フランス・パリ郊外の看護学校。年齢、性別、出身の異なる40人の学生にとって、採血や抜糸、ギプスを
外すことなど全てが初めての体験だった。学生たちは、心臓病の病棟や末期ガン患者の緩和ケアを行う
ホスピスなどで実習を行い、悩みを抱えながらも一人前の看護師になるために日々奮闘する
看護師の卵たちのドキュメンタリーで、監督自身が急病で担ぎ込まれた事がきっかけとなって生まれた作品
との事らしいですね。 私も数年前に病院に入院してお世話になっているので看護師さんの大変さが改めて
解る作品でした。 作品は3章に解れており ①生徒の授業の様子 ②生徒の実習先での様子
③ 実習を終えた生徒がカウンセラーと実習先での苦労や辛かったことを吐露する場面
どんな仕事でもそうですが最初から巧く出来る人など居るはずは無く、様々な器具を使用するステップから
徐々に入院している患者さんへとレベルアップしていく姿は見ていて頼もしい
本作の後半の生徒各人と講師との1対1の面談で、若い黒人男性の学生は、ガン患者の最期を看取った体験で
大変貴重な事を学んだと語り、ある若き女性は実習中の辛い経験を思いだし涙する・・・彼らの言葉をきちん
と聞き、共感しながら時にはアドバイスをする教師達の姿。話される生徒たちの本音の悩みや決意や葛藤と
それに答える講師たちの、適切なアドバイスに大いに納得させられました。
「人生は学びと喜びの連続である」というメッセージが伝わる良い映画でした。 ☆☆☆★
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