サイダコワの降板、ジゼル無し、シュツットガルト組の演目変更、
マラーホフ演目の変更、などなど
変更の嵐でしたが、幕は無事に上がりました。
第一部
「白鳥の湖」第2幕より
振付:レフ・イワーノフ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
オリガ・スミルノワ、ウラジーミル・マラーホフ
東京バレエ団
マラーホフが出てきた瞬間、
会場中のオペラグラスが上がるのがわかった。
残念なことに、バレフェスと同じぐらいの体型。
腕も胸も腹も尻も腿も、
柔らかそうなお肉がついている。
心なしか頬にも肉がついたような。
それとも法令線がくっきりしてきたの?
ただ、佇まいやマイムはやっぱり
当代随一の王子様だ。
これが見たかったから私は大満足。
どんな体型でも、年を取っても
ピュアな王子様だ。
リフトやサポートが危ういときがあるのは
怪我のせいなのかな。
スミルノワはワガノワスキーにはたまらん体型。
ほっそりとした優美な上体に
美しい腕の動き。
メゼンツェワやクナコワを思い出させる。
鳥っぽい動きは素晴らしいけど
感情を乗せて演じるのはまだまだかな。
時々音楽と踊りがずれるのが気になった。
でも、この白鳥向きの身体は見ているだけで溜息。
東バの群舞は静かな迫力があり
情景をとても良く表していました。
三羽の白鳥に矢島さんかな?
あとは4階席からだとよくわかりません。
「トゥー・タイムス・トゥー」
振付:ラッセル・マリファント 音楽:アンディ・カウトン
ルシア・ラカッラ、マーロン・ディノ
いかにもマリファント振付。
狭い四角の中で個別に踊る男女2人。
私は好きな系統じゃないんだけど、
この2人、特にラカッラが美しかった。
ギエムが踊ると「筋肉のうねり」がみどころになっちゃうので
大きい劇場の舞台から遠い席だと
なにがなんだかわからないんだけど
この作品はラカッラの美しい身体全てがみどころだったので
遠目からでもしっかり堪能できた。
「ギルティー」
振付:エドワード・クルグ 音楽:フレデリック・ショパン
ピアノ:菊池洋子
マライン・ラドメーカー
いつもの忙しなくブルブル動く系だった。
音楽が生ピアノのショパンなだけで。
ドイツではコレ系が流行っているのかなあ。
一本見れば充分なんだけど。
「ラ・ペリ」
振付:ウラジーミル・マラーホフ 音楽:ヨハン・ブルグミュラー
吉岡美佳、ウラジーミル・マラーホフ
ストーリーとかはよくわからないんだけど
「古き良き時代のロシア・バレエ」テイストだったな。
プリーツスカート的な衣装着用で
腹・腰・尻をカバーしたかに見えたマラーホフだけど
生腕が見えちゃってるし、
結果的に腹回りにボリュームがあるし
この衣装、間違いなんじゃ?
と思っているうちに終わっちゃった。
吉岡さんが細いだけに、
よけいにマラーホフの体型が際だった。
吉岡さんは、もうちょい華やかだといいんだけどなあ・・・。
「海賊」より奴隷のパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ 音楽:コンスタンティン・フリードリヒ・ペーター
ヤーナ・サレンコ、ディヌ・タマズラカル
一幕最後は技術系若手。
なんだか楽器編成が変わっている音楽だったけど
きっちり盛り上がりました。
サレンコは美人で上手いけど、地味だな。
タマズラカルの踊りは見ているだけで爽快。
顔はヤスケンなんだけど。
第二部
「シンデレラ」
振付:ウラジーミル・マラーホフ 音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ、ウラジーミル・マラーホフ
衣装でやや体型をカバー、、、できて、、、いる・・・かな?
でも王子様だ。
サレンコは可愛い。
マラーホフにはサレンコぐらいの体型の子が合うのになあ。
なんでポリーナちゃんを連れてきたんだろう。
ポリーナちゃんもボリショイでギシギシ鍛えられた方が
彼女のキャリアには良かったかもなあ。
なんてことを考えながら見てました。
なにが正しいかは、端からではわからないけどさ。
「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」
振付:ハンス・ファン・マーネン 音楽:ベンジャミン・ブリテン
マリア・アイシュヴァルト、マライン・ラドメーカー
音楽がシンセサイザーだったらフォーサイスだよなあ。
2人ともユニタードで、
なんでしょ、典型的なコンテ、と言いましょうか。
でも、アイシュヴァルトのコレ系はレアだから
楽しく見ました。
「レ・ブルジョワ」
振付:ヴェン・ファン・コーウェンベルク 音楽:ジャック・ブレル
ディヌ・タマズラカル
作品的にも、ダンサー的にも
今まで見た「レ・ブルジョワ」の中で
いちばん良かった!
