今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

漫画家・横山隆一

2004-11-08 | 人物
2001年の今日(11月8日)は 「フクちゃん」で有名な 漫画家横山隆一 (92歳)の忌日。1909(明治42)年5月17日に高知県高知市に生まれる。同じ漫画家・横山泰三氏は横山隆一の弟。
1932(昭和7)年、近藤日出造氏らと、若手漫画家らによる新漫画派集団(後の漫画集団)設立に参画。1936(昭和11)年、「フクちゃん」を朝日新聞に発表。5534回の記録をつくる。主な著書として「漫画集」「ふくちゃん全集」「100馬鹿」「勇気」などがある。「百馬鹿」は、横山氏の晩年の代表作で、一コマ漫画史上の最高傑作との呼び声が高い名作で、1979年に日本漫画家協会漫画大賞を受賞している。紫綬褒章、勲四等瑞宝章なども受賞。
高知といえば、同氏の他に岩本久則、やなせたかし、はらたいら、黒鉄ヒロシなどそうそうたる漫画家を排出している「漫画王国」でもある。画家として初めて文化功労者となった横山隆一氏。高知市は、1996(平成8)年、当時、鎌倉市在住の同氏に市として初めての「名誉市民」の称号を贈っている。この「フクちゃん」は、1936年から朝日新聞東京版で連載が始まった「江戸ッ子健ちゃん」の脇役として登場したが、主人公の健ちゃんよりもフクちゃんに人気が集まって、フクちゃんを主役とした「養子のフクちゃん」が始まった。その後、1941年「アルケフクチャン」1942年「ジャバのフクチャン」1945年頃「戦後のフクちゃん」など戦後もこれを引き継ぐ形で、1956年から毎日新聞で「フクちゃん」 を書き、1971(昭和46)年まで5534回の連載記録を残して終了した。国民的キャラクターだったフクちゃんは、かつて早大の応援マスコットにもなり、その絵柄が入った傘が早慶戦で使われていた。
「フクちゃん」という漫画は、当時の庶民の生活を描いたもので、今なら、「さざえさん」のような感じのもので子どもから大人まで、幅広く読まれていた。私が、子供の頃は、新聞ではなく、貸本屋さんで本を借りて読んでいたな~。戦後、まだ、本が買えないので、本の好きな子は皆、貸本屋さんで借りて呼んでいた。当時、よく読んだものに「正ちゃんの冒険」「のらくろ二等卒」「冒険ダン吉」などがあったな~。
漫画の発展に尽くした生涯を紹介する「横山隆一記念まんが館」が、出身地の高知市に設立されている。
※写真は、コレクションの太陽神戸銀行(現三井住友銀行)の「フクちゃん」の貯金箱。
参考:
横山隆一記念「漫画館」
http://www.bunkaplaza.or.jp/mangakan/index.html
横山隆一のすべて - 略歴、作品紹介等。
http://www.city.kochi.kochi.jp/info/fuku/
fukucyan page・福光屋のHP。
地方酒蔵にしては珍しく、早くから宣伝広告に取り組んでいた。当時の人気漫画であった横山隆一氏の「フクちゃん」をアドキャラクターとして採用していた。
http://www.fukumitsuya.co.jp/history/history4.html