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ドライブの途中に船佐・山内逆断層帯が目に入ってきました。「ふなさ・やまのうちぎゃくだんそうたい」は、広島県安芸高田市(旧高宮町)・三次市・庄原市に広がる逆断層帯です。国指定の天然記念物(1961年指定)。
船佐・山内の逆断層帯は,第四紀(約200万年前~現代)の地殻変動を示すものです。
船佐の逆断層帯は,高宮町佐々部(ささべ)植谷(うえたに)を中心として東西2㎞にわたって点々と露頭(ろとう)があり,基盤岩の中生代の白亜紀(約1億4300万年前~約6500万年前)花こう岩が新第三紀中新世(約2500万年前~約520万年前)の備北層群(びほくそうぐん),およびその上に不整合にのる第四紀初期の甲立礫層(こうたちれきそう)の上に,北に30度傾斜する低角度で衝上しています。
山内の逆断層帯は,三次盆地北辺から庄原市山内町まで16㎞にわたって山麓に連続して追跡され,古い基盤のひん岩とその上に堆積した第三紀中新世備北層群の基底礫岩層が上位の備北層群砂岩層上に押し上げられています。
この逆断層が第四紀以後の新しい断層で,中国山地や瀬戸内海形成史上,貴重な資料です。
この頃、全国的に地震が頻発しているので、この様な地味な記念物にも目がいきますね。
○王子谷:JR「三次駅」から三次市内循環バスで「熊野神社口」下車,北へ約800m
○和知:JR「三次駅」から「庄原方面行」バスで「下和知」下車,北へ約300m
○山内:庄原市内バスで「山内駅口」下車,北へ約2㎞
○高宮:中国自動車道「高田I.C」から車で15分
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