浪漫飛行への誘(いざな)い

海外旅行は102か国、海外旅行、世界遺産、飛行機、卓球、音楽、歌謡曲、初物、語学、仏教シリーズ等の趣味の世界をブログに

大晦日と除夜の鐘

2019年12月31日 09時31分43秒 | 日常

 

2019年もついに大晦日を迎えた。新しい天皇が即位し、元号も平成から令和に代わった。日本にとっては、激動の1年であったともいえる。今年は、海外旅行に行かなかったため、比較的時間的余裕があり、終活の一環として、日記やブログもかなり頻繁に書くことができ、この12月は、初めて31日間連続で書き続けることもできた。まさに、「つれづれなるままに、日くらしパソコンにむかひて、心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ」という「徒然草」の世界である。毎日何について書こうかと悩むことはあまりなく、不思議と次から次へとトピックが浮かんでくる。兼好法師にはとてもかなわないが、そこはかとなく書くことができている。2020年は、毎日にはこだわらず、もう少しゆっくりと綴っていきたいと思う。


大晦日は、毎年、紅白をテレビで見た後、近くのお寺に除夜の鐘を突きに出かける。毎年のことで、混み具合もわかるので、23時半頃には列に並びはじめることが多い。このお寺の梵鐘は、1867年のパリの万国博覧会に出展されたほどの名品で、普段は立ち入ることができないが、1年に1度だけ、中に入り、除夜の鐘をたたくことができる。この梵鐘は、博覧会の後、行方不明になったが、その後、国際連盟の代表団によって、ジュネーブで発見され、1930年にお寺に返還されたので、「洋行帰りの梵鐘」として有名である。鐘をたたくとお土産として、お金がたまるという縁起がいい「鐘餅(かねもち)」がもらえるのも楽しみである。「ゆく年」の感謝と「くる年」の安寧を祈りたい。


写真は、パリ万博にも出展された梵鐘

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紅白歌合戦の思い出~ニューミレニアムの初日の出~

2019年12月30日 10時27分05秒 | TV番組

 

今年もまた、紅白歌合戦の日が来ようとしている。令和最初で、70回目という節目となるが、最近の紅白は出場歌手の半分位は知らない人ばかりで、正直言って見ていてあまり面白くない。今では、惰性で何となく見ているのが実情である。しかし、紅白には懐かしい思い出がいっぱいある。それは、何といっても、今から20年前の第50回の節目で、ニューミレニアムを迎えるタイミングでの紅白のことである。当時50枚位の観覧希望のハガキを出していたが、何とその1枚が見事に当選したのである。倍率は、208倍であった。今は、当選すると1枚につき2名が参加できるが、当時は、1名のみなので、孤独なものである。20年前はこの程度の倍率であったが、今は、当選ハガキ1枚につき、2名なので、当選数が半減しており、今年の場合は、1003倍の倍率であったとのことである。


その年は、12月30日から2泊3日で家族揃って伊豆の方に旅行している最中だったが、幸運が舞い込んだため、自分のみ1泊で旅行を切り上げ、NHKホールに向かった。会場に着いたのは、16時すぎであったが、ホールの前はすでに相当長い行列ができていた。座席券との引き換えは、アットランダムに行われるので、運を天に任すという感じである。約3500席の内、1階は900席、2階は1400席、3階は1200席位だと思うが、1階席の前の方は、審査員席を含め関係者用の特別席に確保されているようで、一般の観客用には、500席もなかったのではないかと思う。そんな待たずに引き換えが始まったが、座席券を見ると何と1階席の前から12列目のほぼ中央という目が飛び出るような座席であった。当選者は1名だけなので、一人での入場になるが、1階のロビーを見渡すとカップルで人にお礼の挨拶をしている人達を何組か見かけた。要するに裏口である。カップルで当たるなんて、天文学的確率であるから、カップルで来ている人はまずほぼ全員裏口であると推測する。あとで聞いた話であるが、NHKの役員とかは何枚が入場券を持っていて、個人的に招待ができるようである。


前から12列目なので、テレビにも何回か姿が映ることになった。また、最後に、今はもうやっていないが、当時は、紅白のどちらが勝ったかを数えるため、ボールが会場に投げられていた。審査員分と一般用合わせて十数個のボールが司会者から投げられたと思うが、その内、2個を片手でゲットした。ボールを投げると、ちょうど12列目の自分の周りにとどく感じで、ゲットした2個のボールは持ち帰ったが、もったいないので、事後、NHKに勤めている大学の同級生に頼み、ボールと応援うちわに司会の久保純子(当時NHKアナウンサー)の自筆の記念サインをもらった。


