中等練習機T-4は昭和56年から開発に着手され、60~62年度の間に技術・実用試験を実施された練習機です。量産初号機が63年9月に教育航空部隊1空団に配備され、続く2号機の配備で同年10月、臨時T-4教育飛行隊を編成、教官養成を始めました。
日本の航空自衛隊で使用している中等練習機で、プロペラ機による初等訓練を終えたパイロットがつづいて訓練する中等練習のために製作された亜音速ジェット機。「ティーよん」や「ティーフォー」と呼ばれるほか、正式な愛称では無いが、他の航空機に比べ小型で丸みを帯びた姿から「ドルフィン」(イルカ)と呼ばれています。
エンジンを含めた日本の純国産ジェット練習機はT-1Bについで2機種目です。脱出装置の一つであるキャノピー破砕方式や機上酸素発生装置を備え、さらに炭素系複合材などの新技術を採用しており、信頼性、整備性に優れた純国産の航空機です。平成元年に31教育飛行隊が、2年には32飛行隊が編成されたことで、基本操縦課程はT-4が全てを担うことになりました。
宮崎県にある新田原基地唯一のTAC部隊。トレードマークの「スカーフを巻いたカエル」は、発足当時のベース「百里基地」の傍にある筑波山に生息するガマガエルに因んだもので、「必ず帰ってくる」の意味が込められていまする。当初所属していた第7航空団から現在の第5航空団に転属した際に、スカーフの星も「7ッ星」から「5ッ星」に改められています。
この機体は本来の用途目的は練習機ですが、部隊間の連絡機として使用されている機体だと思います。
分類 中等練習機
乗員 2人
全幅 約9.9m
全長 約13.0m
全高 約4.6m
自重 約3.7t
エンジン
搭載数 2基
名称 F3-IHI-30
推力 約1,670kg/1基
型式 ターボファン・エンジン
運用自重 5,640kg
性 能
最大速度 マッハ約0.9(約1,040km/h)
航続距離 約2,500nm(約4,600km)
実用上限限度 約15,000m
最大航続距離 700nm(1,300km)
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