今回はビジネス本ではなく「疲れをとる」というワードにひかれてこの本を選びました。
著者は鍼灸師で、かなりの有名人のからだのケアも引き受けているという 中根 一さんです。
自分の体質に合っていない間違った疲労ケアで 疲労を取るつもりが逆に「疲労をため込んでいる」人が結構いて、多くの場合 自然に回復できる範疇を超えてしまっている。
疲労は頑張り過ぎへのからだからのイエローカードで、「疲労の放置」は「人生のリスク」でもある。
なんとなく不調な時こそ疲労をとるチャンスであると、東洋医学の未病という見地からアドバイスをするという内容になっています。
「活動すれば疲れる」のは当たり前、疲れ知らずのスーパーボディを作るのではなく「疲れを溜めない体」「早期回復出来る体」を作りましょうという感じです。
疲れチャートをたどって、自分の体質を選んでいきます。
僕の場合、「木」か「金属」か迷うところです。
「木」はリーダー気質のハードワーク型で責任感が強く期待に応えようとするタイプで、1つに没頭して疲れに気づきにくく休み下手だそうです。
疲れのサインは、目・側頭部・首・肩・爪に現れやすいとの事。
う~ん、疲れのサインがバッチリ当てはまります。
ちなみに「金属」は空気を読むロマンチスト。
サービス精神旺盛で盛り上げ役にも最適な反面、感情の振れ幅が大きいので使い切ってしまってすぐに落ち込むことが多いそうです。
疲れのサインは呼吸器系や肌に現れやすく、体調不良が風邪のような症状で出やすいのだそうです。
う~ん、やっぱり疲れのサインが当てはまるような気もします。
でも、一人メランコリックに落ち込むという事はないのでやっぱり「木」なのだと思います。
「健康な人の行っている健康法はとても説得力がありそうだけれど、すべての人に合っているとは限らない。」
という事はすごく納得できるような気がします。
そして、健康法の一つ「食」ですが、「何を食べるか」ではなく「どのように食べるか」が実は大切で、気持ちよく食べる。
「美味しく」「楽しく」食べることが大事。
そのためにも、「早食い」や「ながら食い」は撲滅すべき習慣だそうです。
胃腸を休める基本は胃を空っぽにすることなので、できれば夕食は睡眠の4~5時間前には終わらせておくのが良いとの事ですが、これはちょっと無理かなぁ…
ちなみに「木」のタイプは酸味を効かせた食べ物が良く、ストレスが強いときは辛味をプラスすることが良いようです。酸辣湯などがお勧めで、サプリはクエン酸が良いようです。
そして「金属」だとすると辛味と熱さが良いそうで、サプリはカルニチンが良いらしいです。
疲れているときに甘いものというのは全タイプ共通で良いようです。
そのほか、交感神経(陰陽のバランス)の切り替えをシンプルにするために
入浴(交感)→食事(副交感)→睡眠(副交感)
の流れの方がスムースに休息に入れるため、疲れにくい体になりやすいとの事。
そして、睡眠時間の不足にはやはり「15分の昼寝」が有効で、15分の昼寝は夜の2時間の睡眠に匹敵するとの事です。
息抜き→深呼吸 も有効で、息抜きはするが手抜きはしない。
また、休息も大切だけど取り過ぎは疲労の素。
汗をかき過ぎる運動はミネラルの排出過剰で慢性疲労の素にもなると書かれていました。
その他、タイプ別に効きやすいツボなども紹介されていますが、それは本を見てみて下さい。
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中根 一
文響社