第50回という節目の紅白であったが、ニューミレニアムを迎えるということで、普段なら23時45分で番組が終了し、「ゆく年くる年」に移ることになるが、その年は、紅白の中継が終わっても、出演者が全員ステージに残り、会場の全員で、ニューミレニアムのカウントダウンを行った。出演者が全員24時過ぎまで、ステージに残ったのは、この時だけである。それにしても、生の紅白を見て、画期的なカウントダウンの場面に居合わすことができたのは忘れられない思い出となった。今の紅白は、知っている出場歌手が少ないので、どうかと思うが、テレビ観戦と生観戦とは雲泥の差がある。入場券の売買は禁止されているが、10万円位の価値は十分あるといえる。その後も毎年観覧申込ハガキを出し続けていたが、2011年になんともう一度当選した。2名が入場できるようになっていたので、子供二人に譲って大変喜ばれたが、残念ながら席は3階であった。1999年に当選した上、1階のいい席をゲットすることができたのは、奇跡的な確率で、一生の運をほぼ使い果たしたともいえる。


紅白観覧後、明治神宮にお参りし、そのまま、品川経由我が家に戻り、その足で羽田空港に向かった。品川では、ニューミレニアムにちなんだ2000番の切符を偶然手に入れることができた。羽田からは、千歳行のニューミレニアムのファーストフライトに搭乗し、朝6時44分に富士山頂よりも早く、日本で最も早くニューミレニアムの初日の出を拝むことができた。なんと、新聞報道によるとタレントの磯野貴理子さんも同便に搭乗していたようである。このような貴重な体験をしてから、早いもので、もう20年が経つ。紅白の生観覧ももうありえないと思うので、せめてテレビでその場の雰囲気を想像して見ることにしたい。


画像は、ゲットしたボール・応援うちわ・座席表、2000番の切符、ニューミレニアム初日の出

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近くの大衆食堂が幕を閉じる 

2019年12月29日 09時32分20秒 | 飲食

 

我が家の近くに、卓球仲間がやっている大衆食堂があるが、12月27日にその幕を閉じた。親の代からやっていた食堂であるが、子供が引き継がないこともあって、古希を迎えて、お店を締めることにしたという。その食堂は、まさに大衆的で定食が500円前後で食べられるということで、周辺で働いている人や近所の人に愛されていたようである。しかし、時代の流れには勝てず、近くに何年か前にサイゼリアがオープンしたり、客層が異なるが、経営は必ずしも順調というわけでもなかったようである。ほぼ同い年だが、これまで現役で食堂をやっていたのだから感心する次第である。最近、奥様が体調不良になったこともあって、この機に食堂を閉じることを決断したという。来年からは別の中国料理店にお店を貸すとのことで、今後は家賃収入が得られるので、年を考えるとその方が楽だとも言っていた。


お店は12月に入って、夜の営業はやめ、昼のみやっていたが、27日が最後だというので、ランチを食べに出かけた。650円のカツ煮定食を注文したが、美味しかった。11時にお店が空くが、最終日だからかわからないが、開店前から並んでいる人が3人もいた。最終日なので、何かお祝いを持っていこうかとも思ったが、長い間お疲れ様でしたという意味で最終日の様子を写真に撮って後日差し上げることにした。写真には、「長い間お疲れ様でした」の文字と日付を入れることにした。写真への文字の挿入は、写真屋さんに頼むと高くなるが、今では、ネットで簡単に文字を入れて加工することができる。また、お店の様子を撮った写真4枚を1枚に合成し、同様に文字を入れることにした。本人の写真と4枚の合成写真をそれぞれ普通版とL版の両方で計4枚にて、ネットで印刷手配を行った。これに、送料を入れても、160円程度なので、便利になったものである。写真は、通常はプリントせず、パソコンの中に保存し、人にあげる場合はメールで転送することがほとんどだが、プリントする場合は、なるべく文字入れ加工してからプリントに出すようにしている。説明の文字が入っているほうがはるかに喜ばれるからである。ネット印刷では1枚5円で済むし、写真への文字入れや加工も簡単にできる時代になっているが、皆さん、活用していますか?

