紅冬至
ひと目惚れされた紅冬至
今年の庭の梅で最も話題になったのは紅冬至です。花瓶に蕾を挿しておいたものが咲きました。
紅冬至
紅冬至
庭でもかわいい花が咲きました。紅冬至の咲き始めた小枝をご覧になられた方がひとめぼれされて、即座にこの花が欲しいと言われましたので、私も即座に師匠の出店にゆき注文して、差し上げましたところ大変お喜びになられました。庭に植えられるのかと思いましたが、花が終わるころ管理しきれないと戻してこられました。
紅冬至盆栽
そこで、お預かりして、来シーズンも花を見ていただこうと盆栽風に鉢に植えてみました。
添えた石は花柄模様のある渡良瀬石です。花の模様は梅のようでもありますが桜石と言われるもので、上流にダムができてからは滅多に見つからない石だそうです。先のブログにも書いた通りです。
この梅の木は少し弱っているようなので、樹勢を回復して、蕾が形成されるように管理しなければなりません。土が清潔に保たれるようにコケを植えてみました。この一年は緊張の日々が連続しそうです。
次は大震災の思いでの梅3種類です。
緋の司、佐橋紅、白加賀です。この3本は2011年大震災の年に頂いた梅の木です。
緋の司
緋の司
かつては元旦に咲いたこともある比較的早咲きの花です。
佐橋紅
佐橋紅
真っ赤な小ぶりの花は紅千鳥によく似ています。
白加賀
実梅の代表的な梅です。
以上の3種類は2011年の大震災後まもなくに、50年以上奉職されて退官された梅の担当者から、大震災の当日いただいたものです。
ちょうど大震災の日に偕楽園の梅林内の思いでの場所や梅の木の傍で退官を記念して写真を撮らせていただくことになっていました。お客様が大勢いらっしゃるのに、梅林の中へ入るのが憚られたので、お客様が少なくなる午後4時から記念写真を撮らせていただくことになり、私は時間があるので、田鶴鳴梅林にで知り合いの造園屋さんと一緒にいました。
このときに大地震に見舞われました。大きな揺れに梅林内の芝生に座って揺れが終わるのを待ちましたが、長く感じました。また近くの旧国道にかかる田鶴鳴橋が、製缶工場内で大きなハンマーで大きな製缶品を思い切りたたくような、あるいはクレーンから大きな製缶品を落したようなドカーンという大音響が数回発生して恐怖感を感じました。揺れが収まるころには芝生のあちこちから、水道管が水漏れして水が噴き出すような現象がありました。田鶴鳴梅林は湿地を海砂で埋め立てたとあとから聞きました。
このため記念写真どころではなくなり、造園屋さんには仕事は切り上げてすぐに帰ったほうがよいと話し、知り合いのお土産屋さんの無事を確認してから、自転車で急いで帰宅しました。すでに道路は大渋滞でしたが、自転車なので予定通り帰ることができました。家内は車で買い物に出かけていたので大渋滞に巻き込まれてかなり遅く帰宅してだいぶ心配しました。
私は帰り道で、倒れたブロック塀や大谷石の塀。それから屋根から落ちた屋根瓦などを見ていますので、築50年の我が家はもしかして倒壊したのではと不安に駆られながら帰りました。角を曲がると我が家が見えるはずと思ってみてみたら、やっぱり見えません。焦りながら進むと我が家が見えてきましてほっとしたのを覚えています。角を曲がっただけでは我が家は見えなかったのでした。
家の中は棚の本や机上のデスクトップパソコンが投げ出されたように散乱。2階の障子は外れていました。台所では食器がすべて投げ出され、多くは割れて、足の踏み場もなく靴のまま入りました。風呂場に行き水を出してみると細々と出てきました。急いで庭の漬物樽を持ってきて、ちょこっと洗っただけで、漬物樽に水を入れたところ、縁切いっぱいになった時に止まってしまいました。
幸いにも風呂桶には昨夜の残り湯がありました。急遽貯めた漬物樽の水を飲用に、風呂の残り湯は洗い物やトイレ用にと節約すれば数日は何とかなりそうでした。米など食料は1週間分くらいはあり、石油ストーブも、石油もあるので、細々と煮炊きをすれば1週間は耐えられるとわかりひと安心したことでした。
庭の築山は崩れ、多くの植木鉢が転げ落ち転倒して大事な草木が無残な姿になったり、行方不明になったりしました。
少し落ち着いてから偕楽園を訪ね、どうにか梅の花が残っているうちに記念写真を撮らせていただき、アルバムを作り差し上げることができました。この時に頂いた3種類の梅の苗木が今年も花を咲かせているわけです。
子供らの記念樹
豊後梅
私の住む町では子供が生まれたり、入学、成人したり、転入した人には、その年度の終わりに記念樹をいただけます。その関連で、白加賀、豊後も庭に植えてあります。
羽根木公園の朱鷺の舞
朱鷺の舞
朱鷺の舞@羽根木公園
羽根木公園の朱鷺の舞です。この花に魅了され、穂木としての枝をいただきに行きました。ちょうどブログの仲間と行くことになり羽根木公園の梅を堪能してきました。ウィルスのないことを確認して接木苗を作ってもらいました。偕楽園の朱鷺の舞もその時の同じ穂木から作ったものです。来シーズンはデビューした苗木に花がつくことでしょう。
朱鷺の舞の接木苗@庭
ひと目惚れされた紅冬至
今年の庭の梅で最も話題になったのは紅冬至です。花瓶に蕾を挿しておいたものが咲きました。
紅冬至
紅冬至
