原題は「The System」という2022年の米国の映画です。
【あらすじ】
軍隊を退役した主人公は、娘の治療費のために武装強盗をして捕まり、そこで警察幹部から民営刑務所内部での
不正を暴くことに協力することを依頼されます。
そして彼は刑務所の中からスマホで警察幹部と連絡を取り合うことになるのでした。
【感想】
最初の方はクライムサスペンスぽいのですが、刑務所の中に入ってからは一気にトーンダウンです。
何かとチャチに作られていてツッコミどころが沢山で、終始主人公のしかめっ面が画面の中で浮いていました。
軍人が退役後に困窮することを描きたいのか、親子愛を描きたいのか、民営刑務所の問題を描きたいのか、格闘技映画にしたいのか、
定まらないまま物語が進んでいきます。
様々な映画やドキュメンタリーで取り上げられてきたアメリカの刑務所の内部を舞台にした映画ですが、
その様な緊迫感は無い刑務所内部の様子や、さらに何かと雑で中途半端な格闘技大会の様子など、
ゆるゆると進んでゆく内容でした。
監督やプロデューサーにやる気がなかったのでしょうか。