今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

下駄の日

2005-07-22 | 記念日
今日(7月22日)は「下駄の日」。
全国木製はきもの業組合連合会が下駄の良さを見直してもらおうと制定。
由来は下駄の寸法で7寸7分と「7」の数字がよく使われるためと、「雪道に二の字二の字の下駄の跡」と言われるように、下駄の跡が「二の字」となる事から「22」に制定したのだそうだ。
ところで、この下駄は履物の一種だが、日本独特の履物なのだそうだ。
遥か昔、古代卑弥呼の時代には、中国の魏志倭人伝に、日本人は「皆徒跣(かちはだし)」と記されている如く、日本人の日常生活は、はだしであったが、それより一世紀前の遺跡といわれる静岡市の登呂遺跡や伊豆韮山の山木遺跡などからは、水田耕作に使ったと言われる「田下駄」というものが発見されている。
これらは、はだしの生活の中で、足を怪我から守るための生活用具として考え出されたものだろう。
古墳時代から奈良時代に入ると、中国の影響を受けた沓(くつ)が宮廷を中心とした身分の高い人たちに履かれるようになるが、平安時代に入って、日本文化が独自の発達をみせはじめ、履物もどんどん工夫・改良されて、各地の生活・気候、風土に合ったさまざまな種類の下駄が作られ日本化したようである。ただ、普通の文化は宮廷、公家、僧、武士、庶民へと広がっていくが、下駄に関して、その広まり方は、下駄の前身足駄(あしだ)が民間からおこり、武士や婦女子にも履かれる様になっていたたようである。
今では、洋服に靴の生活が一般的となり、もう、下駄は趣味の世界の履物となってしまっているといえよう。
しかし、この下駄を履くと、足の指の運動・足の開放・足の裏への刺激とたくさんの健康効果があるのだよ。
下駄の適度な刺激が子供の骨の成長に、また頭に刺激が伝わり体内機能を活性化する効能もあるらしく、子供が元気に成長するようにと、スリッパ代わりに使用する保育園、幼稚園もあるとか聞いている。
私は素足が大好きで、若い頃は仕事以外、日常、家にいるときは下駄ばかり履いていた。素足に下駄は最高である。今でも、靴以外のときは下駄を履くことも多い。突っかけサンダル、草履などは靴下や足袋などを履いた上でないと気持ちが悪い。下駄の素足に伝わる木の優しい感触が大スキである。日本の蒸し暑い夏などには特に良い。そう言えば、終戦前から戦後しばらく、下駄の歯の高い書生下駄(足駄のような高下駄のことを「朴歯下駄(ほうばげた)」とも呼ぶらしい。)が流行っていたな~。私はこの下駄が大好きだったのでずっとこれを履いていた。歯が高いので、少し目線が高くなり、なんとなく見下ろす感じで気分も良い。この下駄を履いて布引の山など登った記憶がある。天狗のように高い下駄の歯を1本だけ使って登るんだよ。これが結構楽に登れるんだよな。天狗が一本歯の下駄(天狗下駄)を履いてたのが判る気がするよ。
昔、家の近くに下駄屋さんあった。今年は、浴衣が流行っているらしい。まさか、現代っ子だからと言って、浴衣に、モード履きやサンダル、草履などはいていないだろうな~。浴衣は、絶対にはだしで下駄だからね。
木製であるため、下駄で舗装した道路を歩くと特徴的な「カランコロン」といった音がするが・・・この音が涼しげでいいよね~。団扇を持って浴衣に下駄・・・。これも夏の風物詩だよね。
(画像は書生下駄)
参考:
下駄(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E9%A7%84
國學院大學学術資料データベース
http://frontier-db.kokugakuin.ac.jp/mmw/index.jsp
日本の履物下駄
http://homepage2.nifty.com/miyuki-honpo/index.htm