庭でもかわいい花が咲きました。紅冬至の咲き始めた小枝をご覧になられた方がひとめぼれされて、即座にこの花が欲しいと言われましたので、私も即座に師匠の出店にゆき注文して、差し上げましたところ大変お喜びになられました。庭に植えられるのかと思いましたが、花が終わるころ管理しきれないと戻してこられました。
紅冬至盆栽
そこで、お預かりして、来シーズンも花を見ていただこうと盆栽風に鉢に植えてみました。
添えた石は花柄模様のある渡良瀬石です。花の模様は梅のようでもありますが桜石と言われるもので、上流にダムができてからは滅多に見つからない石だそうです。先のブログにも書いた通りです。
この梅の木は少し弱っているようなので、樹勢を回復して、蕾が形成されるように管理しなければなりません。土が清潔に保たれるようにコケを植えてみました。この一年は緊張の日々が連続しそうです。
次は大震災の思いでの梅3種類です。
緋の司、佐橋紅、白加賀です。この3本は2011年大震災の年に頂いた梅の木です。
緋の司
緋の司
かつては元旦に咲いたこともある比較的早咲きの花です。
佐橋紅
佐橋紅
真っ赤な小ぶりの花は紅千鳥によく似ています。
白加賀
実梅の代表的な梅です。
以上の3種類は2011年の大震災後まもなくに、50年以上奉職されて退官された梅の担当者から、大震災の当日いただいたものです。
ちょうど大震災の日に偕楽園の梅林内の思いでの場所や梅の木の傍で退官を記念して写真を撮らせていただくことになっていました。お客様が大勢いらっしゃるのに、梅林の中へ入るのが憚られたので、お客様が少なくなる午後4時から記念写真を撮らせていただくことになり、私は時間があるので、田鶴鳴梅林にで知り合いの造園屋さんと一緒にいました。
このときに大地震に見舞われました。大きな揺れに梅林内の芝生に座って揺れが終わるのを待ちましたが、長く感じました。また近くの旧国道にかかる田鶴鳴橋が、製缶工場内で大きなハンマーで大きな製缶品を思い切りたたくような、あるいはクレーンから大きな製缶品を落したようなドカーンという大音響が数回発生して恐怖感を感じました。揺れが収まるころには芝生のあちこちから、水道管が水漏れして水が噴き出すような現象がありました。田鶴鳴梅林は湿地を海砂で埋め立てたとあとから聞きました。
このため記念写真どころではなくなり、造園屋さんには仕事は切り上げてすぐに帰ったほうがよいと話し、知り合いのお土産屋さんの無事を確認してから、自転車で急いで帰宅しました。すでに道路は大渋滞でしたが、自転車なので予定通り帰ることができました。家内は車で買い物に出かけていたので大渋滞に巻き込まれてかなり遅く帰宅してだいぶ心配しました。
私は帰り道で、倒れたブロック塀や大谷石の塀。それから屋根から落ちた屋根瓦などを見ていますので、築50年の我が家はもしかして倒壊したのではと不安に駆られながら帰りました。角を曲がると我が家が見えるはずと思ってみてみたら、やっぱり見えません。焦りながら進むと我が家が見えてきましてほっとしたのを覚えています。角を曲がっただけでは我が家は見えなかったのでした。
家の中は棚の本や机上のデスクトップパソコンが投げ出されたように散乱。2階の障子は外れていました。台所では食器がすべて投げ出され、多くは割れて、足の踏み場もなく靴のまま入りました。風呂場に行き水を出してみると細々と出てきました。急いで庭の漬物樽を持ってきて、ちょこっと洗っただけで、漬物樽に水を入れたところ、縁切いっぱいになった時に止まってしまいました。
幸いにも風呂桶には昨夜の残り湯がありました。急遽貯めた漬物樽の水を飲用に、風呂の残り湯は洗い物やトイレ用にと節約すれば数日は何とかなりそうでした。米など食料は1週間分くらいはあり、石油ストーブも、石油もあるので、細々と煮炊きをすれば1週間は耐えられるとわかりひと安心したことでした。
庭の築山は崩れ、多くの植木鉢が転げ落ち転倒して大事な草木が無残な姿になったり、行方不明になったりしました。
少し落ち着いてから偕楽園を訪ね、どうにか梅の花が残っているうちに記念写真を撮らせていただき、アルバムを作り差し上げることができました。この時に頂いた3種類の梅の苗木が今年も花を咲かせているわけです。
子供らの記念樹
豊後梅
私の住む町では子供が生まれたり、入学、成人したり、転入した人には、その年度の終わりに記念樹をいただけます。その関連で、白加賀、豊後も庭に植えてあります。
羽根木公園の朱鷺の舞
朱鷺の舞
朱鷺の舞@羽根木公園
羽根木公園の朱鷺の舞です。この花に魅了され、穂木としての枝をいただきに行きました。ちょうどブログの仲間と行くことになり羽根木公園の梅を堪能してきました。ウィルスのないことを確認して接木苗を作ってもらいました。偕楽園の朱鷺の舞もその時の同じ穂木から作ったものです。来シーズンはデビューした苗木に花がつくことでしょう。
朱鷺の舞の接木苗@庭
その頃、有給休暇は1日も撮らず働きづめの毎日でしたので、原発の爆発事故を見た瞬間「これからはもっと自由に生きよう」と決心しました。
しかし、自由にと言ってもどうすれば良いのか分からずただただ刹那的生活に流されていました。
仕事を変わったり孫ができたりしても充実感がなく、休みの日に偕楽園をブラブラ散歩している時にお会いしたのが「遊び人の雑草さん」です。
衝撃的な出会い!!雑草さんの自由な生き方はいまだにお手本です(^_-)-☆
この冬の気候は変でしたが、梅の花にとっては暖かくて心地よかったのかもしれませんね。