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ふるさと納税のワゴン車に飛び乗る

2019年12月28日 09時15分49秒 | 日常

 

年末になって、やたらテレビでふるさと納税のコマーシャルやらふるさと納税を取り上げた特集番組が目立つ。ふるさと納税の返礼品が社会問題になったり、地場産業と関係ないギフト券を返礼品とする自治体が制度からはずされたり、ふるさと納税がらみの問題がマスコミを賑わしているが、自分自身、ふるさと納税をやっていないのでいまいちピンとこない。この制度は、ふるさとに納税することにより、ふるさとを支援したいというところからきているが、趣旨がだんだんずれてきて、豪華な返礼品目当てで、ふるさと納税を利用する人も増えているようである。テレビでも煽るように還元率ランキングが紹介されていたりして、ついつられて、ふるさと納税を始めることにした。年末が締切りだということで、制度を十分理解しないまま、「ふるなび」というサイトを使って、3件ほど申請した。取扱いサイトもたくさんあって、どのサイトがいいか研究する時間もなく、ひとまず、元貴乃花がコマーシャルしている「ふるなび」にした。東京03の3人がやっている「さとふる」も評判がよさそうなので、利用してみたいが、比較検討する時間的余裕がなく、次回に検討したい。


東京出身で、ふるさと納税するふるさとがないので、今回は、住んだことがあるところとか災害で苦労している自治体とかで、返礼品に魅力があるものにした。返礼品は、ホタテ、イチゴ、牛肉を選んだが、いつ届くのか、本当にお得なのかよくわからない。また、ふるさと納税するには、これからどういう手続きをすればいいのか、まだよくわかっていない。ワンストップ特例申請という聞きなれない用語が出てきて、自分がそれに該当するのかよくわからないので、これから調べる必要がある。毎年、確定申告は医療費控除の申請だけをやっているが、そういう人は何をしたらいいのか、経験者がいたら教えてほしい。1月10日までに書類を出さなければならないようなことをテレビでは言っていたので、時間的余裕がなさそうである。今回は、仕組みを知る社会勉強のつもりで、初めてふるさと納税をやってみたが、まさに英語で言えば、Jump on the bandwagonの境地。話題に乗り遅れないように最後に飛び乗った感があるが、皆さんは、ちゃんと乗れていますか?

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最高の人生の見つけ方

2019年12月27日 09時09分57秒 | 人生

 

24日、一人の時間ができたので、見損なっていた「最高の人生の見つけ方」を見に横浜まで行ってきた。ほとんどの映画館でもう上映しておらず、映画界もめまぐるしい感がある。55席の劇場であったが、お客さんは、自分も含め、たった4人。でも、映画は、余命宣告を受けるという厳しい現実をよそに、難病少女が書いた「死ぬまでにやりたいことリスト」に基づき、チャレンジしていく吉永小百合(平凡な主婦)と天海祐希(実業家)の前向きな姿を見ていると何とも元気づけられる。スカイダイビングをするとか、ももクロのライブに行くとか、ウェディングドレスを着るとか、パパとママにありがとうを言うとか、すべて挑戦して実現していくが、最後はお金持ちになるとか、ロケットで宇宙に行くとかまで実現してしまう。諦めないで、挑戦していけば、道が開けるものだと勇気づけられる。アメリカ映画のリメイク版で、よくできた映画であるが、死を迎える現実は厳しく、涙なしには見られないものの、ストーリーの進行はコメディータッチで、不思議と悲壮感より高揚感のほうが沸いてくる。


映画の最後に流れて来た竹内まりやの「旅のつづき」が前向きでピタリの主題歌になっている。“Enjoy your life, enjoy your time, Let’s take a journey to the brand new world. Enjoy your “now”, enjoy your dream”というフレーズが大変気に入っている。こんなポジティブな生き方ができたら最高である。この歌を聴いてきると同じ竹内まりやの「人生の扉」と重なる部分が多い。「人生の扉」は、自分の好きな曲ベスト10に入るほどお気に入りの楽曲であるが、「旅のつづき」とセットのような印象である。特に、いつどうなるかわからない世界なので、Enjoy your “now” だけは、実践していきたい。


