
この梅は秋篠宮殿下が植えられたものです。名札に名前はありませんが烈公梅にも似ているようです。
「グリーンフェスタ93いばらき」の時にご来場頂いたときだそうです。日付を調べましたら、4月22日に好文亭にいらっしゃったという記録を見つけましたので、たぶん1993年4月22日と思われます。

場所は四季の原です。左側が殿下の植えられた梅の木(TU2-008)です。最初の写真のようにもう花がたくさん咲いています。
右側の木(TU2-007)は同じときに妃殿下が植えられた紅千鳥です。まだつぼみです。本園からは離れていますが、余裕のある方はお立ち寄りください。

公園センタ(緑の相談所)前の白滝枝垂が咲き始めました。
相談日は毎週月曜日と木曜日の午後3時からです。
また展示室での絵画などの展示会もあります。

梅桜橋を渡って偕楽園の標柱の近くの看板木八重冬至が盛りを過ぎてきましたが、手前のチャボ冬至が咲き始めています。

標柱わきの藤牡丹枝垂が咲き始めました。

南門を過ぎるといろいろな梅が咲いています。これは田毎の月です。
緋梅、一流、紅千鳥、麝香梅、春の粧、大盃など正岡子規の句碑の付近はホットスポットです。

南崖の突端では道知辺が可愛い花をつけています。いずれも若い小ぶりの木ですからお見逃しのないように。

南崖の洞窟前、茨城百景碑の背後の小山で里見紅が咲いています。洞窟の前で見上げてください。

洞窟のわきの急な階段を登ると間もなく酈懸梅があります。今年は太い幹の途中の見やすい場所に一番花が咲いています。この時期に咲く花には花弁が全く見えません。この花の様子から茶筅梅とも言います。3月中旬にこの木に咲く花には白い花弁が見られることがあります。

東門の見晴亭の入り口の柱に結わえられた大きな梅の枝に可愛い花が咲いています。「梅の剪定見学会」の時に剪定された烈公梅です。

本園西梅林の奥、六名木の月影の隣の藤牡丹枝垂が咲き始めました。月宮殿もまもなくです。

香篆梅です。枝がくねくねと曲がっています。雲龍梅ともいい、大きく育てるのが難しい梅です。

偕楽園の梅はおよそ100種3000本ですが、このほかに苗木畑にはおおよそ250種類の苗木があります。
手前は梅の実を播いたもので、接木の台木用です。
竹の柵の中は苗木です。番地ごとに竹竿が立っていて、あらかじめ番地ごとに植える梅の品種名が決められています。すでに約250種類の苗木が植えられています。

これまで名札で管理していましたが、小さい木なので名札が落ちたり、ときには苗木を入手した時点から品種名が間違っていたと思われる苗木が有ったりしました。苗木つくりは花の咲いている木を確認して穂木を採り、植え付ける場所を品種ごとに決めるなど間違うことのないように万全の注意を払っています。また土壌の改良もされていて苗木が以前よりも元気です。
これから梅林にデビューする梅が楽しみです。観梅は見事な古木もすばらしいですが、デビューしたばかりの若木にも注目です。
雑草が今特に注目しているのは、8月になってもまだ青い梅の実がなっていたという苗木です。梅は通常6月末ころには熟して実が落ちます。それなのに8月でもまだ青い実がついていたのでした。
落ちない梅。落ちないと言えばよく入学試験に落ちないようにと、いろいろと落ちないものに願掛けしたりします。
なかでも学問が好きな梅の木(梅のことを好文木といいます)のなかでも落ちない梅の木があるのでしたら、この梅の木にあやかりたいものですね。