懐想や回顧などは、高齢者の戯言と受け取り聞き流す時代風潮が、現代でも同じであるが、若く精力的に活動期にある人々にとっては、立ち止まって他人の言辞に思いを巡らすゆとりや、安らぎなど、持ち合わせていないのが通例で現代社会の流れであろう。スッキリ晴れ上がらない曇天の今朝の天気、矢張りどっちつかずで人心を奮起させるものを持ち合わせていない。せめて読書でもして、昔日の文豪の気心に触れて見たいと思う。今日は夕頃約一時間10分の散歩を試みた。緑道から杉浦さんの方向へ歩み、芦毛塚を経て 三茶行バス通りを其の侭進んで、昔勤務後に夜遅く帰宅した道を歩んでみた。今はすっかり住居やマンションが立ち並び、明るく広くなっていて少しも怖いことなど感じない道路となっていた。思えば何と72年前の思い出である。今昔の念に堪えない。