今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

日本標準時制定記念日

2005-07-12 | 記念日
7月12日は「日本標準時制定記念日」。
1886(明治19)年7月12日、勅令第51号「本初子午線經度計算方及標準時ノ件」により、1887年1月1日から東経135度の時刻を日本の標準時(「本邦一般ノ標準時」)とすることが定められたものである。
日本標準時(Japan Standard Time、略称JST)は、日本時間あるいは中央標準時ともいい、兵庫県明石市を通る東経135度の子午線における地方平均太陽時とされている。
それでは、日本標準時は、どこから出されているのかご存知ですか?・・・明石天文科学館から出ているのかな?
神戸に在住の私なんかは、上の質問に対し、明石の天文台の時間が標準の時間となっており、標準時も明石天文科学館から出されていると思っていたのだが・・・・・・。
明石市天文科学館の公式HPをちょっと覗いてみると、上記の質問に対して、以下のように回答されていた。
日本標準時は、標準電波で報時されている。
天文科学館は日本の標準子午線上にあるが、この天文科学館から日本標準時の標準電波報時が出されているわけではない。
現在, 日本標準時の標準電波報時は、独立行政法人(旧郵政省)通信総合研究機構の管理により、福島県都路村(みやこじむら)と川内村(かわうちむら)の境にある大鷹鳥谷山(おおたかどややま)の長波帯標準電波施設から標準電波(40kHz、呼出符号JJY)と福岡県と佐賀県の県境の羽金山(はがねやま)山頂の長波帯標準電波施設から標準電波(60kHz、呼出符号JJY)が 発信されていると。・・・・ううん・・・そうだったのか~・・・認識不足だった。
兵庫県西脇市上比延町にある、JR西日本の加古川線の駅に”北緯35°、東経135°の経緯線が交差する地点(日本の中心地点)”として、西脇市が観光の目玉としている、「日本へそ公園駅」(無人駅)がある。物好きな私は国鉄時代に、仕事でこの線を利用した際、一度この駅に降り、記念に駅スタンプを持ち帰ったことがある。何もない無人の駅で、次の電車が来るまで、暇つぶしに困ったよ。この駅は、2003年に、第4回近畿の駅百選の選定駅にもなった。
日本標準時による時刻は電話で案内(番号117番)される時報やテレビ放送各局の字幕による時刻表示によって知ることができるが、今、インターネット上での日本標準時提供実験を開始している。因みに、この日本標準時は、2006年1月1日にうるう秒(+ 1 秒)が、実施されるそうだよ。これまでの実施は1999 年 1月 1日 (+ 1 秒)だとか・・・。
(画像は、マイコレクションより「日本へそ公園駅」スタンプ。)
参考:
日本標準時(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%A8%99%E6%BA%96%E6%
※文章上はちゃんと7月12日として書いているのに、誤って、ブログアップの際に7月13日の記念日としてしまった。<(_ _)>。ご指摘があり、2008年7月13日に修整しました。

