古い機械で生産されていた商品がその生産に新しい機械が導入された場合、以前は10個しか生産されなかったものが30個生産されるようになった場合、その商品の一つあたりの価値は同じでしょうか?
この場合労働者の数や労働時間(可変資本)は同じとして原材料など(不変資本)の価格も同じとした場合です。
1つあたりの商品への不変資本の価値移転の量は同じですから商品の価値には不変資本は関係をしません。残るのは労働力です。たとえば1日単位の労働者の数も労働時間も変わらないと仮定していますので、一つあたりの商品を生産する労働時間が短くなっているという違いだけが残ります。
物々交換を考えてもたくさんの労働力(労働時間)をかけた物と少ない労働力しか必要のない物の交換は、同じ1個だから1個と1戸個で交換されるかといえばそうはならないでしょう。1つあたりにたくさんの労働時間をかけて物を作った人は交換としては損をします。ですからこの場合同じ1個単位の物でもその価値が違うから交換はできないということになる。これと同じようにより少ない労働力量しか必要なくなった商品は価値低下を起こすでしょう。
このように同じ商品でも1つあたりの商品を生産する労働時間が少なくなり価値の低下を起こすのが生産性の向上です。
この価値低下から先の商品を生産する企業はより多く生産しても利益は同じといった矛盾に陥ります。
ではなぜ企業は生産性を向上させるのでしょうか?
もちろん答えは利益が大きくなるからなのですが、そのからくりはどこにあるのでしょうか?
その商品を生産する企業は多くの同じ商品を生産する競争相手がいて一つの産業となっています。その産業全体で商品市場に商品を並べるわけです。この中で先ほどの生産性を向上させた企業の商品は価値低下を起こしているが市場の中では他の企業の商品と同じ価格で売れるなら、小さな価値しかない物でも同じ価格で売れるのですからその差額は特別な利益(特別剰余価値)を生むでしょう。
ですから企業は競争をして生産性の向上を行います。
この競争自体が資本主義の発展につながるわけです。
しかし先の商品を生産する産業内の企業がすべて同じ競争力のある生産性の向上が行われて新たな生産性を上げる材料がない場合どうなるでしょうか?
商品はその価値どおりの価格となります。
もちろん一つあたりの価値の低下は商品の価格も下げるわけですから今まで特別剰余価値を得ていた企業の利益も低下をしていきます。もちろん産業内すべての企業で利益の低下を起こします。
同時に生産性の向上は少ない労働力量でより多くの商品を生産するわけですから市場における商品量増大をしています。その商品がすべて売れたとしても企業にとっては利益の縮小と感じるでしょう。
さらに商品量の過剰が見えてきたときに産業内の企業は値下げ競争に走り出してその安売りを支える体力のない企業は淘汰をされる。あるいはその淘汰過程で市場を独占するために合弁が行われる。倒産する企業も現れればそれは労働力の過剰となり失業が発生をする。
また、企業は利益を維持するために失業という労働力の需給関係を利用して賃下げに走るでしょう。
失業と賃下げが何をもたらすか?
それは個人消費の縮小です。
この時に先の産業ばかりではなくて国内の産業すべてで同じことが起きてしまった場合、その個人消費総体が落ち込むでしょう。商品は総体的のな過剰傾向を示す。するとまた企業は安売り競争とそこからの淘汰を起こしてさらに失業や低賃金を生む。このような悪循環がデフレ不況となります。
デフレの根本的な原因は貨幣量にあることではないことは明らかです。
この場合労働者の数や労働時間(可変資本)は同じとして原材料など(不変資本)の価格も同じとした場合です。
1つあたりの商品への不変資本の価値移転の量は同じですから商品の価値には不変資本は関係をしません。残るのは労働力です。たとえば1日単位の労働者の数も労働時間も変わらないと仮定していますので、一つあたりの商品を生産する労働時間が短くなっているという違いだけが残ります。
物々交換を考えてもたくさんの労働力(労働時間)をかけた物と少ない労働力しか必要のない物の交換は、同じ1個だから1個と1
このように同じ商品でも1つあたりの商品を生産する労働時間が少なくなり価値の低下を起こすのが生産性の向上です。
この価値低下から先の商品を生産する企業はより多く生産しても利益は同じといった矛盾に陥ります。
ではなぜ企業は生産性を向上させるのでしょうか?
もちろん答えは利益が大きくなるからなのですが、そのからくりはどこにあるのでしょうか?
その商品を生産する企業は多くの同じ商品を生産する競争相手がいて一つの産業となっています。その産業全体で商品市場に商品を並べるわけです。この中で先ほどの生産性を向上させた企業の商品は価値低下を起こしているが市場の中では他の企業の商品と同じ価格で売れるなら、小さな価値しかない物でも同じ価格で売れるのですからその差額は特別な利益(特別剰余価値)を生むでしょう。
ですから企業は競争をして生産性の向上を行います。
この競争自体が資本主義の発展につながるわけです。
しかし先の商品を生産する産業内の企業がすべて同じ競争力のある生産性の向上が行われて新たな生産性を上げる材料がない場合どうなるでしょうか?
商品はその価値どおりの価格となります。
もちろん一つあたりの価値の低下は商品の価格も下げるわけですから今まで特別剰余価値を得ていた企業の利益も低下をしていきます。もちろん産業内すべての企業で利益の低下を起こします。
同時に生産性の向上は少ない労働力量でより多くの商品を生産するわけですから市場における商品量増大をしています。その商品がすべて売れたとしても企業にとっては利益の縮小と感じるでしょう。
さらに商品量の過剰が見えてきたときに産業内の企業は値下げ競争に走り出してその安売りを支える体力のない企業は淘汰をされる。あるいはその淘汰過程で市場を独占するために合弁が行われる。倒産する企業も現れればそれは労働力の過剰となり失業が発生をする。
また、企業は利益を維持するために失業という労働力の需給関係を利用して賃下げに走るでしょう。
失業と賃下げが何をもたらすか?
それは個人消費の縮小です。
この時に先の産業ばかりではなくて国内の産業すべてで同じことが起きてしまった場合、その個人消費総体が落ち込むでしょう。商品は総体的
デフレの根本的な原因は貨幣量にあることではないことは明らかです。