西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の駅、西条駅は人口18万人を抱える東広島市の玄関口・中心駅として、広島大学の最寄り駅として栄えています。その他にも西条の酒蔵に程近いため観光駅としての顔もあります。また、毎年10月第2土曜・日曜は西条中央公園で「酒まつり」が開かれるため県内・県外の観光客で賑わいます。所在地は広島県東広島市西条本町です。
寝台特急「あさかぜ」廃止により定期の優等列車の停車はなくなったが、臨時列車の寝台特急「サンライズゆめ」の停車駅です。広島地区の快速「通勤ライナー」は西条駅を境に岡山方面は普通列車として運行されます。貨物列車の補助機関車解放駅で、機関車解放業務をJR西日本の社員が行います。
通勤・通学(主に広島県立賀茂高等学校・広島県立西条農業高等学校および広島大学・近畿大学工学部・エリザベト音楽大学・広島国際大学への通学客)が利用します、平日朝夕ラッシュ時と家族連れが多く利用する休日、帰省時および「酒まつり」開催時は、駅舎内がごったがえす。また、朝夕の通勤時は西条駅折り返し列車が設定されています。
1月に行われる大学入試センター試験で、広島県東部から広島大学に向かう受験生輸送のため、臨時列車が大門駅 - 当駅に設定されています。受験生を降ろした後は、隣の八本松駅中線か広島運転所まで回送します。
西条駅は駅長が配置された直営駅であり、管理駅として山陽本線の白市駅 - 向洋駅間各駅と、呉線の坂駅と矢野駅、山陽新幹線の東広島駅を管轄しています。ICOCA利用可能駅(相互利用対象ICカードはICOCAの項を参照)。
駅は単式・島式の複合型2面3線のホームを持つ地上駅。駅舎は単式の1番ホーム側にあり、島式の3・4番ホームへは跨線橋で連絡しています。2010年現在、バリアフリー化工事は行なわれておらず、エレベーター・エスカレーターは設置されていません。西条駅で車椅子の利用者が乗降する場合、男性の係員数人で車椅子を持ち上げ、階段を昇降する(4番線利用時) 2011年06月1日、JR西日本は東広島市と西条駅橋上化やバリアフリー化について合意した。2011年10月20日より工事を開始し、2014年12月完成予定です。
駅舎は地平式コンクリート駅舎(南口のみ・酒蔵をイメージしたデザイン)
1959年(昭和34年)落成、2000年(平成12年)一部改装
2007年(平成19年)自動改札設置
駅舎コンコース [編集]みどりの窓口
改札口1箇所(自動改札機(ICOCA利用可能))
キヨスク
ホーム・乗り場概要 [編集]西条駅プラットホーム(旅客列車) ホーム 路線 方向 行先 備考
1 ■山陽本線 下り 広島・宮島口方面
3 ■山陽本線 下り 広島・宮島口方面 当駅始発のみ
4 ■山陽本線 上り 三原・福山方面
ホームは8両編成対応である。長さは12両編成分あります。
下り本線は1番線、上り本線は4番線、3番線は上下共用の待避線であり、上下双方への発車ができるのはこのホームのみ。以前は3番線からの三原方面行き列車も設定されていたが、2009年(平成21年)3月改正で4番線からの発車に統一されました。
広島方面の列車接近メロディーと岡山方面の列車接近メロディーはそれぞれ別のメロディーで統一されていたが、2003年(平成15年)頃に広島支社管内の主要駅で構内放送がリニューアルされ詳細放送に変わった。
4番線に白市駅止めの列車が到着する際、直前に車内で「三原・福山方面にお越しのお客様は、西条駅でお乗換いただくと便利です。」と必ずアナウンスされる。これは、同方面へ階段や陸橋を通らず乗換できる構造となっているからである。ちなみに白市駅でも乗換はできるが、そのためには反対側のホームへ渡ることになります。
西条駅の貨物列車の発着 線路 路線・方向 行先・用途
1 山陽本線貨物(下り) 広島・大竹方面(通過)
2(ホームなし) 待機線 工臨・貨物列車(異常時)・EF67待機
3 山陽本線貨物(上り) 東福山・岡山方面(補機(EF67))切り離し。
4 (旅客列車のみ)
5(ホームなし) 山陽本線貨物(上り) EF67切り離し。3番のりば旅客列車使用時。
待機線 深夜の留置時のみ使用
