膨れるだけ膨らました風船に
さらに空気を送り込むのは愚策である!!
金融機関への公的資金投入は
ブラックホールに金を投げ込むに等しい!!
<東京証券取引市場トピックス2008-10-16>
素人風に解析すれば、サブプライムローンという粗悪風船を膨らまして、信用創造を図って、経済を牽引したことにある。粗悪は分かり切っているから、早晩、破裂した。その風船を中に詰めた大きな風船を証券として、世界中にばらまいた。勿論、その大きな風船には、プライムローンも、その他いろいろ取り混ぜて詰め込んで、恰も優良風船のように取り繕って、空気という投資資金を募って、風船の中に送り込み膨らました。
粗悪風船はちょっとした景気の変動で、直ちに破裂した。それを詰め込んだ大きな風船も大きく損ない、あちらこちらで空気が漏れだして膨らみは急速に縮みだした。それを補うべく担保証券という金融派生商品の風船も毀損し、あるいは破裂し、あるいは破裂しかけた。
送り込まれるべき空気(投資資金)は、行き場を失って、原油相場に流れ、商品相場に流れたが、所詮、そこには大した風船は用意されていない。まかないきれない空気(投資資金)は、彷徨った挙げ句、引き上げにかかった。次の風船を探したが、まだ、充分に用意がされていない。環境CO2排出権も、水取引も、未整備である。戦争経済もうまくいかない。行き場を失った空気(投資資金)は、本来の株式市場を直撃したのである。
金融市場は、経済の血液と言われている。それは現今の資本主義経済の側面において認めることが是認される。しかしながら、それには節度というモノが必要である。実体経済という身体が本筋である。その身体を遙かに超える血液が、欲得から培養されて、輸血される必要はさらさらにない。本末転倒である。今や、血液の中に身体(実体経済)が溺れかけている。
公的資金投入は、さらにその中に血液を流し込むような愚策である。金融市場というモノは何らの価値を生まない。価値を生み出すのは実体経済である。身体が健康で、活力があるからこそ、新鮮で栄養ある血液が求められる。死にかけた体にいくら血液を注いでも、何の価値もない。ましてや、有り余る血液で、溺れさせて何が救命か。
証券、派生証券という金融工学は、あまりにも尊大に自己撞着に陥り、粗悪人工血液を考案し、世の中に振りまいた。それを恰も魔法の杖のように経済の革命物のように、吹聴した経済学者は、諸悪の根源である。普通、経済というお墨付きがなければ、単なる詐欺師ペテン師である。その又、片棒を担いだ数学者は、単なるマルチ商法のプログラマーと何ら変わるところがない。
欲に眩み、吸血を本分とする寄生虫に過ぎない。寄生虫なら話は分かる。寄生虫は自ら何も生み出さず、宿主に寄生して、直接、吸血する。金融工学を推進した連中は、言わば寄生虫と何ら変わりがない。金融は血液である。血液を直接好む者は吸血鬼である。自ら血液を作り出さない者は、寄生虫である。端的に、敢えて言わせて頂くとすれば、金融にうつつを抜かす者は、ことごとく寄生虫である。
金融が世界を支配するのは、言わば、吸血鬼が世界を支配しているのと同じである。それを気が付かねばならない。金融資本主義というのは、聞こえが良いが、金融資本家が、そのお抱え経済学者を買収して、理論づけた後付理論であり、真理ではない。金融資本家というのは、聞こえは良いが、所詮は、金貸しである。金貸しは、古来、人間のする悪しき稼業である。金貸しが支配する世界、それを国際金融資本支配と言い、いわゆる覇権社会の元凶である。これが資本主義経済の本質であり、終焉を迎えるのは当然である。
覇権があるところに、戦争が作られる。貧困が生まれ、差別が生まれ、自由が失われる。
トーマス・ジェファーソンの言葉
I believe that banking institutions are more dangerous to our liberties than standing armies… if the American people ever allow private banks to control the issue of their currency, first by inflation, then by deflation, the banks and corporations that will grow up around the banks will deprive the people of all property until their children wake-up homeless on the continent their fathers conquered. Thomas Jefferson 1802
(銀行は国民にとって戦争より恐ろしいものだ。銀行に札に代わる金融商品を発行する権限を与えると、世の中をインフレにしたりデフレにしたりしながら、銀行と共に栄える企業と共謀して国民からすべての財産を奪い取る。そしてその結果、国民の子孫たちは、せっかく建国の父たちが勝ち取ったアメリカ大陸で生まれつきのホームレスになる)。<増田俊男の世界より引用>
増田先生、時には良いことをいう。最近、予測はことごとく外れ、エージェントの端くれと思ってしまったが、一体何者?。 そろばん片手でも、本当の経を読んでほしい。!