山本洋三「願」全文
半紙
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原文は以下のとおりです。
これも高校生のときに作った詩です。
願
おれは
うす緑色の酸素を呼吸する
一匹の豹だ
ひすいの原野を
音なくすべり
エメラルドの葉の茂りで
地平に大きく傾く日輪を見つめる
ステンレスの背骨をもつ
一匹の豹だ
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題が「願」となっているのは
当時のぼくが
この「豹」のイメージとは「真逆」の弱虫だったからです。
(今でも基本的には変わりなし。)
可能なかぎり、理想的な、かっこいいイメージを
詩にしたというわけです。
それにしても、ちょっとやり過ぎだなあ。