晴れて重陽の節句の日、京都の医師の娘が上京し、約一年間の暇乞いを帳消しにしたい気持ちも含まれて、今日は、大変有難く嬉しい楽しい喜びの日がやって来た。もう乗車中の新幹線からメールが届いたところである。“6日のあやめ10日の菊“と言う、今日という日は、重陽と言って、陽数の九を重ねる意で菊の節句とも言われている。この日菊の花を酒に浸して飲み、栗飯を食して不老長寿で居られるように祝う、とされて来た。メイの世話で少しく腰痛を起こした家内を、見舞うことも上京の縁となって、丁度都合が良い。メイは朝の大小を終えて、今自分のベットに横たわっている。窓を開けると些か秋風が涼しく薄ら寒い。この7~8月が夏らしからぬ不順の気候だったので、駆け足で秋が訪れて来て仕舞った様である。中食を挟んで親子でこれから楽しい歓談が始まると予定している。嬉しい楽しい集いである。