自分自身、10年以上前から同じようなリストを作って、チャレンジしてきているが、もうかなりの項目が実現済みである。はっきりと文章化していたわけではないが、例えば、定年後にキャンパスのある大学に海外留学するとか、海外旅行100か国を達成するとか、ヨーロッパすべての国を完全制覇するとか、47都道府県に足を踏み入れるとか、紅白歌合戦を生観戦するとか、自分史を作成するとか、幸運にもどれもすでに実現している。明日は我が身なので、この段階で、さらにやりたいことリストを作成してみたいと思う。旅行関連では、海外旅行108か国(煩悩の数)を達成すること、南米旅行を実現し、最後に、ペルーのマチピチュで完結すること等はすでに折り込み済みであるが、もっとチャレンジングなこともリストに追加してみたい。前向きに取り組めば、夢は叶う可能性があることを教えてくれた映画であった。来年は、「旅のつづき」も頑張ってやってみたい。


映画の予告編: https://youtu.be/2dP-F6x0Y7s


「旅のつづき」(竹内まりや): https://youtu.be/Cd92dQbEK5E

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クリスマスEカード  

2019年12月26日 09時09分35秒 | デジタル

 

日本では年賀状のやりとりが根付いているが、欧米では、クリスマスカードのやりとりが一般的である。12月に入るとアドベントカレンダーが出回り、クリスマスカードがちらほらと届き始める。ドイツにいた時は、クリスマスカードもそこそこ届けられ、テーブルの上によく飾っていたが、今では、限られた人だけとの交換となっている。昔は、海外の友人宛てに日本的な絵柄のカードを用意し、切手も日本的なデザインのものを貼るような心遣いをしていたが、昨今は、何となく面倒になり、郵送でのカードに代えて、Eカード(eCards)を送っている。


Eカードとは、いろいろな種類(クリスマス、誕生日、お祝い等)のカードをオンラインで送るもので、動画、音楽付きでメッセージを添えることができる。YouTubeを利用して送るタイプもある。全て無料だし、自分で好きな動画、音楽を選ぶことができ、いつ送付するかの日時設定もできる。相手が受け取ったかも確認できる。利用し始めてから、20年近く経つが、便利なシステムである。お金はかからないし、無精者にはうってつけである。オンラインのグリーティングカードはいろいろあるようであるが、自分の場合、送り先は外国の友人がほとんどなので、英語対応の123Greetings というサイトを利用している。今では、クリスマスカードを数人しか出していないが、メールアドレスさえわかれば、誰にでも簡単に送ることができるので、便利な世の中になったものである。


123Greetingsのクリスマスカードのサイト: https://www.123greetings.com/events/christmas/


YouTubeを利用したカードサンプル:    https://youtu.be/RRyjrSTrK1Q

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横浜山手西洋館めぐり(世界のクリスマス2019)

2019年12月25日 16時15分51秒 | お出かけ

 

クリスマスイブに横浜に映画を見に行ったついでに、前回行きそびれていた山手・元町の西洋館めぐりを行った。ちょうど、「世界のクリスマス2019」と題して、「山手で乾杯!20回目を祝うクリスマス」記念のスタンプラリーをやっていたので、スタンプラリーをやりながら西洋館をめぐることにした。


港の見える丘公園のフランス領事館跡からスタートし、まず、スパニッシュスタイルの「山手111番館」、次に由緒正しい正統派洋館の「横浜市イギリス館」に行ったが、「世界のクリスマス2019」と題しているように、それぞれの建物の中には、世界各国クリスマスの飾り付けが行われていた。111番館はカナダ、イギリス館は英国でのクリスマスが披露されていた。その後は、外人墓地を経由して、元町公園に入り、西洋式のアパートメントである「山手234館」、山手最大級の規模を誇る「ベーリック・ホール」に足を運んだ。234番館は、ポーランド、ベーリック・ホールは、フランスのクリスマスが紹介されていた。


そこからまた、かなり歩いて、山手公園まで進み、今やテニスのクラブハウスとなっている「旧山手68番館」では。なぜかパプアニューギニアのクリスマスであった。そこで、横浜山手テニス発祥記念館を覗いた後、これまた、かなり歩いて、重要文化財にも指定されている美しい洋館「外交官の家」と最後に司祭館でもあった外国人住宅「ブラフ18番館」を訪問した。外交官の家はアメリカ、ブラフ18番館はオーストリアのクリスマスを紹介していた。これで、すべての洋館で、スタンプをもらって歩いたので、最後の18番館で、記念のクリアファイルとスティッカーの記念品をもらった。地図をもらって歩いたが、山手地区は、坂が多い上、かなり広範囲に点在しているため、正直言って、大変疲れた。歩数計を持っていなかったが、恐らく15000歩以上はあったと思う。初めての散策で、レトロモダンな時代へタイムスリップすることができてよかった。写真もいろいろ撮ったので、記念に、山手西洋館めぐりのYouTubeを作成してみた。サウンドトラックは、まさに、山下達郎の「クリスマスイブ」。


