マチンガのノート

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肉中の哲学:ジョージ・レイコフ、マーク・ジョンソン 計見一雄訳 2

2018-10-13 23:38:28 | 日記
デカルトは見ることは知る事、と書いているが、実際には
あるアイデアから、他のアイデアへと動いて行っている。
それにもかかわらず、自分の動きには無自覚とのこと。
現代の認知科学者から見ると、哲学者が自らの動きに無自覚なことは意外との事。
デカルト以降の多くの哲学者たちも、考えを巡らし発展させるときに、
自らの方向を見つけたり、そちらへ動いたりするという自らの動きに
無自覚なことが意外だとの事。
訳者の計見氏が自らの書いたもので、様々な精神疾患は、動くことが出来なくなる事に
端を発するのだが、それらの事には多くの精神科医は注意を払っていないとのこと。