泥臭いロシアの戦争映画だが、パーツが足りないところは、
戦場で撃破されたり故障したりしたもののパーツを回収して、
故障したものの修理に使っていたというのが、実際ありそうなところであった。
味方もどんどんと戦死していくところがいかにもロシア映画と言う感じである。
戦う相手はドイツ軍のⅣ号戦車ばかりだが、長砲身48口径75ミリ砲装備で、
シュルツェンを装備しているという事が、時代考証が甘かった。
解説にはタイガー戦車が出てくるとあるが、実際は4号戦車のみである。
実際に1942年頃に配備されていたドイツ軍戦車は50ミリ砲装備の3号戦車や、
短砲身75ミリ砲装備の4号戦車がほとんどだったので、重装甲のKV-1を撃破するのは、
かなり困難だっただろう。
1942年のスターリングラードで撮影されたこの画像を見ると、いかにKV-1の装甲が
貫通しにくいものだったのかがよく解る。
画像の女性は整備士です。