画像は、山手西洋館「世界のクリスマス2019」のパンフレット


山手西洋館巡りのスライドショー:    https://youtu.be/V87PWfbty0w

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クリスマスの思い出 

2019年12月24日 08時07分05秒 | イベント

クリスマスイブを迎えたが、この時期になると思い出すことが二つある。一つは、1984年12月に仕事の一環として行ったクリスマスパーティ。もう一つは、フランクフルト駐在当時(1985-89年)の思い出である。


① クリスマスパーティ 


1984年当時、世の中を震撼させて話題になっていたのは、グリコ・森永事件。阪神を舞台にグリコや森永等の食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件である。犯人は、かい人21面相と名乗り、脅迫や放火や菓子への毒物混入等を繰り返し、最終的には正体不明で未解決事件となったもの。この脅迫を受けて、当時、グリコや森永のお菓子は店頭から消え、廃棄処分となっていた。当時の課長の発案で、東京駐在の世界各国の航空会社の日本支社長(ほとんどが外国人)を招待して、クリスマスパーティを行うことになり、お土産として、グリコ・森永のお菓子をプレゼントすることで支援活動を行った。思い出深いのは、パーティの出し物として、クイズを出すことになり、問題作りに奔走したからである。出題した問題は、富士山頂の電源は?とか新幹線の車両の先端の中には何が入っているか?とか大相撲の土俵の下には何が入っているか?とか5-6題のクイズを出し、正解者にクリスマスプレゼントを渡すことにした。問題作りのため、いろいろな本で、外人さん用に難しくもなく、やさしくもない日本ならではの問題を選ぶのに苦労したことを覚えている。スライド写真を見せての出題だったので、関係の写真を集めたり、問題もすべて英語で出題する必要があるので苦労したが、グリコ・森永事件のこともあり、パーティは成功裏に終了した。


② ドイツでのクリスマス


日本と違って、ドイツでのクリスマスは、本格的というか雰囲気があり、厳かにクリスマスを迎えていたような気がする。街にはクリスマスマーケットが並び、教会の鐘とともに、クリスマスデコレーションに染まる。お店には、クリスマスソングが流れ、クリスマスグッズが多数並ぶ。ドイツは、木製のクリスマスグッズで有名なので、ろうそくで回るキャンドルスタンドとかクリスマスツリーの飾りつけとかもかなり買い込んでいた。ドイツに行って初めてのクリスマスの時に、アパートの大家さんが大きな本物のクリスマスツリーを持って突然我が家に来てくれたことを懐かしく思い出す。子供達にとっては、まさにサプライズのクリスマスプレゼントであった。大家さんとは、その後も親しく交流していて、翌年のクリスマスの時に大家さんの家に招かれたこともあった。居間には、本物の大きなクリスマスツリーが置いてあったのが印象的であった。アドベントカレンダーのことを知ったのもこのドイツ時代であり、未だにこの習慣が続いているのも不思議な縁である。

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スポーツイベントの感動

2019年12月23日 08時20分50秒 | イベント

 

NHK大河ドラマ「いだてん」がついに最終回を迎えた。12月15日の放送であったが、用事があって、1週間後にビデオ録画で見ることになった。最終回は、坂井義則さんの最終聖火ランナーがらみと開会式当日の模様が中心であった。実際の映像も随所に出てくるので、懐かしさがこみ上げてくる。開会式の入場行進、最終聖火ランナーの坂井さんによる聖火の点火、ブルーインパルスによる五輪のマークの描画の模様等感動フィードバックというところである。


「いだてん」の視聴率は、当初からいまいちで、大分叩かれていたが、後半になって、面白くなってきたような気がするので、視聴率も上がってきたのではないかと感じる。国立競技場も完成し、聖火を運ぶ飛行機や聖火ランナーとなる有名人も紹介され、オリンピックもだいぶ身近になってきた感があり、テレビでの露出も増えてきたような気がする。最終聖火ランナーは当日までの秘密であるが、個人的には、池江璃花子さんの体調が許すなら、やってほしい気がする。イチローさんという話もあるが、国民栄誉賞も断るくらいなので、話が来たら断ると思う。前回が広島原爆がらみの坂井義則さんになったので、今回は、東日本大震災がらみの人物の可能性もある。当日のお楽しみにしておこう。


