「古鷹山」【標高394m】は、江田島市のシンボル的山であり、兵学校の背後に屏風絵のように聳えている秀峰です。名前の由来は、その昔一葉の小舟が荒れ狂う暴風雨のため難破寸前にせまった時、どこからか一羽の大鷹が現れ、波静かな入り江 (江田島湾)に導いて、小舟を助けた後、この山中に姿を消したことから、いつの頃から「古鷹山」と呼ばれるようになりました。明治21年の旧海軍兵学校江田島開校以後は、心身鍛錬のために兵学校生徒が登りはじめ、小説「坂の上の雲」の登場人物で有名な広瀬中佐も兵学校在学中に100回以上登ったという逸話もあります。現在でも、多くの海上自衛隊員が登っています。
昭和17年10月12日にサボ島沖海戦にて戦没した「巡洋艦古鷹」は、この山から命名されました。
昭和53年6月1日に発生した、江田島町山林大火災の際は、頂上付近の僅かを残し灰じんに帰しましたが、大勢のボランティアによる植林により回復しました。未だに、頂上付近の登山道脇に黒く焦げた木が残っていることから当時を窺い知ることができます。
頂上からの眺めは、素晴らしく眼下に広がる江田島湾をはじめ、大小様々な島々が浮かぶ瀬戸内海の多島美が、登山時の疲れを癒してくれます。天候に恵まれると、遠くは四国連山まで遠望することができる絶好のロケーションに位置する山です。約50分で頂上に立つことができます。
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