マチンガのノート

読書、映画の感想など  

肉中の哲学:ジョージ・レイコフ、マーク・ジョンソン 計見一雄訳 3

2018-10-17 09:37:33 | 日記
この本の翻訳が読みにくいのは確かだが、多忙な中、これだけの大著を
翻訳したことは大きな価値があると思う。内容とは関係ないが、装丁の写真はいいと思う。
様々な概念が身体の動きに起源をもつ、というのは
言語以前の子供や発達障害児(者)が言語を獲得していくプロセスや鏡像関係を考えるのに
役立ちそうである。
訳者の一連の著作は、見方や描写が動的で、読んでいて臨場感があり、
解り易かった。
表面的な病像の描写や症状と妄想の解釈と違い、どのように進行して
どのように介入するとどのように変化するかが読んでいて興味深かった。