東京・渋谷でトイレの清掃員として働く平山。淡々とした同じ毎日を繰り返しているように
みえるが、彼にとって日々は常に新鮮な小さな喜びに満ちている。昔から聴き続けている
音楽と、休日のたびに買う古本の文庫を読むことが楽しみであり、人生は風に揺れる木の
ようでもあった。そして木が好きな平山は、いつも小さなフィルムカメラを持ち歩き、自身
を重ねるかのように木々の写真を撮っていた。そんなある日、思いがけない再会を果たした
ことをきっかけに、彼の過去に少しずつ光が当たっていく。
トイレ掃除という、いわゆる誰もやりたくない底辺のような仕事。でもその生活を送る日々
の中、その中にある小さな幸せ、それを噛み締めて生きている姿が、役所広司さんの素晴ら
しい演技によって、滲み出てくる 終始その繰り返しで、でも全く飽きさせない作品
日々の生活が小さな波のように繰り返されが、カセットから流れる音楽の描写により、全く
同じ波がないように、毎日新しい日が始まることを印象付けてくる
間に入る回想のような映像は、何とも不気味な映像と音で最後に、何かに繋がるのかと思い
ながら見ていたが、最後まで何かは分からず。
姪がきたり、スナックのママに恋したり、出来の悪い同僚とその友達もいたり、飲み屋の
おじちゃんの、おかえり!という人情シーンあり、全てが完成度高く良い映像でした
後、日本の衛生的な面や治安の良さなどが外国人ならではの視点でクローズアップされて
いるとも思いました
渋谷区の公衆トイレがオシャレすぎることに感動した(そこか?(笑)) ☆☆☆★