技術先行でなく主題先行だった。
ウダウダ動く、だらしなさっぷりがいいね!
「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:フレデリック・ショパン
ピアノ:菊池洋子
ルシア・ラカッラ、マーロン・ディノ
とてもドラマティックだった。
少々メロドラマ系になっちゃっているけど
それはそれで良かった。
ラカッラは細く、結核なのも納得だし
ディノとの年齢差も上手く作用していた。
フェリのような女優ダンサーだな。
ハンサムで若いディノの熱さもアルマンにぴったりだった。
「白鳥の湖」より"黒鳥のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
オリガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン
スミルノワは、音の取り方がずれている時もあるし
32回転は一度止まるしだったけど、
それでも今後を期待させるダンサーだな。
チュージンは古典王子の王道。
もうちょい煌びやかさがあればなあ。
「瀕死の白鳥」
振付:マウロ・デ・キャンディア 音楽:カミーユ・サン=サーンス
ウラジーミル・マラーホフ
白い短パン一枚で踊るマラーホフ。
皆の視線が生の腹に集中するのがわかっていも
踊りきるチャレンジャー精神は素晴らしい。
たとえ、体調面からの消去法で決めた上演だとしても。
2010年に見たときよりも面白かった。
「瀕死」の部分がより強くなった気がする。
「ラ・カージュ・オ・フォール」のザザの
「I am what I am」をなぜだか思い出した。
ダンサーとしての年月を重ねて
こういう体型になって、
それでも人前で踊る彼の覚悟みたいのが出てたのかも。
私はバレフェスを見てるし
マラーホフの王子芸が見たかったし
エコノミー券だったから
今日の公演は満足だったけど、
チラシと違いすぎる体型にガッカリした人もいたのでは?
企画自体はかなり前からあっただろうから
中止にすることは難しいんだろうけど
開演までに体型を戻せなかったマラーホフと
それをOKしたNBSに苦情を言いたい人がいても、
それは仕方がないよなあ。
ルグリやゼレンスキーやルジマトフの維持力はすごいよなあ。
マラーホフ演目の変更、などなど
変更の嵐でしたが、幕は無事に上がりました。
第一部
「白鳥の湖」第2幕より
振付:レフ・イワーノフ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
オリガ・スミルノワ、ウラジーミル・マラーホフ
東京バレエ団
マラーホフが出てきた瞬間、
会場中のオペラグラスが上がるのがわかった。
残念なことに、バレフェスと同じぐらいの体型。
腕も胸も腹も尻も腿も、
柔らかそうなお肉がついている。
心なしか頬にも肉がついたような。
それとも法令線がくっきりしてきたの?
ただ、佇まいやマイムはやっぱり
当代随一の王子様だ。
これが見たかったから私は大満足。
どんな体型でも、年を取っても
ピュアな王子様だ。
リフトやサポートが危ういときがあるのは
怪我のせいなのかな。
スミルノワはワガノワスキーにはたまらん体型。
ほっそりとした優美な上体に
美しい腕の動き。
メゼンツェワやクナコワを思い出させる。
鳥っぽい動きは素晴らしいけど
感情を乗せて演じるのはまだまだかな。
時々音楽と踊りがずれるのが気になった。
でも、この白鳥向きの身体は見ているだけで溜息。
東バの群舞は静かな迫力があり
情景をとても良く表していました。
三羽の白鳥に矢島さんかな?
あとは4階席からだとよくわかりません。
「トゥー・タイムス・トゥー」
振付:ラッセル・マリファント 音楽:アンディ・カウトン
ルシア・ラカッラ、マーロン・ディノ
いかにもマリファント振付。
狭い四角の中で個別に踊る男女2人。
私は好きな系統じゃないんだけど、
この2人、特にラカッラが美しかった。
ギエムが踊ると「筋肉のうねり」がみどころになっちゃうので
大きい劇場の舞台から遠い席だと
なにがなんだかわからないんだけど
この作品はラカッラの美しい身体全てがみどころだったので
遠目からでもしっかり堪能できた。
「ギルティー」
振付:エドワード・クルグ 音楽:フレデリック・ショパン
ピアノ:菊池洋子
マライン・ラドメーカー
いつもの忙しなくブルブル動く系だった。
音楽が生ピアノのショパンなだけで。
ドイツではコレ系が流行っているのかなあ。
一本見れば充分なんだけど。
「ラ・ペリ」
振付:ウラジーミル・マラーホフ 音楽:ヨハン・ブルグミュラー
吉岡美佳、ウラジーミル・マラーホフ
ストーリーとかはよくわからないんだけど
「古き良き時代のロシア・バレエ」テイストだったな。
プリーツスカート的な衣装着用で
腹・腰・尻をカバーしたかに見えたマラーホフだけど
生腕が見えちゃってるし、
結果的に腹回りにボリュームがあるし
この衣装、間違いなんじゃ?
