僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
コメント欄はモラルを守った上で御自由に書込みどうぞ。

LONG SEASON

2011年09月30日 | オトの記憶(CD、ライブ)
9月27日はバイオリニストHONZIさんの命日。
4年前、HONZIさんは亡くなった。そう・・もう4年なんだ。
ある方のツィートで思い出した。命日のこと、すっかり忘れてたよ。

で今日の会社帰り、FISHMANS「男たちの別れ」に収録されている「LONG SEASON」を聴いた。
98年12月赤坂BRITZ。佐藤伸治クン生前最後のライブの最終曲。40分に亘る大曲。

ここで鳴らされるHONZIさんのバイオリンの音は表現のしようがない。
こんなオトはかって聴いたことがない。
いや1回だけある。数年前のFISHMANS再結成でHONZIさんが鳴らした。
オレは幸運にもその場にいた。

美しいけど恐ろしい。キレイだけどこわい。明るいのに真っ暗闇。
生命力にあふれてるけど、死の匂いがする。そう、それは佐藤クンの描く世界と同じ。
感動するとか泣くとか熱くなるとか・・そういう次元を超えている。
キレイな山や湖を見ているような・・・そんな感じ。

今日も聴いてて不思議な感覚に襲われた。すごくココロが落着いた。静かになった。
FISHMANSの曲はいつもそうだ。聴くとミョーに落ち着く。ココロが沈静化する。
癒しじゃない。そんなお手軽で安い感覚とは違う。
静かに安らかに感情が醒めてくる。透明になっていく。
丸で海に浮かんでいるような、森の中にいるような・・・お寺にいるような感じ。

この曲はひたすら同じフレーズが鳴らされる。ボーカルよりインストパーツが長い。
オトの洪水があふれてはとまり、また波のようにくりかえし迫ってくる。
HONZIさんはバイオリンだけでなくアコーディオン、キーボード縦横無尽に鳴らす。
佐藤クンの叫びとも鳴き声とも呻きともいえない声がオトの洪水に乗っかて漂う。
それは・・・まるで呪文か、お経のよう。そう・・・お経だ。これ。

よし、決めた。オレが死んだら、葬式はこの曲をかけてもらおう。これがイイ。
オレは無宗教だし、坊さんにお経とかあげてもらうつもりも無い。
大袈裟な通夜や葬式も要らん。ただオンガクだけはかけてほしい。
好きなオンガクに囲まれてあっちに渡りたい。

ウン、FISHMANSの唄であっちの世界に行くのも悪くはない。
こんなキレイな歌と一緒なら三途の川を渡るのも怖くはないだろう。

ま、当分あっちに行く積りはないですけど、ね。(^^;)ゞ
仕事、ゴミ拾い、ボランティア、やらねばならないことが山ほどある。
クラレッタのスカートも全然直せていないし。
元春、カネ、祥子さん、ヒロシ、七尾クン、見たいライブもイッパイあるし(゚゜)\バキ☆

それに死んでも直ぐ成仏する気はないし。
当分は幽霊になってその辺に浮かんで嫁@パンダとにゃにゃんを眺めて暮らす積り。(^_^;

向こうに行くのはまだまだ先の話(多分笑)。
でも、この曲はホントにサイコーだ。素晴らしい。
天国で鳴るオンガクというのはこういうのを言うんだろう。
あっちに行ったら、佐藤クンとHONZIさんにこの曲をリクエストして歌ってもらおう。
そのときを楽しみに、しばらくはこっちでこの唄を聴こう。
HONZIさんの鳴らすキレイなオトにひたすら酔おう♪

コメント