徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

意外に新しい民謡たち

2012-09-14 20:37:52 | 音楽芸能
 大正末期から昭和前期にかけて新民謡づくりのムーブメントが起こった。なぜ起こったのかはまた別の機会に譲るとして、このムーブメントをリードしたのは、北原白秋、野口雨情、西條八十らの作詞家と中山晋平、山田耕筰、成田為三らの作曲家だった。そしてこのムーブメントに拍車をかけたのがレコード会社の発足やラジオ放送の開始だったといわれる。この時期にできた新民謡のリストを見ると、そんなに新しかったの!と意外な感じを受ける曲も多い。

▼主な新民謡
「須坂小唄」(長野県)(詩・野口雨情 曲・中山晋平)
「三朝小唄」(鳥取県)(詩・野口雨情 曲・中山晋平)
「ちやっきり節」(静岡県)(詩・北原白秋 曲・町田佳声)
「さっても節」(十日町小唄・新潟県)(詩・永井白眉 曲・中山晋平)
「上州小唄」(群馬県)(詩・野口雨情 曲・中山晋平)
「祇園小唄」(京都府)(詩・長田幹彦 曲・佐々紅華)
「草津小唄」(群馬県)(詩・相馬御風 曲・中山晋平)
「飯坂小唄」(福島県)(詩・西条八十 曲・中山晋平)
「磯原節」(茨城県)(詩・野口雨情 曲・藤井清水)
「天竜下れば」(長野県)(詩・長田幹彦 曲・中山晋平)
「波浮の港」(東京都)(詩・野口雨情 曲・中山晋平)

※熊本県関係だけでもこの時期に数十曲の新民謡が生まれたと言われているが、その代表格は「五十四万石」(詩・野口雨情 曲・大村能章)だろう。
※なお、これら新民謡の中で最大のヒット曲は「波浮の港」といわれている。

▼「祇園小唄」がフィーチャーされた“こわらべ”の「みやこものがたり」