姪っ子のりさちゃん、アメリカに向けてテイクオフ!
半年以上も準備期間があったのに、間際になって、準備不足が発覚し、最後の最後までバタバタだったけど、
何とか機上の人になったようです。
はぁ~、やれやれ。
16歳の一人旅、今頃緊張で心臓バクバク、寝るどころじゃないんだろうな。
ところで私が最初に行った外国はカナダのバンクーバー。大学2年生の時です。
ライオンズクラブの交換留学プログラムに運よく入れてもらうことができ、連れていかれた先がバンクーバー。
飛行機には同じプログラムで参加する学生が10人~15人同乗し、修学旅行のノリでバンクーバー空港に着くと、
あちらこちらに出迎えに来たホストファミリーが名前の書いてあるカードを持って待っていました。
あっちでもこっちでも感動の初対面をやっている中、私のホストファミリーはどこだ?と出会いの期待に
胸を膨らませてキョロキョロしていると、「Are you Yuko?」と声をかけてきた一組の夫婦発見。
『あ~会えた、良かった~』 とホッと安堵するはずが、私の場合は想定外の出会いに、目が点。
その時の私の顔を誰かが写真を撮っていたら、きっと鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていたんだろうな~。
だって、私のホストファミリーは、頭にターバンを巻いた南アフリカウガンダ出身のお父さんと、サリーを身にまとった
インド人のお母さんだったのです。
まじ……。
そういえば手紙の名前が読みにくい名前で、変わった名前のカナダ人がいるんだな~ とは確かに思ったけど、
私の貧相な経験では、まさかそれがインド人につながるとは想像すらしなかった。
それからの私の3週間は、カナダに来たのに、何でインド?という不思議な生活が始まったのでした。
お父さんはコンクリート会社を経営している社長さんだったので、自宅は大豪邸。家の中に螺旋階段がある家なんて
生まれて初めて見た。
敬虔なベジタリアンなので、肉も乳製品も一切ダメ。アルコールも飲まない。食事は3食辛くないカレー。
買い物するところはインド人街。遊びに来る親戚友人も全部インド系。家の中でも車の中でも、インドの音楽が流れ、
鼻歌までインド。
最初の海外でここまで特殊な経験は中々できるものではない?ですよね(笑)
ありきたりな観光旅行では満足しなくなってしまったのは、この最初の経験が大きいのかも…。
しばらくこのファミリーとは連絡を取り合っていたけど、いつの間にか途絶えてしまったのは残念。
どうしているのかな~?
りさちゃんの16歳の大冒険に自分の遠い昔の記憶がよみがえってきました。
がんばれ~、未来の星。