きんちゃんの観劇記(ネタバレだよ)

思いつくまま、適当に。

「図書館戦争」

2013年05月12日 | 映画
原作未読で、
あくまでも映画だけを見た感想。


男の子の「戦争ごっこ」ドリームが満載だった。
日本で、合法的に、団体で、銃撃戦、
の、シチュエーションを考えたんだろうな、という印象。

「思想統制」とすると重くなるから
「公序良俗違反」でおさめたのは
ファンタジーとしては納得だし、
検閲で突然の販売中止リスクに備え
本の単価が上がるのも上手い設定だと思うけど。

財団(私立)は対象にならないということは
図書館は公立なんだよね。
公務員同士で(省庁が違う組織?)で
軍並みの組織を作り、それなりの装備をして
銃を撃ち合うって、
税金の無駄使い過ぎないか?
そのこと自体は問題にはならないの?

それなら出版社共同で図書館作るとかさー。
なんか他に抜け道を作り出せそうな気がする。

印刷前の原稿段階で検閲すれば
手間と経費が削減されるのに。
販売書籍を図書館で保存することで
図書の収集閲覧の自由を守る、
ということなら、その前で止めれば
図書隊自体いらないよね。
まあ、「公序良俗に反する」部分が取り締まり内容で
出版そのものに制限をかけない
思想・言論の自由は守る、
という建前があるんだろう、
と一応脳内補完をしたよ。

軍人的資質が先に必要なら
司書教育も、司書も、
不要ってことなのかなー。

作者、制作者側としては、
表現の自由を奪われたくない、というのも
書きたいテーマの一つであると思うんだけど、
結局新聞一紙で世論が変わるんだから
メディアが怖いのは確かだなー、と
逆に思っちゃったわ。

いろいろ思うことはあるけど、
ドラマ部分の作りは巧かった。
話の流れも自然だった。
ラブコメ部分が意外に胸キュン。

岡田くんが若造側じゃなくなったんだなあ。
しみじみ。
チビと言われまくるのがイイね。
実際小さいし。
榮倉奈々ちゃんがガタイの良さを活かしてた。
芝居は上手い方じゃないけど
とてもキャラに合っていたな。
福士くんはリーゼントじゃないと
普通に今時のイケメンだわ。
意外と台詞の通りも良かった。
ただ、細いねー。
奈々ちゃんより細いんじゃないか。
田中圭は結局、いい同僚だったか。
内通者かと思ってすまんかった。

そして橋本じゅんさんですよー!
表情が豊かだけど、決して画面からははみ出さない。
ちゃんと映像用の演技ができるんだなあ。
芸達者ぶりを堪能。
キリリとした役も似合うんですね。
いつチュチュになるかとドキドキでした・・・。


日図協あたりがなにか言いそうだけど
なにかコメントは出したりしてないのかな。
小説やアニメの段階でなんか言っているのかな。
個人的には「図書館」ってまだまだ
夢の世界と思われているんだなあ、ってかんじかなあ。


ところで、私は日比谷のスカラ座で見たんですけど、
台詞も音楽も効果音も、全ての音が大音量過ぎて
途中から耳を塞ぎながら見ていました。
それでちょうどいいくらいでした。
みゆき座に行ったときも外にガンガン響いてたから
今回だけ間違ってじゃなく、
この作品の上映はいつもこの音量なんだろうけど、
なんかおかしくない?
でも、周りの若い人は平気そうだったので
若い人にはこれぐらいが「迫力の音量」なの?
私は作品の対象年齢外だろうから
文句を言うのはどうかと思うけど
いまどきの若い人たちの鼓膜は心配だわ。
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「貴婦人と一角獣展」

2013年05月12日 | 美術館・博物館(各種原画展含む)


大きいタピスリー(英語だとタペストリー)6点の展示が主なので
布好きでないと辛いかも。
日曜日午後でも入場の待ち時間は無し。
オペラグラスを持参すると細部がしみじみ見られそう。
持って行かなかった私は大失敗。

360度に飾られた6点の作品を
近くによってしみじみ見たり
部屋の真ん中に立って(自分が)一回転したり
いろいろ楽しめます。

人間の5感と、その先?
制作年が違うためか
だんだん絵が綿密になっていってる気がする。

違う部屋には写真ですが
各織物に登場する動植物の絵柄比べがあります。
同じ図案下絵から作られていても
微妙に表現が違うのが面白いです。
大量のウサギが可愛かった。
黒目クリクリや瞳の中に星バージョンとか
織り手によって変わるのかな?

これだけだと地味と感じたのか
作品の年代の女性の装身具などの展示もありました。
本物の宝石が美しいです。

作品数自体は少なめですが
私は大満足!
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「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」

2013年05月12日 | 映画
すすきのでショーパブのオカマが殺された。
探偵が謎を暴く。

エロはともかく、この笑い必要?
と思うところもあるし、
路面電車の格闘はかなり無理矢理だし
犯人のネタも、もひとつのネタも
わりと早めに割れるけど、
まあ、面白かった。

洋ちゃんが役にハマっているし
松田龍平も自然だ。
尾野真千子も上手い。
一言の台詞で、
とてもたくさんのことを表現している。
篠井さんは演技を越えていて
渡部篤郎の小物感が実に良かった。

しかし、議員さん関連のネタ、
大丈夫なのか?
このご時世に。
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「L.A. ギャング ストーリー」

2013年05月12日 | 映画
1949年のロサンジェルス。
この街を支配するのは元ボクサーのギャング、ミッキー・コーエン。
彼の力は政治家、警察にまで及んでいる。
腐敗した街を立て直すため、
市警本部長パーカーは警察内に
ギャングに対抗するための秘密の班を作った。
ギャングにはギャングで。
第二次世界大戦中のノウハウを持ったメンバーが集い
戦いが始まった!


刑事さんたち無茶しすぎ!
と思ったらあの組織(刑事班)は実在したとか。
そこまでしなきゃならなかったんだなあ。

話としては超古典。
巨悪に立ち向かうはみだし男達。
仲間を失いながら敵を追い詰め、
最後はやっぱり肉弾戦。
タイトルがちょい似てて時代も被っている
「L.A. コンフィデンシャル」的な内容とか
緻密さを求めちゃダメですよ。
たんなる男気映画です。

おっさん乱舞の、華やかじゃない画面が
とてもとても楽しかった。
メインがジョシュ・ブローリンってのがイイのよ。
ゴツくて頑丈で強くて正義漢。
見るからに、vsギャングを貫けそう。

ギャングにも顔が利く、
一見堕落した刑事がライアン・ゴスリングなのは
上手いのか、いかにもなのか。
「色気担当」としては適切かな。

時代遅れ気味の「早撃ちガンマン」が
ロバート・パトリックだった。
エンドロールを見るまで気が付かなかったよ!
銃捌きの手が綺麗でした。

ギャングのボスがショーン・ペン。
笑顔で容赦ない凄みが良かったわ~。

この中なんで、エマ・ストーンがとても美しく見えた。

仲間の一人がメキシコ人なのは
まあこういう話でのアクセント要員なんだろうけど
かつてメキシコ人の土地だったロスを
白人ギャングから取り戻す、的な要素も入っているのかな。

役者はすごく重厚で良かっただけに
爆発の炎の「絵」がショボかったり
スローモーションの弾丸という
「今時」っぽい絵が時々無駄に入ったのが
ちょっぴり残念だった。
コメント (2)
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