大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

黒戸尾根から甲斐駒ケ岳 2005年9月

2010年05月06日 | 南アルプス
標高差2300M程もある本邦屈指の登りに挑戦だ!
さすがにテントは自重して小屋素泊まりで荷を軽くした。
昔参加した沢登りの講習会でここを日帰りした奴がいたがさぞ辛かったろう。
さすがにそれじゃあ山を楽しむというわけにはいかないだろうし、とてもじゃないが考えも
しないがなあ。
バスで横手まで入り、七丈小屋に寝て頂上をピストン。帰りは竹宇へ降りた。
このルートをテントで歩くのが結構いて感心したし、案外とやる奴が多くて静かなブームらしい。

2005年9月3日-4日(1泊2日 小屋素泊まり)(単独)

1.初日
横手から七丈小屋まで
9:20-12:00笹ノ平13:00-14:20刃渡り-14:50刀利天狗-17:00

笹ノ平までが案外と長かった。途中で咲き残りのレンゲショウマ2輪があった。
薄赤紫の何とも上品な花だ。奥多摩に群生地があるらしいが、一度見てみたいもんだ。
この横手から笹ノ平まで登り、竹宇に降りると駒ケ岳神社の里宮巡りになる。
一度仲間と歩いた時は途中から珍しく雨になったが全く泥道が出てこず、終始ふわふわの枯葉の
上を歩いたのには感激した。
それと植林が全くないというのが今時珍しいが、さすが昔から崇拝された山だけのことはある。
刃渡りは何ということも無い短い岩場でクサリもあるし、なんで滑落するのか不思議。
その先の刀利天狗は何とも陰気な場所だったが一休みした。
五合目の小屋にはきのこ採りの男が一人いたが、寝ようとおもえば寝れるらしい。
ここからがこのコースのハイライト「梯子と鎖」の連続だ。これでもか、これでもかと次から
次に出てくる。いくつあるか数えてみればよかったなあ。
こんな所をデカザック背負って登るのは辛いだけだが、案外とやる奴が多いんだよなあ。
七丈小屋のオヤジが「そのうち梯子と鎖を取っ払いたい」といってたが本当かよ。
ちょっと無理な気がするけどなあ。
小屋は泊り客が8人程度でテントが3張りだった。
トイレがちょっと変わっていて、風呂のシャワーみたいな物で流すようになっていた。

2.二日目
七丈小屋から甲斐駒ピストンして竹宇へ
5:20-駒ケ岳-9:15小屋10:45-12:00刀利天狗12:15-15:00

朝から快晴で気持ちのいい歩きができる。左手に地蔵のオベリスク、正面が甲斐駒頂上だ。
石の鳥居は台風で倒れていた。大岩に剣が2本突き刺さっていて富士をバックにいい写真が
撮れたのに、ハードディスクが壊れて消えてしまったのが何とも悔やまれる。
この大岩から上は岩壁に緑が映えて紅葉時期は素晴らしいだろう。坊主尾根も伸びやかで美しい。
北沢峠からの道とは随分と雰囲気が違っているから本当はピストンでなく、あちらへ抜けた方が楽しめる。
頂上は相変わらず人だらけだったが、眺めはさすがに絶品だ!!
目の前に八ケ岳、仙丈、北岳、鳳凰三山、遥かに中アや富士も見える。
空気が澄んでれば北アルプスも見えるんだからもう言うことなしだろう。
黒戸尾根から甲斐駒を越えて早川尾根へ登り返し、鳳凰三山を抜けて夜叉神峠なんて、体力があれば
もう最高の縦走なんだがなあ。
下り途中で這い松の中で見つけたキノコを丁度小屋にいてキノコの話をしている人物に食えるか
聞いたがよく解らないという。
まあ、たまたま会ったオヤジに食えると言って死なれでもしたら後味悪いもんなあー。
自己責任で食っちゃうことにしたが、結構旨かった。
キノコも3種類位なら充分憶えられるから少しは勉強しよう。それ以外には手を出さなければ安全だ。
歩いていて結構な数のキノコが目に付いたのにたった一つだけ食べたのはもったいなかった。
帰りもあの暗い刀利天狗で一休みして、ながーい道を黙々とこなして竹宇駒ケ岳神社へ降り着いた。
さすがに充実感はありすぎるほどあって、これが静かで深い黒戸尾根ブームの魅力なんだろう。
バス停まで歩いていると若い人が乗せてくれた。長野の人だったが小淵沢まで送ってくれて感謝、感謝。

次は夜叉神峠からの鳳凰三山。
コメント
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