8月と言えば、まず浮かぶのは、『めっちゃ暑い』 という事ですが、71年前に原爆が落とされた月でもあります。
昨年は広島に行ってきたので、今回はもう一つの被爆地、長崎 に行ってきました。
平和祈願の旅ですが、長崎は同時に様々な歴史に翻弄されながら独自の文化を築いてきたユニークな場所であることをしっかり勉強してきました。
歴史の教科書では昔々勉強したけど、やっぱり行ってみて、目で見て、説明を聞いて、初めて知ることってたくさんありますね~。
まずは被爆被害者への慰霊と、平和への願いを込めて、平和公園から始めます。
長崎には広島の原爆ドームのような、原爆を代表するような建物が現存していません。というのは、原爆が投下された後に発生した火事でほとんど全てが焼き尽くされてしまったからです。しかも、被害にあった地域は意外と限定的で、グラバー邸のある場所は山の陰になったため、ほとんど被害を受け無かったことを知りました。三菱造船所があった場所も稲佐山の陰になったために被害は限定的で、造船所の操業は原爆の2週間後から再開していたと聞きビックリ。
原爆の悲惨さについて、広島と長崎を比較をすることは意味がないですが、これを見聞きする限りでは状況はかなり違ったようでね。
原爆資料館では、実際に長崎に投下された原爆が戦闘機に充填されるところの映像を見ることができます。実物大の原爆はこんな形だったようです。仕組みはいたってシンプル。
広島は徹底的に原爆の悲惨さを訴える展示ですが、長崎の資料館はアメリカ軍から提供された当時の資料や映像があったり、原爆の実物大モデルもあり、なぜ長崎に投下されたか、長崎が選ばれた理由、アメリカ軍が原爆を投下しなければならなかった自国の政治経済的事情など、視点が違うのを感じました。
平和公園にある有名な平和祈念像は、写真で見るよりも実物はかなり大きいです。あまり見ることのない後姿も見てきました。
右手は原爆の脅威を、水平に伸ばした左手は平和を表現しているそうです。
そして平和公園の裏手には浦上天主堂があります。
明治維新後に弾圧に耐え続けようやく信仰の自由を得たキリスト教徒たちが30年の年月をかけて作り上げた大聖堂ですが
原爆で崩壊、わずかに残ったレンガの壁の一部は平和公園で見ることができました。
奇跡的に残ったマリア像も見てきました。
原爆の悲惨さが二度と繰り返されませんように。
合掌。
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