2019年 冬
布団干し頬杖ついて春を待つ New
心定まらぬ霙の夜は
さえずりをはじめて聞きて春近し
風花の一つふたつと裏通り
野良猫の姿も見えず寒の内
一時の初雪空に舞い散る
電気つけ乱れし炬燵夕まぐれ
懐手流れる川に杭は立ち
小正月夜明けの雨にけぶる街
残り柚子ぼちゃんと入れて湯気立ちぬ
日の出や雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)
冷酒に煮しめつまんで晦日蕎麦
街の灯に冬至の雨はそれらしく
雲きれて陽だまりの中冬木立
星空に街は静まり干し布団
薄日射し子らの声すぎ木の葉散る
冬至の夜厠の電気薄暗し
布団干し頬杖ついて春を待つ New
心定まらぬ霙の夜は
さえずりをはじめて聞きて春近し
風花の一つふたつと裏通り
野良猫の姿も見えず寒の内
一時の初雪空に舞い散る
電気つけ乱れし炬燵夕まぐれ
懐手流れる川に杭は立ち
小正月夜明けの雨にけぶる街
残り柚子ぼちゃんと入れて湯気立ちぬ
日の出や雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)
冷酒に煮しめつまんで晦日蕎麦
街の灯に冬至の雨はそれらしく
雲きれて陽だまりの中冬木立
星空に街は静まり干し布団
薄日射し子らの声すぎ木の葉散る
冬至の夜厠の電気薄暗し