大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

月山から肘折温泉 2005年7月

2010年05月19日 | 東北

夜行バスで鶴岡まで、それからバスで八合目に入った。
頂上まではとんでもない人の群れだったが、肘折への道になった途端誰もいなくなった。
池塘とその廻りのニッコウキスゲなどの花々が連続する最高の道のあとは小屋まで一人の嬉しいコースだった。
肘折温泉は鄙びたいい温泉だったが、屋久島の尾之間温泉には完敗。

2005年7月23日-24日(1泊2日、避難小屋)(単独)

1.一日目
八合目から念仏ガ原避難小屋まで
9:00-11:30山頂-1時間食事-16:00

2.二日目
念仏ガ原避難小屋から肘折温泉まで
7:00-8:05小岳-9:10赤沢川9:30-10:40ネコマタ沢-11:50登山口-13:00

八合目からの道は石畳の、変に整備された歩きやすい道だったが、人の多さにウンザリ。
白装束の新興宗教の連中やら職場の集まりやら家族連れやら、めったやたらな人の数だ。
さすがに信仰登山のメッカかつ百名山だけはある。あの芭蕉も登ってるらしい。
弥陀ヶ原で写真でもと、デジカメを取り出して愕然。なんとSDカードが入っていない!!
なんてこったい。あーあとため息が出たがどうにもならない。瞼に焼き付けよう。
オジンのやりそうな失敗ではあるな。反省。
さて頂上も当然だが人の波にてさっさと肘折への道に逃げる。とたんに誰もいなくなる。
こんなに激変する道も珍しい。本当に人っ子一人いないぞ。
結局小屋まで誰とも行き交わなかったのだから超静かな百名山。
賽の河原下で昼食のいつものラーメン。水は雪解け水の沢。
月山がズドーンと目の前に広がっている。頂上や稜線の喧騒とは別世界の一人だけの空間だ。
なんでこんないいルートを歩かないのかなあ。終点には渋い温泉が待ってるんだぜ。
うーん、まったく理解不能ですわ。
歩く道にやたら竹や草の切られたのが落ちているというか、なんか刈り払ったばかりみたいだ。
下手に足を置くと滑ってしまうから要注意だ。
降り着いた沢には真新しい橋が架かっていた。あの折れた橋の換りらしい。
この沢でイワナ釣りの連中が遊ぶらしいが、今夜運が良ければご相伴にあずかれるかも。
ちょっとシンドイ登りをこなして念仏ガ原に飛び出した。
木道を辿ると水場が出てきて一人が汲んでいる。今日と明日の分を汲んで小屋へ急ぐ。
写真どおりの立派な小屋で6人程の団体さんがいる。聞くと地元の人達で刈り払いに来ているらしい。
ラッキーかつ感謝だが、大変だよなあ。
飯豊の梶川尾根でも行き会ったが、こんな人達のお陰で楽に歩けているわけだ。
2階に陣取ったが残念ながら釣り師は現れなかった。

翌朝はまた夜行で帰ることだしノンビリと動き出した。
7時に出発となったが、朝の儀式で使った外トイレは大いに問題だった。
行ってみて自分で確かめてみてくだされ。
小岳まで登り、2度の渡渉で長いトラバ-スになって、登山口だった。
この道はいかにも熊さんのテリトリ-っぽくて、鈴は必携でしょう。鈴嫌悪症だがこんな環境では無条件で許す。
今朝は昨日と違って登りの2人とすれ違った。
降り着いたダートの道が右にわずかに下っていて思わずそちらへ5分ほど歩いてしまった。
しかし何か変でよく確かめると左に歩くんだった。
降り着いた肘折温泉はこじんまりした渋い温泉だった。
共同風呂は200円で、湯船の上になんか仏像みたいな物があったようだった。
お湯はまあ良かったが、あの屋久島の尾之間温泉の素晴らしさには遠く及ばない。
名物の「板蕎麦」を食べてみたが、普通の蕎麦が餅つきの時に使う木箱状の物に入っているだけ。
新庄から夜行バスで帰り、休みもせずに出社するというハードスケジュールだった。
賑やかな山でもちょっとルートを外れると、超静かな歩きが満喫できるという好例の山だった。

花の記録

キンコウカ イワイチョウ ハクサンイチゲ ヨツバシオガマ ウサギギク チングルマ 
オタカラコウ ミヤマコウゾリナ ニッコウキスゲ ツマトリソウ ミツバオーレン
ハクサンチドリ ハクサンシャクナゲ トウゴクミツバツツジ ウラジロヨウラク コメツツジ
ミヤマホツツジ トキソウ サワラン ショウキラン コバギボウシ ワタスゲ ミヤマリンドウ
ミヤマキンポウゲ ミズバショウ リュウキンカ ハクサンフウロ ショウジョウバカマ
ゴゼンタチバナ マイヅルソウ ミヤマカラマツ ミヤマシオガマ ハクサンシャジン
ギンリョウソウ ウラジロナナカマド

コメント
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