今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

ゴジラの日

2004-11-03 | 記念日
今日は「ゴジラの日」
1954(昭和29)年11月3日は、東宝の怪獣映画「ゴジラ」の第1作目が封切られた日。
初代「ゴジラ」が生まれた1954(昭和29)年は、まだ、あちこちに戦争の傷跡を残している日本が経済的な自立を始めようとした時代であった。この年には太平洋のビキニ環礁沖の水爆実験によって日本漁船の第五福竜丸が被爆する事件があった。「ゴジラ」映画のストーリーは、核実験の衝撃によって、海底に眠る巨大怪獣が復活し、大都市でゴジラが放射能を吐きながらビルをなぎ倒し暴れまわるというもので、この映画には「人間が作ったものに人間が復讐される」といった戦争や原水爆に対する怒りが込められていた。つまり、「ゴジラ」は、我々の生活や文明を脅かす恐怖の象徴として生み出されたのである。 その後1964(昭和39)年の高度経済成長期の「モスラ対ゴジラ」では、工業地帯を破壊し、高度経済成長に浮かれる日本に警鐘を鳴らしていた。ゴジラはある時に地球を守る守護神として、またある時は子ども達のアイドルとして、時代とともに変わる我々の価値観や時代性を象徴してきたのである。1954(昭和29)年に始まった映画「ゴジラ」は、国内外で人気を集め、1975(昭和50)まで15本がコンスタントに製作された。その後、1984(昭和59)年に「復活」。1989(平成元)年からは、ゴジラが、他の怪獣と戦う「VSシリーズ」がほぼ毎年公開され、6作で興行収入合計196億円、キャラクター商品などを含めると800億円の売利上げを記録したと言われている。(当時の新聞記事より)ゴジラは、日本を代表する怪獣映画の主役であり、国内だけでなく世界中の人たちにも親しまれるキャラクターとなり、米国版の映画「GODZILLA」まであらわれた。しかし、そのゴジラ映画も次第にマンネリ化し、1995年22作目の「ゴジラVSデストロイヤー」で、一旦シリーズは完結することとなった。このデストロイヤーは、1作目の中でゴジラを倒すために開発された酸素破壊剤「オキシジェンデストロイヤー」が生み出した怪獣で、1作目の登場人物の41年後や、その子供たちが活躍し、開発の進む東京湾岸が戦いの舞台となっていた。脚本の大森一樹氏は兵庫県芦屋市の仕事場で執筆中に阪神淡路大震災の被害を受けた。「阪神高速がひっくり返ったのを見ながら脚本を書いていた。破壊というのは怖いなと思いながら自戒を込めて、でも、脚本の中では壊しまくりました」と話している。東宝は、もう、これで、ゴジラ映画は、作るのをやめておけばよかったのに、又、1999(平成11)年に「ゴジラ2000 ミレニアム」が製作され、去年まで毎年製作されている。「ゴジラ2000 ミレニアム」を見たゴジラ映画のファンなどは、そのストーリーの貧弱さを嘆いていたが、結局、たった5年後の今年、最後のゴジラ映画「ゴジラ FINAL WARS」が、まもなく封切られようとしている。
※写真は、コレクションの1995年22作目「ゴジラVSデストロイヤー」のチラシ。
参考:
東宝株式会社
http://www.toho.co.jp/
ゴジラ FINAL WARS - 予告編。
http://www.godzilla.co.jp/index.html
ゴジラ on the Web
最新作品情報、過去の作品リスト、怪獣のデータ、ヒロインの写真。
http://www.godzillamovies.org/index/
東宝特撮映画の世界
IGAさんのHP。商用HPを手がけられているとのことで、レイアウト等々見習うべき点の多い、スタイリッシュなサイトです。
http://www.iga0125.info/