夕螺の一言日記

毎日心に浮かんだことなどを書いてみたいと思います。。。(2014年3月13日開設)

2014年11月 1日(土)「貨幣量と貨幣の回転」

2014年11月01日 08時05分02秒 | 「政治・経済」
デフレだインフレだと貨幣量を問題とする。
しかしデフレもインフレも貨幣量の問題ではなくて貨幣の回転が問題なのである。
デフレは貨幣量が足り何のではなくてだ物知多貨幣が回転しないのが問題でむしろデフレは貨幣量が多すぎるのである。経済が停滞をする中で貨幣量は多すぎとなるのである。
インフレの当初は貨幣の蓄積過程であり貨幣の回転を鈍くして市場の貨幣量が足りなくなるのである。そこでやはり貨幣量の増加を行いインフレとなる。
現在の金融政策が貨幣量だけを問題にして貨幣の回転を見ない中に経済の好循環は生まれないのである。
貨幣の回転が低下している中で貨幣量を増やせば名目上のインフレを起こすことができるがその名目上のインフレはやはり貨幣の蓄積過程であり貨幣の回転を鈍くする。名目上の好景気と実体経済の不況が同居をしてスタグフレーションとなる。
スタグフレーションは経済の成長を促さない。
デフレからの脱却は企業の持つ資本の回転が早まることである。
この企業には莫大な貨幣量がある。この貨幣を回転させることにより企業はまた資本の増殖を行える。これは生産面での経済の好循環である。
同時にこの資本の回転を早めるにはその企業が生産する商品やサービスがやはり速く回転しなければならないということでありそれは消費を意味する。そうならば消費の側の貨幣の回転の増大が必要となる。しかし資本の蓄積過程で貨幣は企業に集まりそれが賃金という形で消費を担う労働者に廻らなくなる。するとここに貨幣の回転が滞ることとなる。貨幣の回転は消費に向けられなければならない。これが消費から見た経済の好循環である。
生産の好循環と消費の好循環は貨幣量ではなくて貨幣の回転が問題であることは明白だろう。
消費の側の経済の好循環は何も賃上げで労働者の懐に入る貨幣量を増やすことだけではない。
物価が下がることによって相対的に労働者の貨幣量は増える。
この物価は円るぎー問題もあるが経済の法則性からの生産性の向上が商品価値を下げるのであるから労働者の懐にある貨幣量の相対的な増加は必然である。絶対的な貨幣量の増加が必要なのではなくてこの相対的貨幣量の増加は貨幣の回転から得られる。
企業の資本の回転も同じだろう。貨幣量を増やして名目上の物価高でコストが膨らみ貨幣量が足りなくなるといった矛盾を引き起こすのではなくて生産性の向上の中でコストも下がることにより相対的な貨幣量は少なくなる。絶対的な貨幣量が問題ではないのである。
今の経済学は自己のインフレ政策(実はスタグフレーション政策なのだが)を正当化するために貨幣量よりも貨幣の回転を言う者にデフレ派というレッテルを張るのでしょう。
コメント
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