1993年に出版されたものだが、様々な抑留者のことが
書いてあった。
シベリア全体にソ連圏、その他の出身の流刑者、抑留者がいて
貧しく、物資はないが、素朴で大らかだったらしい。
1946年ころは、食糧難のために、現地人の方も、日本人抑留者も
それ程、食料は変わりがなかったそうだ。
パウル・カレルの「捕虜」などでも、ドイツ人捕虜が朝に作業に行くために
行進していると、よくソ連人の行き倒れが道端で凍って固まっていたとある。
最後の方に、日本の左翼の元抑留者の方が、ソ連崩壊のころに
ロシアに行ったときに、現地の売春婦らしい人が
「You are my type」
と言って、寄ってくるのを、その方は
「堕落した」、つまらんなどと言っているところだった。
働く場所が無い、お金がないから、好きでもない外国人に
体を売っているのを、「堕落した」と言う想像力の無さには
驚いた。
当時の日本なら健康で働く気があれば、それなりに
働くところが在るだろうが、
ソ連が崩壊して、旧ソ連圏全体が混乱しているのに
「堕落した」から体を売っていると見てしまうのは、
今から見ると、とても無知だったのだろう。
書いてあった。
シベリア全体にソ連圏、その他の出身の流刑者、抑留者がいて
貧しく、物資はないが、素朴で大らかだったらしい。
1946年ころは、食糧難のために、現地人の方も、日本人抑留者も
それ程、食料は変わりがなかったそうだ。
パウル・カレルの「捕虜」などでも、ドイツ人捕虜が朝に作業に行くために
行進していると、よくソ連人の行き倒れが道端で凍って固まっていたとある。
最後の方に、日本の左翼の元抑留者の方が、ソ連崩壊のころに
ロシアに行ったときに、現地の売春婦らしい人が
「You are my type」
と言って、寄ってくるのを、その方は
「堕落した」、つまらんなどと言っているところだった。
働く場所が無い、お金がないから、好きでもない外国人に
体を売っているのを、「堕落した」と言う想像力の無さには
驚いた。
当時の日本なら健康で働く気があれば、それなりに
働くところが在るだろうが、
ソ連が崩壊して、旧ソ連圏全体が混乱しているのに
「堕落した」から体を売っていると見てしまうのは、
今から見ると、とても無知だったのだろう。