早いもので3月2週目に入りました。
胃切除手術から丸2年、定期検査の月で内視鏡と造影CTの予定があり主治医との面談を入れると3回病院に行くし、31日にはウクレレ俱楽部の大和音楽フェスティバル出演もあり、なかなか密度の濃い1ヶ月となりそうです。
2月5日のPANTAの誕生日に頭脳警察の「東京オオカミ」が発売されましたが、そのころ気管支炎で臥せっていたため遅ればせで入手したのが先月下旬でした。
最後の最後までROCK屋であり続けたPANTAの存在感、聴くほどに沁みて来るアルバム。
そんなわけでこの機会に、PANTAとの縁の中で思うことを書いておきます。
私が術前の抗がん剤治療で病院に通っていた2021年の11月、PANTAから「よっちゃん、ガンバレ♪」ってメッセを頂いたのですが、その少し前に彼のSNSには体調不良で療養のためしばらく活動を休むという告知がなされたばかりだったので、大変な時にメッセージを貰ってそれは何物にも代えがたい心強い励ましでした。
昨年7月に訃報が届いた時に、肺癌ステージ4で余命1年の宣告を受けていたという彼の本当の病状が明かされ、突然の訃報を何重にも大きくする衝撃だった。
3年前の夏、私は食道胃接合部癌のステージ3か4という診断を受け、その時点では手術は難しいが化学療法で縮小が見られれば摘出できる可能性もあるというところからの治療開始だった。
部位は違うし癌という病気は100人いれば100通り、進行癌の余命についても医師によって判断が分かれ宣告の仕方もそれぞれではありますが、自分に残された時間を切実に考えることになるこの病を得て、PANTAの心のうちはどんなものだったのか、癌患者同士として一度言葉を交わしてみたかった。
私自身、まだ4ヶ月ごとに検査を受けねばならない身、再発転移の可能性は常に頭の片隅にある中、PANTAと全く同じ時期に進行癌と付き合う日々だったことの意味は、これからもずっと考え続けて行くことになるでしょう。
そんな風にPANTAを身近に感じられることは、自分にとって一つの支えでもあると思っています。
下の写真は初めてPANTAとセッションした頃、85年くらいかな、一番左の長沢ヒロさんが弾いてるベースは私が当時使っていたAria Pro2のミディアムスケール。