戦争のトラウマによるPTSDものですが、本作では原因となったことなどには
直接触れられていません。
しかしながら、「ウィンターズ・ボーン」を監督した、デブラ・グラニック脚本、監督
なので、内容的には濃いです。
戦争をするとどれだけ後が大変なのかは、本作でも解りますが、
米国より経済力や自然環境に恵まれていない国などではどうなのかは
推して知るべしです。
このような作品としては、ロバート・デニーロ主演の「ジャックナイフ」などが
良かったですが、ロシアやドイツや日本ではこのような作品がほとんどない様なのは、
消化するのがそれだけ大変なことだからでしょう。
米国でも「ランボー」などが作られましたが、2作目からはエンタメ路線に行ったのも、
同じ理由でしょう。
最近では米軍のネット上の新聞に「Kevlar for the mind」などの連載がありますが、
それらを翻訳するなども、様々な理由で必要なのではないでしょうか?
参考文献:身体はトラウマを記録する ベッセル・ヴァン・デア・コーク著