と思っているうちに終わっちゃった。
吉岡さんが細いだけに、
よけいにマラーホフの体型が際だった。
吉岡さんは、もうちょい華やかだといいんだけどなあ・・・。
「海賊」より奴隷のパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ 音楽:コンスタンティン・フリードリヒ・ペーター
ヤーナ・サレンコ、ディヌ・タマズラカル
一幕最後は技術系若手。
なんだか楽器編成が変わっている音楽だったけど
きっちり盛り上がりました。
サレンコは美人で上手いけど、地味だな。
タマズラカルの踊りは見ているだけで爽快。
顔はヤスケンなんだけど。
第二部
「シンデレラ」
振付:ウラジーミル・マラーホフ 音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ヤーナ・サレンコ、ウラジーミル・マラーホフ
衣装でやや体型をカバー、、、できて、、、いる・・・かな?
でも王子様だ。
サレンコは可愛い。
マラーホフにはサレンコぐらいの体型の子が合うのになあ。
なんでポリーナちゃんを連れてきたんだろう。
ポリーナちゃんもボリショイでギシギシ鍛えられた方が
彼女のキャリアには良かったかもなあ。
なんてことを考えながら見てました。
なにが正しいかは、端からではわからないけどさ。
「フランク・ブリッジの主題による変奏曲」
振付:ハンス・ファン・マーネン 音楽:ベンジャミン・ブリテン
マリア・アイシュヴァルト、マライン・ラドメーカー
音楽がシンセサイザーだったらフォーサイスだよなあ。
2人ともユニタードで、
なんでしょ、典型的なコンテ、と言いましょうか。
でも、アイシュヴァルトのコレ系はレアだから
楽しく見ました。
「レ・ブルジョワ」
振付:ヴェン・ファン・コーウェンベルク 音楽:ジャック・ブレル
ディヌ・タマズラカル
作品的にも、ダンサー的にも
今まで見た「レ・ブルジョワ」の中で
いちばん良かった!
技術先行でなく主題先行だった。
ウダウダ動く、だらしなさっぷりがいいね!
「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー 音楽:フレデリック・ショパン
ピアノ:菊池洋子
ルシア・ラカッラ、マーロン・ディノ
とてもドラマティックだった。
少々メロドラマ系になっちゃっているけど
それはそれで良かった。
ラカッラは細く、結核なのも納得だし
ディノとの年齢差も上手く作用していた。
フェリのような女優ダンサーだな。
ハンサムで若いディノの熱さもアルマンにぴったりだった。
「白鳥の湖」より"黒鳥のパ・ド・ドゥ"
振付:マリウス・プティパ 音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
オリガ・スミルノワ、セミョーン・チュージン
スミルノワは、音の取り方がずれている時もあるし
32回転は一度止まるしだったけど、
それでも今後を期待させるダンサーだな。
チュージンは古典王子の王道。
もうちょい煌びやかさがあればなあ。
「瀕死の白鳥」
振付:マウロ・デ・キャンディア 音楽:カミーユ・サン=サーンス
ウラジーミル・マラーホフ
白い短パン一枚で踊るマラーホフ。
皆の視線が生の腹に集中するのがわかっていも
踊りきるチャレンジャー精神は素晴らしい。
たとえ、体調面からの消去法で決めた上演だとしても。
2010年に見たときよりも面白かった。
「瀕死」の部分がより強くなった気がする。
「ラ・カージュ・オ・フォール」のザザの
「I am what I am」をなぜだか思い出した。
ダンサーとしての年月を重ねて
こういう体型になって、
それでも人前で踊る彼の覚悟みたいのが出てたのかも。
私はバレフェスを見てるし
マラーホフの王子芸が見たかったし
エコノミー券だったから
今日の公演は満足だったけど、
チラシと違いすぎる体型にガッカリした人もいたのでは?
企画自体はかなり前からあっただろうから
中止にすることは難しいんだろうけど
開演までに体型を戻せなかったマラーホフと
それをOKしたNBSに苦情を言いたい人がいても、
それは仕方がないよなあ。
ルグリやゼレンスキーやルジマトフの維持力はすごいよなあ。