ホテルの人に軽く食事ができるお薦めのお店を教えてもらって、地図を手にタウン探索に出かけた。
街を歩いていると時折機械音のような大きな音がどこからか聞こえてくる。音楽だったりマイクテストのような音だったり。街もどことなく落ち着きがないように感じた。何かあるのかなと思っていたら、Mary's Sheep (メリーさんのヒツジ)っていう名前の、これまた日本人向けのみやげ物屋で働いている関西人の兄ちゃんが、ワカティプ湖の横にある特設ステージで5時からコンサートが開かれることを教えてくれた。関西人だけど、すっかりギャグの切れ味に欠いてしまった感じの兄ちゃんは、「ちょうど2年前の7月1日に日本からクィーンズタウンに来て、今日は街中が僕の2周年のお祝いをしてくれる日だ」、と言っていた。今週はWinter Festival が開催されていて、「今日クィーンズタウンに居るって事は、めっちゃラッキーですよ」、と言っていた。
クィーンズタウンのモールには、レストラン、服飾店と並んでやっぱりみやげ物屋が多い。どこの店に行っても必ず日本人がいて、目ざとく見つけられ、「いらっしゃいませ」とすぐ声をかけられてしまう。何だか外国に居る感覚がしなくなってきた。日本人観光客はあまり見かけなかったが、日本人店員は多い。小野さんも「こんなに日本語が通じる環境だとは思わなかった」、とげんなりしていた。私もちょっと食傷気味。
日本人対象じゃなさそうなみやげ物屋に入って、ここにはいないな、やれやれと思ってレジに行ったら、レジのNZ人男性店員に「日本のどこから来たんだ?」と聞かれ、「東京」って言ったら、「東京のどこだ」と聞かれた。東京のどこってそんな具体的な地名を言っても分かんないでしょ、って思って質問には答えずに、「東京のこと分かるの?」って聞いたら、「僕は中央林間に住んでいて新玉川線を使っていた」という衝撃の告白を受けた。えぇーー!ここにも日本人もどきがいた。「武蔵小山に住んでいる」って言ったら、「あー、目黒線だね」ってあっさり言われて返す言葉がない私。聞けば、国学院大学で英語を教えていたって言うから、「じゃぁ、日本語話せるの?」と聞いたら、急に流暢な日本語で「もうかなり忘れちゃったけど、ちょっとだけね」、ってしゃべり始めた。なんだよぉー!
クィーンズタウンの大学には日本語科というのがあって、彼はそこで日本語を学んだらしいことを知った。やっぱり日本人というのはニュージーランドにとってはBig Market なんだなと改めて実感。ニュージーランドの人は日本のことを良く知ってるのに、日本人はニュージーランド=羊ぐらいしか知らないのは失礼な気がしてきた。
とりあえずお土産ショッピングは今日のところはこのぐらいにしておいて(まだ3日残ってるしね)、この後軽めの食事をして、年に1回の大イベント「ウィンターフェスティバル」が始まるのを心待ちにするのであった。
つづく
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