1番線と3番線の間にホームのない下り副本線(2番線)があり、瀬野 - 八本松間急勾配用の貨物補機が当駅で切り離され広島機関区へ回送される際の待機や異常時の貨物列車の抑止に使用される。
4番線の外側にホームのない上り副本線(5番線)がある。この線路は西高屋方に引上線があり、5番線で切り離した補機がここで折り返して2・3番線に転線する。電車も使用しているがほとんどない。電留線もあり、深夜は4 - 5編成が留置される。
上り貨物列車は当駅3番線または5番線に一時停車し、広島貨物ターミナル駅から連結されていた瀬野 - 八本松間急勾配用の補機を切り離す。切り離された補機は2番線または3番線に転線し回送列車として広島機関区へ向けて発車するまで待機する。
西高屋方には保線車両の基地(留置線)もある。
1894年(明治27年)6月10日 - 山陽鉄道 三原駅 - 広島駅間の開通と同時に開業。旅客・貨物の取扱を開始。
1897年(明治30年)2月5日 - 岡山寄りに300m移設。
1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道の国有化により国有鉄道の駅となる。
1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。山陽本線の所属となる。
1959年(昭和34年)10月 - 現駅舎に改築。
1984年(昭和59年)1月1日 - 貨物の取扱を廃止。駅舎の西側に有蓋車用の車扱貨物ホームが設置されていた。
1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
2000年(平成12年) - 駅舎を一部改装。
2006年(平成18年)2月11日 - 駅前インフラ整備が完了。
2007年(平成19年)
4月15日 - 東広島市内の在来線では初の自動改札機使用開始。
9月1日 - ICカード乗車券『ICOCA』導入。
2011年10月下旬~ - 駅舎の橋上化並びに南北自由通路工事着手。
快速電車の停車について [編集]1991年(平成3年)に広島地区に快速電車の設定が行われた。西条駅についてはこの時から快速電車の停車駅に設定された。しかし当初は広島駅 - 西条駅間は全く駅に停車しない設定となっており、西条駅を過ぎると終着駅まで各駅停車と他の地域とは違った形態の快速列車であった。これは広島大学が東広島市鏡山に移転することが決まっており、JRが広島市からの大学生の通学によりこの区間の旅客輸送が重要になると考えたためである。
2002年(平成14年)3月のダイヤ改正で八本松駅に通勤時の快速電車(現:通勤ライナー)が停車することになり、同年10月のダイヤ改正時には八本松駅にすべての快速列車、瀬野駅にデータイム時の快速列車が停車することになった。そして2003年(平成15年)10月のダイヤ改正時に快速電車「山陽シティライナー」がデータイム時の快速電車「シティライナー」と通勤時間帯の快速「通勤ライナー」の2種類とし、長きに渡って設定されていたが2010年(平成22年)3月のダイヤ改正によりデータイム時は普通列車のみとなり、快速列車は「通勤ライナー」のみとなった。しかし運行パターンについては八本松駅を出ると各駅停車になるため、元々西条駅から各駅停車だった1991年(平成3年)とパターンは変わっていない。
三原・糸崎方面行快速は、八本松駅への到着時点では「広島 - 西条間 快速」表記付きのままで、八本松駅 - 当駅間を走行する間に快速表記のない(いわゆる普通列車の)行先表示幕に変わる。しかし車掌によっては、当駅到着時点でも快速表示から変えていない者もいる。
駅舎の看板は在来線の駅であるにもかかわらず新幹線向けのものが多く、駅構内のキヨスクでは土産物を多く取り扱っています。
なお、当駅発着の切符を購入した場合、駅名が「(陽)西条」と印字されているが、これはJR篠ノ井線にある西条駅(にしじょうえき)と区別するためです。
電報略号 サセ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度- 9,507人/日(降車客含まず)
-2009年-
開業年月日 1894年(明治27年)6月10日
備考 直営駅(管理駅)
みどりの窓口 有
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