ラジオ本放送の日

2005-07-12 | 記念日
今日(7月12日)は、「ラジオ本放送の日」
1925(大正14)年、東京放送局(現在のNHK)が愛宕山でラジオの本放送を開始したのが今日(7月12日)である。
仮放送が始まったのはその年の3月22日、東京芝浦の東京放送局仮放送所からであり、 アナウンサーは、その第一声、JOAKを「ジェーイ、オーウ、エーイ、ケーイ」と遠くに呼びかけるように読み上げた。このあと、初代総裁の後藤新平が挨拶し、ラジオの機能として文化の機会均等、家庭生活の革新、教育の社会化、経済活動の活性化を強調した。この仮放送の3月22日は 「放送記念日 」とされている。この日の仮放送のことなどは、 私の3月22日付ブログ「放送記念日」で、取り上げているので見てください。
人類の声が初めて電波に乗ったのが、1906年。それからわずか10余年で、世界最初のラジオ局KDKAがアメリカ・ピッツバーグに出現した。そして、日本でも、1925(大正14年)年7月に本放送が開始され、目に見えぬ電波が無限に広がり伝わってくる神秘さは、聴取者に大きな感動を与えた。
ラジオ放送は、新しい文化の誕生を告げるものであったが、 その後、時代とともに、テレビという新しいメディアの発達により、ラジオのメディアとしての存在意義が薄れつつある。ただ、ラジオには目で見るテレビとは異なり、仕事や家事、勉強などをしながら聞くことが出来る。また、戸外へ出て移動中に聞くことも出来るのが特徴ではないか。
しかし、今、政府は国策として、地上波テレビのデジタル化を進め、今のアナログ放送を2011年に中止し、デジタルに完全移行しようとしている。
このデジタル・テレビのメリットのひとつは、移動時でも高画質の映像を安定的に送れることにあり、来年から携帯電話で地上波デジタル・テレビが受信できる。移動媒体に強いデジタル・テレビの登場は、今まで、戸外での強みを持っていたラジオの市場を脅かすことになる。
そこで、ラジオも新しいデジタル・メディア「デジタル音声放送」化の方向に向かっている。当初は、TVがすべてデジタルへ移行してVHF帯が空く2011年にデジタルラジオの本放送が開始される予定だった。しかし総務省は、5年前倒しし、試験放送と同じ第7チャンネルの帯域を使って06年度から本放送をスタートさせる方針を明らかにした。これは、ラジオ離れが進んでいるのに加え、来年春からはデジタルテレビの携帯電話向け1セグ放送も始まる予定となっており、同種のサービスに先行されることでラジオ放送事業者が存亡の危機に立たされることを考慮してのことである。
このデジタルラジオ(地上デジタル音声放送)は、音楽などCD並みの高品質音声に加えて、文字・写真などの静止画・簡易動画を含むデータ放送まで多彩なサービスが提供できる新しい放送であり、しかも、屋内での受信はもとより、カーラジオなどの車載受信機やポケットタイプ、PDAタイプ、携帯電話一体型タイプなどの携帯受信機でもクリアーな受信ができるなど、場所、端末を選ばず、高品質なサービスが期待できるものである。
・・・・え!、では、テレビとラジオの垣根は・・・。そう、テレビもラジオも垣根はなくなり同じ土俵で、テレビとラジオが競合する時代に入ったのである。
このブログを書いていて、つい最近、ライブドアがニッポン放送の経営権を握ろうとし、ニッポン放送株を巡ってのライブドアと日本放送を守ろうとするフジテレビの激しい争いがあったのを思い出す。
この争いを、見ていて、ホリエモンが、ニッポン放送株を取得、出来れば、フジテレビをも手中に収めようとしたことがよく理解できる。
テレビ局は、番組の著作権の問題に加えてテレビ視聴率の低下を心配し、ネット配信に積極的ではない。もし、ホリエモン率いるライブドアが、ラジオというメディアを手に入れると、そうしたテレビ業界を尻目に、ラジオ局が動画放送のネット展開を積極的に推し進めることも可能だろう。事実、既に、ニッポン放送のネット番組「ブロードバンド!ニッポン」のサイトなどではラジオも動画を流している。
その後、フジテレビとライブドアは、和解し、ライブドアグループが保有するニッポン放送株をフジテレビが取得し、ニッポン放送を子会社化するとともに、フジテレビがライブドアの第三者割当増資を引き受け、ライブドアに出資する資本提携とインターネットと放送を融合させた事業に共同で取り組むとする業務提携をすることとなった。
これから、ラジオ、テレビ、インターネット業などが三つ巴になって、デジタル分野での競争を始めるだろう。
一体どのようなことになっていくのだろうね・・・。
(画像:はNHKデジタルラジオアイコン。)
参考:
NHKデジタルラジオ
http://www.nhk.or.jp/dr/
デジタルラジオ本放送に向けたフォーラムが設立
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20050607/dradio.htm
社団法人デジタルラジオ推進協会
http://www.d-radio.or.jp/
ライブドア VS フジテレビ : 特集 : マネー・経済 : YOMIURI ONLINE ...
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/84/