1964年当時のオリンピックも映像を見ていると一気に当時にプレイバックし、感動がよみがえる。田畑政治さんはじめオリンピックの誘致に深く関わった人々の感動はひとしおであったと想像する。スケールははるかに小さいが、自分自身、国際大会を誘致し、オーガナイズした経験があり、ささやかな感動を覚えたことがある。今から、36年前の1983年のことであるが、世界の航空会社間の第4回友好卓球大会を東京に誘致し、世界の16か国17社から約250人の選手と役員が一堂に会したのである。中国からの初参加も誘致し、たとえ規模が小さくても、エントリー、スポンサー探し、プログラムの作成、開会式・閉会式の企画、ウェルカム・フェアウェルパーティの企画、実際の大会競技の運営、名札・プラカードの作成、参加賞・賞品・トロフィーの手配、会議の運営、宿泊ホテル・三食の手配、観光の手配等々一通りすべてのことを数十人のクラブ員だけで、仕事の合間に時間を作ってやっていたのである。若かったこともあるが、よくトラブルもなく成功裏にできたものと回想する。

また、同じ大会の19回大会を人数規模は、100人弱になったが、1998年に再度東京で実施した。今となっては、感動がよみがえる懐かしい思い出となっている。大会運営がいかに大変かを実感しているので、今回のオリンピック組織委員会の大変さも容易に理解できる。陸上競技と卓球の観戦チケットが当たっているので、今から楽しみである。


写真は、1983年の卓球大会の開会式の模様


大会のスライドショー: https://youtu.be/293dzn0DEUU     

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自利利他と我利我利

2019年12月22日 06時29分30秒 | 人生

 

21日、久しぶりに近くの仏教教室を覗いてみた。テーマは、「歎異抄」の教えの一部と親鸞聖人の教行信証にある「難思の弘誓は難度海を度する大船」の話が中心であった。前にも聞いたことがあるテーマなので、よりわかりやすく頭に入ってくる。司馬遼太郎は、戦地で愛読したのが「歎異抄」で、「無人島に一冊の本を持っていくとしたら、「歎異抄」であると絶賛しているが、解説書だけで700冊以上出版されているという。しかし、映画にもなったと高森顕徹さんが書いた「歎異抄をひらく」が発行されてからは、その手の本がとんと発行されなくなったとのことである。歎異抄」は、親鸞聖人の弟子の唯円が書いたものとされるが、カミソリ聖教と言われるほど誤解を招く恐れがあるとして、8代目の蓮如上人は約500年前に封印をして、世の中に出てきたのは、明治以降である。


教行信証の冒頭に出てくる難度海の話は、何度か聞いているが、よく理解できる。生まれた時から、難度の海(荒波の絶えぬ海=苦しみの連続の人生)に放り込まれ、家庭や職場での面倒な人間関係、子育ての不安、病と老いとの闘い、家族の介護、交通事故、地震、台風、火事など、次から次へと「苦難」「困難」「災難の荒波に襲われる。我々は、海に浮かぶ丸太、板切れ(金、財産、地位、名誉、健康、家族、仕事、趣味、生きがいなど)にしがみついて、どう生きるかばかりを考えているが、いつひっくり返るかわからないし、高波をかぶるとそれから引き離され、塩水を飲んで苦しむことになる。だから、絶対にひっくり返らず、絶対の幸福を約束してくれる大船に乗ること(阿弥陀仏の本願)が必要である。誰でもこの大船に乗ることができるとされるが、どうしたら、大船に乗って絶対の幸福を得られるか、まだ、その答えを得ていない。


今回の教室で目を引いた言葉に、「自利利他(じりりた)」と「我利我利(がりがり)」がある。「自利利他」とは、「幸せになりたければ、相手を思いやりなさい」ということで、相手の幸せを思いやってかけた言葉や行動は、必ず、あなた自身に思いやりとなって返ってくる。一方、「我利我利」とは、「自分さえよければ他人なんてどうなってもよい」ということで、相手を踏みつけにしても、自分だけが儲かりたい、認められたいということである。字利利他は、幸せになる道で、我利我利は、不幸になる道で、自利利他の生き方をするか、我利我利の考え方で生きるか、これが幸せと不幸せの分かれ道ともいえる。これがお釈迦さまの教えであり、100%納得できる。自分自身、最近は、「自利利他」を心がけているが、いつも「がりがり」君との葛藤があるので、まだまだである。「我利我利」という言葉は、是非、トランプ大統領に捧げたい。

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