大きな政府へ
著者は様々な資料を解りやすく紹介し、持論を展開して行きます。
そのため経済に関して詳しくなくても、読みやすく書かれていました。
先進国のGDPに対する政府支出の割合は、大戦ごとに大幅に増えてきたとのことですが、
中国の強大化に対して、自国民の分断を防ぎ自国の経済が弱体化しないために、
コロナ禍がいつ収束するにしても、現在と比べるとかなり大きな政府に
なるだろうとの考えは、説得力のあるものでした。
何かとソ連が無くなり、米国の一極支配になってから、様々な事が変わり、
色々と難しい世界になってきたと言われていますが、今後は中国が
以前のソ連の役割を担うのかもしれないと思える内容でした。