今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

「半夏生/蛸の日」

2005-07-02 | 行事
今日(7月2日)は、「半夏生/蛸の日」。
半夏生(はんげしょう)は、雑節の一つで、夏至を3つに分けた最後の3分の1の期間のことを指す。つまり、七十二候の一つ「半夏生」(はんげしょうず)から作られた暦日で、かつては夏至から数えて11日目としていたが、現在では天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日となっている。毎年7月2日頃にあたり、半夏(烏柄杓)という薬草が生えるころ。また、「半夏」に似た名前の、「半夏生」(ドクダミ科)もこの頃に花をつける。花に近い葉の一部が白くなり花よりも目立つので,“半化粧”だともいわれるが、「半夏」とは全く別の種類の植物である。
半夏生に入る時期は、田植えに最も適した時期だといわれ、「チュウ(夏至)ははずせ、ハンゲ(半夏生)は待つな」ということわざがある程で、田植えは夏至が済み、半夏生に入る前にやることが好ましいとされていた。
ちょうどこの時期は梅雨も終り、田植仕事も一段落、農家にとって一息いれたい時期であるが、この日雨が降ると、必ず大雨になるとも言い伝えられ、この季節に降る豪雨のことを半夏雨(はんげあめ)とと呼び恐れられた。
江戸時代の農家にとって「半夏生」は、「八十八夜」と共に大事な節目の日であったのである。
関西では「半夏生」の頃に蛸を食べる風習があることから、蛸研究会 が、この日を「蛸の日」に設定している。
半夏生の前に無事田植えを終えた農家では、この日の天候で稲作の豊凶を占ったり、田の神を祭ったりする。関西地方では、田に植えた稲の苗が蛸の足のように大地にしっかりと豊作になるようにとの願いから、たこを食べる習慣があって、甘露煮、柔らか煮、酢だこ、天ぷらなどが作られる。(但し、地域によって異なる)
関西では味のよいものを指す諺に「麦藁(むぎわら)蛸に祭鱧(はも)」がある。蛸は麦の熟れる麦秋のころからうまくなるといわれ。もう一方の鱧は関西の夏の祭りに欠かせないものとされている。
「蛸壺やはかなき夢を夏の月」・・・松尾芭蕉
これは蛸の産地の明石でよんだもの。蛸は夏にうまいし、「夏の月」は7月の季題(季語)である。「蛸」を夏の味覚として楽しむのも良いだろう。
タコにはタウリンの含有量が多く、このタウリンは、心臓など生理機能の調整に働く重要なアミノ酸の一種で、コレステロールを除去し動脈硬化を防ぎ、慢性肝炎や肝障害の予防と治療に有効とか。土用のうなぎの日に先だってタコを食べ、夏バテを防止し、暑い夏を乗り切るのも良いだろう。
我が家も、今日は明石蛸の酢の物で・・・一杯やろうかな・・(^0^)。

参考:
半夏生
http://iroha-japan.net/iroha/A05_zassetsu/07_hangesyo.html