂しかったのかい?
ヨシヨシ、イイコ、イイコ。(゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ☆


昨日は1日ひたすら家で寝てノンビリしてました。やっぱりウチはイイなぁ。
そして、何かの度に荒浜で見た光景を想い出してる。
あの破壊され尽くした荒地。この目に焼き付けた。一生忘れない。イヤ、忘れちゃイケナイ。
はじめてのボランティア。やれることはやった。行って楽しかった。
でも、被災地の皆さんはまだまだ不安な日を送ってる。帰る目処が立ってない。
ならば、1回こっきりだけじゃなくって何度でも続けるべきだろう。やれることを。
1回イベントに参加してハイ終わり、それでイイワケがない。
オレはもう傍観者じゃない。「当事者」なんだから。その責任がある。果たすべき責任が。

何よりオレ自身、地震野郎・津波野郎にパンチを喰らわせた実感が全然ない。
まだ、ようやく1ラウンドが終ったばかり。最終ラウンドはまだずっと先だ。
当然、最後まで付き合う気だ。最後まで付き合ってもらう、頼んだぜ☆

そして、今回想ったこと。ホントに想ったこと。・・・やっぱり仙台はいいナァ。
この街は好きだ。大好きだ。
だから、行く、また行く。あの空を見に。そのときはヨロシク♪

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仙台市若林区に行って来た1(「ウルルン滞在記」風に(笑)」

2011年09月19日 | 東北のためできること
前の日記の通り週末仙台若林区にボランティアに行って来ました。
その様子をレポします。いつも通り長いです、ご容赦。<(_ _)>
なお被災地の写真は一切撮ってませんし掲載してません。
撮るのは現地の人に失礼だし、今更、悲惨な写真は要らんだろう、と思うので。

金曜日深夜、集合場所の代々木公園に向かう。豪雨。スタートから嵐の予感。(^^;)ゞ
少し迷いながら今回主催のNPOグリーンバード(以下GB)のリーダーと参加者と落合う。
今回の参加者人数は全部で30人。20代~30代の若者が多い。学生さん、女子も多い。
逆にボクと同じ中年男子は2人。バスに乗り込んでいよいよ出発。

道中、リーダーの方から活動趣旨、当日の活動の説明を受ける。
ボランティア活動は農作業手伝いと思ったら、除草や工場での商品詰込作業、色々ある。
5つのグループに分かれて1日作業。ボクは若林区農地の泥かき作業を担当。
深夜バスでの旅行は大学生以来。あまり眠れない。横になれないのは正直ツライ。
でも、地元の大変さを考えると、これ位ガマンの内にもならん。
ウツラウツラしてるうちにバスは仙台市内に。一時休憩。丁度夜明け。降りて見る。

夜明けはホントキレイだった、一気に目が醒め元気になる。これ見ただけで来た甲斐があった。

バスはいよいよ若林区に入る。広がる田園。稲がなってる。でも何も植えてない田んぼも多い。
津波の影響で塩をかぶって作付けが出来ない田んぼが多いみたい。
ただ、この時はまだ、「大きな被害」を実感しなかった。でもある地点を過ぎると・・。


津波の影響でえぐれて避けた地面、途中でチョン切れた農道、破壊されたガソリンスタンド、
生徒が避難して誰もいない小学校、半壊・全壊した建物・・建物・・・建物。
旅行気分は一気に吹っ飛んだ。何これ?何故こんなことが?何故何故?その繰返し。
荒浜深沼海岸で停車して沿岸を見学。そう、津波があったところ。
そこに広がる風景は・・・「廃墟」「爆撃を受けた跡」としか言えない。
(仙台在住の方、読んで不快だったらゴメンなさい<(_ _)>)
ここは松林で有名らしいけど、殆どが倒れている。辺り一面倒木で溢れてる。
鉄条網も倒れ、家も倒れ、壁が壊れ家の中は剥き出し。
ある家は根こそぎ破壊され基礎部分しか残ってない。ホント何も残ってない。
ここは誰かのお宅。本来他人が勝手に入れるわけが無い。でもお辞儀して入ってみた。
「なんで?なんで?こんなことが起こるの?」答えはない。あるワケがない。
我知らず涙が出てくる。そんな自分を叱る
「オレはここに泣きに来たんじゃない。泣くならやるべきことやってからにしろ!」そう思った。

堤防に出て海岸を見る。遥か遠くにある海。これを超えて津波は来たのか!こんな処まで!
海を見て初めて「怖い」と思った。地震を津波を。同時に「憎い」と思った。
東京に居たときは絶対に感じなかったこと。此処に来て立ってはじめて実感したこと。
東京ではオレは「傍観者」だった。でもここに来て自分の目で見てオレは「当事者」になった。
ここに立ってこれを見たからにはもう「他人事」じゃない。これはオレ自身のことだ。

荒れ果てた街。見るのは正直キツかった。
でも、でも、見なくちゃイケナイ。これを見ないと何もはじめられない。見てよかった。
バスに戻る。参加者皆さん黙っている。あまりの光景に声を失ってる。
リーダーの音頭で自己紹介とボランティアに参加した理由の説明。
理由で多かったのは「何かしたい」「居ても立っても居られない」「忘れるのが怖い」。
オレが感じてたことを多くの人も感じてたんだな。

ボクのチームは地元ボランティア「ReRoots」と共同作業。「ReRoots」のHPは↓
http://reroots.nomaki.jp/info.html
こちらも若い人が多い。どういうわけかイギリス人もいる。
「農地整備」と聞いてたけど、いざ行くと「農家の前の駐車場の泥だし」に変更。
スコップで地面を掘って木、ガラス、瓦礫があれば取り除く。地味な単純作業。でも必要なこと。
暑い、汗が出てくる、喉が渇く。オマケに眠い。30分ほどで汗びっしょり。
他の皆さんは黙々と働く。オレのペースは明きらかに落ちてる。情けねーな。
休もうかな?慣れない人はムリしない様言われてるし。手を抜こうか?わかりゃしねーって。
フとさっき見た海を想い出す。イカン、イカン、チャンとやろう。
これはオレが普段会社でやってる仕事とは違うんだ。本気でチャンとやらなくちゃ。

1時間ほどで休憩。以下、疲れると絶妙のタイミングで休憩が入るので何とか保った。
唯、食欲は無くて弁当は殆ど手をつけず。折角なのに残してゴメンなさい<(_ _)>

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