大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

仙丈ケ岳から甲斐駒ケ岳 1995年7月

2010年05月11日 | 南アルプス
山を本格的にやりだした翌年にM氏と娘の3人でやった。
天候にめぐまれたことと、3人の足が揃っていたこと(あのM氏が合わせてくれたらしい)
などで楽しい山行になった。
また初日に泊った大平山荘が家庭的で食事もよくて大満足。2日目の仙水小屋はイマイチだった。

1995年7月22日-24日(2泊3日、小屋泊まり)(娘、M氏同行)

1.初日
大平山荘から仙丈ケ岳を経て仙水小屋まで
4:10-5:20大滝上6:00-7:45馬の背ヒュッテ8:10-10:45
仙丈ケ岳11:10-小仙丈ケ岳12:15 以下記録無し

前日型どおり広河原から北沢峠に入り、大平山荘に向かったといってもバス停から5分程度。
お婆ちゃんが迎えてくれて、お茶と漬物を出してくれた。
まあいくら下にあるとはいえ何か嬉しくなるよなあ、よさそうな小屋じゃないか。
若主人も感じがいいし、奥さんがえらい美人でビックリ(15年前ですよ、今はどうか分からない)
夕食は手作りのカレ-ライスに冷やっことサラダ、味噌汁付でお替わり自由!
といっても、2回もお替りしたM氏の胃袋はどうなってんだ。山の後ならともかくまだ登る前だぜ。
幸せな気持ちで増築したての2階で案外とゆったりと寝れた。
朝早い出発なので朝食は弁当にしてもらった。
4:10に出て、藪沢新道を黙々と歩く。なにか調子が出ないぞ。途中雪渓が残っていて
ひんやりとして気持ちがいい。大滝上で朝食にしたが滝の記憶が全く無い。
馬の背ヒュッテ前で雨が落ちてきて雨具を着た。今なら多分折りたたみ傘だろう。
ヒュッテはどんな食事か知らないが、場所がいいので土日はメチャ混みだろう。
もし再度行くとしても下の大平山荘に泊りたい。
さて雨で唯一の楽しみだった山岳展望が望めず、何か物足りない山になってしまった。
仙丈小屋前で昼食。今は立派な小屋になった換わりに幕営禁止らしい。ちょっと納得いかないなあ。
少しでも早く建築資金を回収したいのだろうが貧乏山屋としては野宿の手があるから問題なし。
オバサマ達は雨の中あちこちに咲いている花を楽しんでいる。
ハクサンイチゲやらシナノキンバイやらイワカガミやらが咲いているらしい。
今なら一緒になって楽しんでいたろうに。
仙丈でも小仙丈でも結局晴れる気配は無く、仕方が無いので次の宿の仙水小屋を目指した。
小屋は結構な客で埋まっており、昨夜とは違いちと窮屈だった。
ここの食事はいいと殆どのガイドブックが書いていたがとんでもなかった。
ちまちました食事は山屋には物足りない。旨ければカレーで充分ですよ。
オバサマ達や老山屋には受けが良いだろうが、俺みたいな貧乏山屋には不向きだった。
そんなことよりこの小屋の水の旨かったのには感動。
今結構売れている「南アルプスの水」などより上で湧出してるんだから旨くて当然?
メシはXだったが水は◎でした。

2.二日目
仙水小屋から甲斐駒ケ岳を経て北沢峠
5:00-5:40仙水峠-8:00駒津峰8:40-10:00甲斐駒ケ岳11:00-
11:25六方石-11:50駒津峰12:00-14:20

峠までは水成岩の巨岩がゴロゴロした面白い道をひたすら飛び歩く。岩道の歩きのポイントは
なるべく上下しないように水平に岩を飛んで歩くこと(岩慣れしていないと危険です)。
これができれば本当に楽ですぜ。
着いた峠には絶景が待っていた。素晴らしい雲海だ!
金峰、奥秩父、丹沢などが大海に浮かぶ島そのものだ。朝早く出た褒美かな。
駒津峰までの登りは例によって大倉尾根よりは楽だった。
六方石からは直登ルートをとったが、出だし付近でエイヤーと力づくで上がるところがあったが
全体的にそんなに難しくは無い。ツメはザレタ道を歩いて待望の山頂だ!
もうとんでもない眺望が待っていた。
遠くは北アルプス、中央アルプス、当然富士、至近距離の北岳、仙丈ケ岳、オベリスクが
クッキリ見える鳳凰三山、おまけに正面に八ヶ岳だ!!
もうこれ以上は無い山岳展望だ。かてて加えて空がとんでもなく澄んだ青なんだから素晴らしい。
3人とも大満足、腹一杯。
食事やら黒戸尾根の急なのにビックリしたりと1時間も長居してしまった。
下りはザレの道を降りたが魔利支天は寄らずに駒津峰に戻った。
双児山経由で北沢峠に出たが長いのにウンザリしてしまった。
あの樹林帯の単調な歩きにウンザリしたのだが、このあと何度もこれ以上の辛い目に会わされるとは
知る由も無かった。
94年に山をやりだして初めての小屋泊まりの縦走だったが甲斐駒での大展望で満足したが、
仙丈ケ岳でのガスがなければ百点満点だった。

南アルプスの記録もこれで一応終了。
この後は中央アルプスや上信越の山やら思いつくままに書いてみよう。

コメント
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